2012-08-16 06:48:44

夏休み特別企画:サルでもわかる「時計じかけのオレンジ」

テーマ:ブログ
情報解禁前の仕事や珍しく変名での仕事が重なってて近況報告が出来ず、ツイッターではアホな事をつぶやくだけ、フェイスブックではグリーンスムージーに明日葉を入れてみたとかどうでもいい事しか書いてなかった。更新も久々です。生きてます。すんません。

何も書く事が無いこの時期だからこそ前々からやろうと思っていたこの企画を実行に移したいと思います。題して「サルでもわかる時計じかけのオレンジ」!!
時計じかけ~は世界中にマニアがいるので、迂闊には書けません。やらなきゃいけない夏休みの課題のつもりで僕なりにマジメに書きます。


「時計じかけのオレンジ」(原題/A Clockwork Orange)はイギリスの小説家アンソニー・バージェスによる1962年発表のディストピア小説。「ディストピア」とは「ユートピア(理想郷)」の反対語ですね。つまり「こんな○○は嫌だ!」ってやつですよ。それを1971年にスタンリー・キューブリックが映画化しました。ここでは主にキューブリックの映画版についてお話ししたいと思います。

そもそも僕が時計じかけ~にどれくらい長年に渡って取り憑かれているかというと・・・・(ここのくだりは往年のファンの方以外は飛ばして読んで下さい)
Confusion時代の曲「UV=RR」という曲は時計じかけ~に何度も出てくる「ウルトラバイオレンス」という言葉と、劇中で主人公たちが話す独特の言語「ナッドサット語」(英語とロシア語をミックスして形成されているんだそうです)でのお決まりの相槌「ライティー・ライト」という言葉をむりやりくっつけて「ウルトラバイオレンス・ライティーライト」にしたかったものを各方面からのツッコミ対策の為に「UV=RR」としたものですし、コンフュの後にコーピンとやってたAlex及びAlex incは当然時計じかけ~の主人公アレックス君がユニット名の由来です。言わずもがなですが今やってるバンドの名前Clockwork yellowなんてそのままです(苦笑)。もう何年も何年も時計じかけ~の呪縛から逃れられません。

時計じかけの~ストーリーをものすごく簡単に説明すると、主人公の不良少年アレックス・デラージの悪行、仲間の裏切り、逮捕、人格治療・・・といった青春(?)を描いたものです。

僕はここでは細かいストーリー解説や分析をしたいとは思ってません。この映画ほど人それぞれの感想や解釈や理解や好き嫌いの度合いが違っている映画もありません。
ここは僕のブログですので、あくまでも僕の個人的な見解、僕はこの映画をこう観た、こう解釈している!という事を書きたいと思います。僕なりの時計じかけ~論です。
ここまで書いてまだイントロですよ。大丈夫ですか?つまらなくないですか?


まず、本題時計じかけ~の話をする前に、どうしても避けて通れない1本の映画があります。その映画が無かったらこの時計じかけ~という映画は生まれてなかったのです。その避けて通れない1本の映画とは、イギリスのSF作家の御大アーサー・C・クラーク原作、時計じかけ~同様スタンリー・キューブリック監督による「2001年宇宙の旅」(原題/2001: A Space Odyssey、1968年公開)です。

「2001年~」は映画製作に原作者のアーサー・C・クラークも深く関わっていて、脚本はキューブリックとクラークと共同で行いました。キューブリックもクラークももう故人ですが、歴史に名前を残す二人の天才/奇人が一緒にクリエイトしたわけですから・・・衝突しないわけがない。「2001年~製作過程において、二人の天才は猛烈に衝突しました。

2001年~に、「モノリス」という巨大な墓石のようなとても象徴的な物体が出てきます。

ある日突然現れたモノリスに恐る恐る触れることができた勇気あるサルに知恵が備わった。知恵を備えたサルは動物の死体の骨を手に取り、武器として使い始める。要するに、サルを人類の祖先とした場合、人類初の「道具」の歴史がここから始まったという事を表現しています。猿の手から放たれた骨がくるくるとスローモーションで宙を舞い、それがそのまま未来の(骨のような形をした)宇宙船へと自然に場面変換する印象的な美しいシーン。これは、人類の歴史=道具の歴史であり、サルが手に取った骨(道具)がついには宇宙船にまで進化したという事を表現してるわけですよね。道具とはつまり、イコール文明なわけです。

おそらくこのへんまではキューブリックもクラークも同意の元イェ~イ!って感じで作れてたんだと思います。ここまで来て、誰しもが持つであろう疑問「モノリスって何ぞや?」という事で二人の天才は猛烈にモメ出します。

今回は2001年~の話を書きたいわけではないので、少々乱暴ではありますが、僕がこれまで目を通してきた文献等を元に2001年~のざっくりまとめに入ります。

原作者クラークはモノリスを地球外生命体「魁(さきがけ)種族」からの贈りもの、「ファーストボーン」(幼児用知育玩具みたいな感じ?)として、要するに、受け手を教育する「ティーチング・マシーン」として描きたかった。
それに反してキューブリックは「ティーチングマシーンてなんだよ!?モノリスも結局道具(=文明)だったのかよ!道具道具って、道具ばっかりかよ!道具(=文明)に支配されっぱなしかよ!」と反発し、人類を進化させ、人類全体を救う「スターチャイルド」を誕生させるためのあくまでも「きっかけ」として描きたかった。二人は決別し、結果2001年~のラストはあのようにどうとでも解釈できるような難解な仕上がりになったのではないかと思います。

ここまでで、訂正、ツッコミありましたらコメント欄にビシビシ書いて下さい。僕も勉強になりますし、間違いがあったら直したいのでウェルカムです!


人類の、文明の歴史は=道具の歴史。それを突き詰めて考えると、人間にとって最も大切なのは単なる「道具」だけって事になっちゃわないか!?道具が、文明が、人間にとって一番大切なのか!?尊いのか!?本能は!?本能はどうなる!?人間の本能は!?

キューブリックの腹の虫はおさまりません。あまりにも頭に来て、2001年~と同じくらいの時代設定でカメラを地球に、人間に向けて作品を撮る事にしました。

そうして出来上がったのが時計じかけ~のようなんです。嫌がらせです。復讐です。


時計じかけ~では、捕まった不良少年アレックス君を更生させるため「ルドビコ療法」という最先端科学による治療のシーンが出てきます。
治療後のアレックス君は更生し、見違えるようにおとなしく、毒気を抜かれた人間になりました。果たしてそれで良かったのか!?それが、人間の幸せなのか!?
もっとストレートに言うと、人間の本能が、道具(文明、科学)に支配されていいのか!?

キューブリックはただそれだけを言いたかったが為に時計じかけ~を撮ったんじゃないかと思います。


冒頭でも書きましたが、この映画ほど人それぞれの感想や解釈や理解や好き嫌いの度合いが違っている映画もありません。「映像がキレイ」「なんだかオシャレ」という感想もよく聞きます。それは間違いなくそうなんですが、でもね、キューブリックは多分そんなことを表現したかったんじゃないんだと思うんですよ。

これを読んでくださっている皆さんのほとんどが、僕が普段コンピューターを駆使して主には「打ち込み」の音楽を作ることによってささやかながら生計を立てさせてもらってる事をご存知だと思います。シンセサイザー等の楽器もシーケンスソフトも最新のものが大好きです。それと同様かそれ以上にビンテージのシンセサイザーやギターも大好きです。道具大好きです。でも、ここまで読んで頂いてもうおわかりかとは思いますが、だからといって道具に支配されたくはないんです。あくまでも自分の本能的な衝動の方が大事です。それを表現するためのちょっとしたき「きっかけ」として「道具」はあって欲しい。まあ大工の棟梁みたいにエラソーかつシンプルにいわせてもらえば、「道具に使われるな」って事ですよ。僕は骨の髄まで時計じかけ~に支配されてますから。

犯罪を助長したり肯定してるわけじゃないんです。それはキューブリックもそうだと思います。人間の本能は、どんなに優れた道具でも抑えきれないものなんだと思います。

全ての人間が救われたい。やや宗教的ですが、救われたいと思うことが人間の本能です。
最終的に人類を救ってくれるのは、おそらく「道具(文明、科学)」ではないのかもしれません。


というわけで2001年~と時計じかけ~は片やスターチャイルド、片やアレックス君と全く違う事を描いたように思えますが、このふた作品は陰陽のようにセットで考えるべき作品だと僕は思ってます。キューブリックの言いたいことは両作品とも本質的には変わらないのではないのかと。

長々と読んで頂いてありがとうございました。あー、これ書いたらスッキリした!!




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