エミリオ蓮(れん)

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私の孫
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この子よりもっとかわいい赤ちゃんがいたら,差額はお返しします!(笑)

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日本版ツール・ド・フランス

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7月23日(木):福岡~小倉

チュッパチャップス!
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失礼,「シュッパツ(出発)!」と言いたかっただけです。
16時,福岡を発つ。

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妻のヤヨイが携帯で撮った(自分撮りも含め)写真なんて誰も見たことがなかったのだが,エミがひそかにさよならのシーンの証拠を「バックアップ」していた。

ふたりとも,私が行ってしまうと家がようやく静かになったといって,お茶を飲み,大きなケーキのイチゴアイス添えでも食べているに違いない。:お茶ナイフとフォークチーズソフトクリームいちごチョキ

木曜夜 : 小倉

22時。
小倉のはずれのウェルシティホテルのシングルルームのベッドは,3人で過ごせるくらいの広さだ。 (ラブラブアップラブラブ)

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自転車を5時間もこいだ後では,エロティックな妄想が膨らむべくもない。(ひとりで)ベッドに倒れ込み,泥のように眠った。

7月24日(金):小倉~小郡(73 km)

小倉は良く知っているので,そこから門司までは散歩気分。
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冒険はトンネルの入口から始まる。

川端康成の有名な小説からの引用を。

トンネルを抜けるとそこは雨国だった。7月24日金曜日は一日中,バケツをひっくり返したみたいな,滝のごとき,牛のオシッコほどに大量の,カミカゼ部隊が空から落ちてきたかのような雨に降られっぱなしだった。2日間,新幹線の停止・高速道路の閉鎖・何人ものおばあちゃんが生き埋めになった地滑り・洪水の報道が新聞とテレビのトップニュースになった。

幸い私のことは新聞に載らず,骨までずぶぬれになりながら,19時30分,無事に小郡に到着した。

α+1ホテルの部屋(4,500円,本当のシングル)でコンビニの現代的な夕食。

カレーリゾットの作り方
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カレー味のカップヌードル,野菜スープ,白ごはんを買う(ごはんはコンビニで温めてもらう)。
カレー,ごはん,野菜スープを一緒に入れてお湯を注ぐ。
野菜風味のブラックカレーリゾットの出来上がり。
ヌードルは捨てます。

7月25日(土):小郡~柳井(100 km)

徳山のマクドナルドで休憩しているところに,友人で地方TV局に勤める藤尾さんが来てくれた。
藤尾さんとは来年,徳山でCMフェスティバルを共同プロデュースする!
Mon petit blog en francais OK !
彼のアドバイスにより,果てしなく続くトンネルや,重い荷物を積んだトラックばかりの国道2号線を離れ,山を通らない海岸沿いの188号線へと向かった。

ちょっとした奇跡が。今日通ってきた小郡,徳山,柳井はずっと雨だったのに,私が走るときは降らなかった。
雨は降らなくても,到着したときは汗でびっしょり。
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Tシャツ2枚,ショートパンツ,ブリーフ,靴,すべてが汗まみれで絞れるほど。

自転車を部屋に置かせてくれたのは柳井グランドホテルの支配人のご好意(日本語でホテルに「グランド」と付くとき,それは地方にあるかなり古い,評判は良くてもちょっと時代遅れのホテルを指している)

1日中何も食べていなかったので,2回夕食をとった。
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1度目はジョリーパスタ,赤ワインハーフボトルを飲みながら。2回目は部屋でテイクアウトのピザ,焼酎の小ビンを飲みながら。
幸せがすぐそばにある,こんな日々もあるってこと。

7月26日(日):柳井~東広島(110 km)
雨 雨 雨 雨 雨 雨
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自転車では先入観とは逆に,強い雨でもずっと降っていれば簡単に慣れることができる。
ちゃんとしたポンチョを着てペダルをうまく踏むと,雨粒の間をくぐるように進む。
本当の敵,それは風だ。

風は,卑怯にも横から吹くー大型トラックが危ない,溝に注意ーか,あからさまにからかうように勢いよく目を直撃するため,何キロにも渡って視界を奪われたまま,平らな道を山道を這うかのように進まないといけないか,そのどちらかだ。

(お尻をなでて背中を押してくれる心地良い風なんて,他の人にしか吹かないんだ!)

土砂降りの雨が降ると,もうどうしようもない。ずぶぬれになるまでペダルをこぎ続けるか,雨が止むか弱まるまで避難するしかない。
日本の地方で避難するなら,3通りの方法をおすすめする。
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海沿いのバス停からの風景。寂しいけれど静か。雨が止んだとき2人のおばあちゃんがやって来て,バスが通り過ぎるのを座って眺めていた。

村と村を隔てる林道の峠にはしばしば,ポルノ雑誌を売っている小さな掘立て小屋がある。今日はそこに長いこと足止めされた。

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田舎道に飽きてなんにも無いとき,いつもあるのはファミレスの「ジョイフル」。

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299円のシーザーサラダはすばらしい!

3ヶ所に避難したのに,広島にはずぶぬれで怒りながら到着した。今日の雨は私が出発するたび「個人的に」追跡しているとしか思えなかったのでずぶぬれになり,怒っていたのは,土砂降りの中,ガソリンスタンドの溝にタイヤをとられてひっくり返ってしまったからだ。幸い,給油の人が心配したほどの痛みはなかった。

広島のマクドナルドのお手洗いでTシャツを着替えて休憩。そこで決めたーもう雨が降らないようなら,東広島まで行こう。
車だったら広島も東広島も変わらないのだが,自転車ではけっこう大変な30kmの距離。

東広島グリーンホテルモーリスの4,500円の各部屋には,夜明けに新聞が配達される。
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外国人には英字新聞。えらい。

7月27日(月):東広島~倉敷(120 km)

起伏の激しい長い一日だったーボルヴィックをたっぷり飲みーそして小津安二郎が『東京物語』を撮った尾道を通過するときは感動した。

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日本の観光協会は,地元の観光業を発展させようと躍起になって誤った伝統を作り上げがちなのに,尾道は小津の傑作にはあまり関心が無いようだった。
尾道は大林宣彦監督の出身地でもある。彼はここで『転校生』(原作:山中恒「おれがあいつであいつがおれで」)『時をかける少女』(原作:筒井康隆)ー私がかつてフランス語に翻訳したーを含む作品を撮った。
(これ以上引っぱらないでおこう。駅の写真を撮ったら早くサドルにまたがって!)

ああ,サドル!自転車乗りのカーマ・スートラ(四十八手)にはたった2つの乗り方しかない。お尻を痛める跨がり方と股間を痛める跨がり方だ。好むと好まざるにかかわらず,その日によって変わる。サッカー選手と違って,自転車の選手がトップモデルと色恋沙汰になった記事を見ないのは,きっとサドルのせい!

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国道2号線。トラックが多いし単調なので危険な道。でも先へと進む。
坂道を下りるのに苦労する日もあれば,苦しまずに山を「ターボ」で上れる日もある。今日は「ターボ」の日,このまま東京までも行けそうだが,倉敷の「世界のCMフェス」プロデューサーの石田さんと約束がある。

石田さんはすごく美味しいヤキトリ屋さんに連れて行ってくれた。そこでたっぷり食べ,飲んだ。写真を撮り忘れるほどに。
11月は岡山で「世界のCMフェスティバル」ですよ!

7月28日(火):倉敷(0 km)

ドーミーインホテルの温泉がとても良かったので,翌朝11時にチェックアウトすると,休息日を決め込むことに。

自転車乗りの小さなファッションショー
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いつもの恰好
膝丈のパンツと肩を守るT-シャツ。
日差しと虫から体を保護するのは大切。

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雨の日の恰好
ノースリーブのシャツ。
ショートパンツ。
雨に濡れるか,ポンチョの下で汗に濡れる。どっちもという場合が多い。
体に張りつく面積の大きい服は着ないほうがいい。

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夜の恰好ー街に飲みに行くとき
日中の努力に耐えた証しを思わせる短い軍パン。
軍パンのマッチョさを軽くする,ちょっと変わったTシャツ。
左右ちぐはぐの靴下。

これでよし!
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倉敷のココとリエと。

7月29日(水):路上で(13時頃)

海岸沿いの道,古びた自転車でヨロヨロと進む二人のうしろ姿を見て,初めは幻覚かと思った。砂漠の中で疲れた騎兵が,丘のてっぺんで踊っているラクダを見たかのような...。 

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私は加速し,やがて全力でペダルをこぐビーチサンダル履きのかわいい娘さんを追い越した。彼女は坂道を地平線のかなたに消えていきそうな,健気な若い男性について行っているのだった。

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(急な坂道になるたび)ひきつったようなほほ笑みを何度か交わし,10分後,丘の端から玉野の小さな港の入口に着く頃には,私たちはすっかり仲良しになった。

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スキとヨアン
国籍:フランス人
職業:パリ第7大学日本語学科の学生
関係:ラブラブ
特記事項:横浜からビーチサンダル履きで中古の自転車に乗って来た
詳しくはFacebook(www.facebook.com/yoann.diot)へ
二人についての私のコメント:感じがよく,勇敢で,ちょっとヘン

一緒に四国・高松までフェリーに乗る。
ガストで出会いを祝して昼食。
マクドナルドでシェイクを飲みながら住所とメールアドレスの交換。
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8月に福岡で再会することを約束。

今晩は高松の公園の砂場でテントを張るふたりを残し,私は徳島へ進む。
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すてきな出会いだった。

7月30日(木):鳴門~大阪(127km,うち20kmは車)

鳴門で一泊。神戸・大阪方面に戻るためには,四国と関西を結ぶすばらしい橋が2本架かっている淡路島を渡るのがいちばん簡単。
しかし...

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...2本とも自転車では渡れない!
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神戸からは,貧しい人と自転車のためにフェリーが出ている
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...鳴門側は,なにも整備されていない

友人で九州大学の教え子だった,いまは徳島大学でフランス語などを教えている田島俊郎先生に助けられた。
鳴門駅まで迎えに来てくれて,車の後部に自転車を積み,橋を渡った。
彼はかつての「恩師」が(言葉を引用すると)「丸くなって元気」そうに見えたと言っていた。

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一日の終わりにフェリー乗り場まで散歩し,明石ー大阪間の最後の50kmを全速力で走る。大阪では「世界のCMフェス」パートナーで大阪ヨーロッパ映画祭の友人が,おいしいワインのボトルとともに待っていてくれた。(大阪公演は11月20日,大阪厚生年金会館にて)

ふう。
23日木曜16時に福岡を出発,30日木曜21時に大阪に到着。
ふう。
600kmと少し。
ふう。

最後まで読んでくれて感謝。また書きます。

10年後,エベレストに登ります。
20年後,大西洋を泳いで渡ります。
30年後,生命維持装置は外さないでください。

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プチ特典(CMフェスティバル責任編集)
福岡ヤングクリエイターズ特集より

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日本の『ゴリオ爺さん』

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日本の『ゴリオ爺さん』をご存知だろうか?
それは私。

二人の娘を,一人は明治大学,もう一人は慶応大学に通わせていると,二人の娘の社会的上昇を助けるために破産してしまったバルザックの小説の主人公(『ゴリオ爺さん』,1835年)に,次第に自分が似てくるのが分かる。

Mon petit blog en francais幸せ&のびのび暮らしてます,サンキュー パパ!

日本の大学の学費というのは,父親の愛情を本当に食い物にしている。世界中で仮想経済のスキャンダルが起きている今,私が不思議で仕方ないのは,(子ども一人につき)4年間で400~500万円かかる日本の大学の学費が,実際にかかるものへの投資なのか,仮想的財政計画へのゆすりに近い投資なのか,尋ねようとする親が誰もいないということ。
明大の授業は一時間いくら?慶応の図書館で本を一冊読むのはいくら?

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"We strengthen the individual(私たちは「個」を強くする)"と明大は言う
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"Design the Future(未来をデザインする)"と慶応は言う

これらのスローガンには,電通や博報堂の広告コピーの影響があるように思う。パリのソルボンヌ大学では,もはや誰も知らないラテン語の古い格言が冠されなければならない。が,2008-2009年度の学費はなんとたったの169ユーロ(日本円で約22,000円)!

『ゴリオ爺さん』とは逆に,私はまどかにもなぎさにも,日本の財閥の御曹司や米国の銀行マンとは結婚してもらいたくない(特に今は)...。むしろ金持ちの夫など探す必要はない!貧しい羊飼いと結婚したっていいのだ(あまりに貧しすぎて生活できないと分かれば,離婚すればいい)。

26年間,色んな大学で教えてきた私は知っている,多くの(全員ではないが,多くの)学生にとって,大学は何の役にも立たないということを...。

Mon petit blog en francaisMon petit blog en francais二人のゴリオ爺さん

日本の大学が何の役にも立たないことが分かっていてもーやれやれー何もしないよりはましだから...私は払うのだ,底が尽きるまで...。

グルメな追伸

高田馬場の小さなイタリアンレストランで働く二人のシンデレラの,
ヒールの靴と夜会服のために。
古びた建物の地下にあって,入口の見た目はパッとしないけれど,
かまど担当のご主人も,接客担当の奥さんもいい人です!


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居酒屋の雰囲気の「ダイゴ」の店内


19時から早朝6時まで開いてます。
お店で「私(まどか&なぎさのゴリオ爺さん)の紹介で」とおっしゃっていただければ,食後のコーヒーか紅茶がサービスになります!

tel: 03-3365-5447

http://italian-daigo.com/







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私の破れ靴,風の靴

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やれやれ,私の靴がファン・ゴッホの《古靴》やアルチュール・ランボーの詩に出てくる「破れ靴」「風の靴」になってしまうとは。

Mon petit blog en francaisファン・ゴッホ《古靴》 (1887) Mon petit blog en francais《わが靴》 (2009)

詩的な話は別として,新しい靴を買うことに。ティンバーランドは値が張る,それでも私はやっぱりティンバーランド!

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ティンバーランドは本当に好きなメーカーだ。高品質で丈夫なイメージがあるし,アウトドアライフにうってつけ...それに店員さんは若くて親切でクールだし...。唯一の悩みは,入店して周りを見渡せば,他のお客さんはみんな,私と同年代だということ。フォトカタログのモデルより20歳も年かさの,私みたいなオジサンばっかり!

私には美しい哲学がある。靴の底の底まで生きよう。皆と同じ,ファッション・ヴィクティムとして。

(パンツもシャツも私のサイズがちゃんとある,さすが!)
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ビジネスホテル暮らし

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石垣島で日焼け三昧の2週間を過ごした罰なのか,神様は私を,沖縄から名古屋駅前のチープなビジネスホテルへと一直線にお運びになった。

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一泊4,500~6,000円の日本のビジネスホテルとのつきあいは多い。
全国展開している某◯◯インは便利だけれど,何も知らない,いつでも取り替え可能といった受付の女の子たちを締め付ける,あのピンクの制服が私はどうしても我慢できない。だからできる限りチェーンのホテルを避け,その地方の,ややもすれば斜きかけた安ホテルを利用している。

名古屋ではビジネスホテル「モンブランホテル」に宿泊。アラン・ドロン(70年代)の時代がいちばん繁盛していたと思われる。受付には四つ星ホテルのような黒服の男性,壁は灰色,部屋は老朽化。フランスの監督アラン・レネが活躍していた60年代の白黒映画を彷彿とさせる。

ビジネスホテル暮らしで重要なのは,自分だけの小さな世界を再創造するということ。

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パソコンのデスクトップには娘たちの写真。
飲み物はボルヴィック,ニュージーランドの赤ワイン,沖縄のさんぴん(ジャスミン)茶。
(前日に石垣島で泡盛を飲み過ぎたため,今夜は焼酎をグッとこらえた。)
ひとりきりの夜の食事は,インスタントのトマトスープ,人参の酢漬け,沖縄の生らっきょう,フレッシュトマト,セブンイレブンのミックスナッツとチーズ。
読書を少しとインターネット(スカイプ),これが私の眠れない夜の備え。

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ビジネスホテル暮らしばんざい!

モンブランホテルはセキュリティーが甘い。10階から窓を割らずに飛び降りることも可能なのです。

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