最低のマーケティング!

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先日フランスに帰ったとき,母のアパートの郵便受けの中に,大手新聞社「ル・モンド」が出している雑誌「宗教の世界 ("Le Monde des Religions")」の定期購読の案内パンフレットを見つけた。

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特集:「セックスと宗教」

要するに,宗教に特化した文化的雑誌を売るのに「性」しかモノがなかったのだ!
中身は処女性,同性愛,悦楽と抑圧をテーマとしており,保守的な(いまどき純潔に興味を寄せる人がいるだろうか?),それでいて抑圧された同性愛の悦びに気持ちをそそられたーと思われるー読者にはうってつけの内容というわけだ。

これは現代のマーケティングが,性の面では貧しいということを示した一例。

このパンフの知的乏しさには,情けないものを感じる。

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女性週刊誌「an・an」(フランスでは「ELLE」かな)から,「ポルノCM」のセレクトを依頼され,本日2/10発売号に掲載された。

依頼されたのは去年の年末。「ちょっとエッチなCMを選ぶんでしょ?」と私は思った。

いやいや,今どきの女性はちゃんと主張するから,観たいものは観たい。
そこでポルノCM。もう春ですから。

誌面で紹介した4本のCMを観るにはここをクリック

ブログ読者の平均精神年齢が11歳半だったらいけないので,
これらのCMは管理することに。

機長と副操縦士が,飛行中にトイレで...というエイズ撲滅CMなどなど,
ご覧になりたい方は下のパスワードを入力してください。
user: misete
code: tereru

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何でもないCMの中に,日本人の生活の典型的特徴が,ふいに見つかるときがある。
食事が終わると,パパと娘はさっさと席を立つが,
さすが日本人,「ごちそうさま」はちゃんと言う。



でもママはそのまま行かせない。「魔法使いサリーちゃん」のように,不思議な粉をひと振り。
「後片付け手伝ってくれないの?」
「皿洗いをひとりでするのは誰?」
「女中でいるのはもううんざり!」



そんなことは言いません。ママはただ,デザートに「レディ・ボーデン」のアイスを用意していたのだった。
社会的に有益な商品が流行している昨今,「レディー・ボーデン」も家庭内のよりよいコミュニケーションのために作用している点に注目しよう。キャッチコピーは「レディー・ボーデンでもっと話そう!」

結論
● 家事の分担は今後も重要な問題とはみなされない。


今日の一言:「レディー・ボーデン」は「レディーズ・バーデン」?

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ストップ・ザ・模倣? その2

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何年も前から思っていたこと。缶コーヒーのBOSSのパイプをくわえたキャラクターと,フランス人歌手ジョルジュ・ブラッサンスは紛らわしいほど似ている!
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周りの人たちの意見は分かれている。あなたはどう思う?

いつもの眠れない午前3時,不意に訪れる疑問。「ジョルジュ・ブラッサンスはコーヒーのBOSSなのかな?」。午前4時。「コーヒーのBOSSはジョルジュ・ブラッサンスなのかな?」。考え出すとますます眠れない。もし答えをご存知の人がいたら,私を眠らせてください!

ストップ・ザ・模倣?

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日本のビール酒造組合が意欲的に使用している「未成年の飲酒反対」キャンペーンのロゴは,私に(奇妙なことに)80年代の「人種差別反対」運動の有名な黄色い手を思い出させる。

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これは偶然,無意識の影響,それともグッドアイデアの流用?
何であれ,どちらの団体ともいい結果をもたらしているので結構なことだ。

しかし二つの手をよく見てみると,「人種差別反対」の親指は離れていて,「未成年の飲酒反対」のはくっついている。私は離れている方が自然だと思う。次女なぎさがこう言って見せた仕草のように。「パパ,写真はやめてよ!うざいって!」

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あなたも試してみて。ペプシマンだって,コカコーラの販売を食い止めようとする時,親指が離れているではないか。

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日本のビール酒造組合の手は,よりバーチャルで不自然なものになっている。まるで道路標識だ。メッセージが匿名性を帯びているので,あらゆるメーカーの商品に添えられている。
おそらく「人種差別反対」の親指が離れている手のほうだと,若者にとってはやや力強く,効果がありすぎるとして,若者向けにプレミックス(ソーダ割などの低アルコールのカクテル)を製造している業者が要求したのだろう。

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参考:2008年フランス保健省のプレミックス反対キャンペーンCM