PAGES D'ECRITURE

フランス語の勉強のために、フランスの雑誌 Le Nouvel Observateur や新聞の記事を日本語に訳して掲載していました。たまには、フランス語の記事と関係ないことも書きます。


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推定無罪、すなわち「何人も有罪と宣告されるまでは無罪と推定される」という、立証責任の考えに基づいた近代刑事法の基本原則がある。以下の記事に関して書かれたブログのほとんどが、「推定有罪」の考えに支配されていて怖くなった。


植草被告、再現ビデオ上映で無罪主張

3月28日20時13分配信 毎日新聞


 電車内で女子高校生に痴漢行為をしたとして東京都迷惑防止条例違反に問われた元大学院教授、植草一秀被告(46)は28日、東京地裁(神坂尚裁判長)公判で初の被告人質問に臨み、改めて無罪を主張した。弁護側は、当時の様子を再現したビデオを法廷で上映。「真犯人」が女性の体を触った後に素早く移動する内容で、植草被告以外の人物でも痴漢行為ができると指摘した。
 植草被告は、当時左手に傘を持ち、右手でつり革をつかんだ状態で酒に酔って寝ていたと主張。「女性が声を出した時、痴漢騒ぎが起きたと理解した。以前も巻き込まれているので、かかわりたくないと思って下を向いたが、痴漢に間違われた」と説明。乗客から取り押さえられた時は「何もしていなかったが、私だと分かればまた大騒ぎになると思い、大声は出さなかった」と述べた。
 一方、取り押さえた男性も証人出廷し「植草被告と女性の間は50センチくらいしかなく、ほかに(痴漢行為が可能な人は)いなかった」と証言した。【篠田航一】


この「植草被告と女性の間は50センチくらいしかなく」という部分が問題だ。よく考えれば、50センチという間隔で、「ほかに(痴漢行為が可能な人は)いなかった」と断定できるのかどうか。これに関連して、数多ある「推定有罪」ブログに対して冷静な判断をしているのが、「国内新聞記事感想 痴漢事件裁判。 植草被告と女性の間が50cmくらい・・・ 」 という記事だった。


「スポーツ放置報知」とかいう「新聞」の報道は、目も当てられない。

植草被告 痴漢DVD法廷で上映

3月29日8時1分配信 スポーツ報知

電車内で女子高生に痴漢行為をしたとして都迷惑防止条例違反に問われている元早大大学院教授、植草一秀被告(46)の第6回公判が28日、東京地裁であり、痴漢事件の「再現実験DVD」が法廷で公開された。注目の映像の中身は、植草被告以外に「仮想の真犯人」が登場するという“仰天映像”だった。(以下略)



見出しからしてふざけている。“仰天映像”などと、真剣にやっている人を愚弄している。こうした映像を法廷で上映することは、痴漢冤罪事件では、よく行われていることである。この記事の全部は引用しない。見たい方はリンクをクリックしてください。


この手の新聞を好んで読む人がどんな人か、想像でしかわからないが、恐らく、テレビを長時間見て、休日はレンタルビデオかDVDを何本も借りて刺激的な映像に長時間浸かり、スポーツ新聞の記事を読んで、素直に被告人に「怒りを覚える」ような人であるような気がする。あくまでも、自分の周辺で見かけるそんな人々からの想像です、念のため。


こうした人々も含めて、自分が実際に見てもいないことを、さも見てきたように、「正義感」に燃えて犯罪者に仕立て上げる。マスゴミはワイドショー的な報道で、有罪推定の「世論」を作り上げる。今までも散々見てきた、マスゴミ冤罪の構図である。


確かに、前の事件で一度有罪判決を受けた後の逮捕報道に接したとき、「懲りない人だな~」という感想を持ったことは私も否定しない。しかし、新自由主義一辺倒の国策を批判する程度の知性のある人が、再度同じような事件を懲りずに起こすものだろうか。後に知ることになるが、植草氏は大手銀行をめぐる、政府関係者、外資が絡んだ巨大インサイダー疑惑を追求していたことで狙われた可能性が高いという。


今のご時勢、そのような「反体制的な」行動をしていて、酒に酔って電車に乗るなどというのは、「脇が甘い」と言われても仕方がない。痴漢の罪を押し付けられなくても、ホームで背後から突き落とされたりする危険もあるからだ。しかし、だからといって、裁判で有罪判決が確定していない段階から有罪の推定を促す報道を繰り返すこと、それを鵜呑みにして真犯人扱いしたり、不名誉なあだ名を付けて誹謗することが許されるわけではない。


植草氏がミスを犯したとすれば、近くに若い女性がいるような電車に酔って乗ってしまったことで、しかるべき防御体勢(車内で立っている時は両手を上げるなど)を取れなくなっていたことだろう。あるいは、混雑する電車に乗ってしまったこと自体がミスだったかも知れない。残念ながら今のこの国では、少しでも名の知られた人が国策を批判したり、まして政府の疑惑を追及したりすることはそれだけのリスクが伴うことになってしまっている。

私のような無名人が何を書いても大丈夫だろうけど、混雑する電車に乗るときは注意している。痴漢冤罪という罠が常に待ち受けているし。


それにしても、国策ともいえる逮捕の後に、情報操作がかくも成功している現実。やはり危険である。植草氏の事件に限らず、刑事裁判の原則について社会全体の教育が必要だろうが、国家が得意なのは「情報操作」であって『教育』ではない。今のまま裁判員制度が導入されたら・・・


緊急出版「植草事件の真実」バナー


ついでだが、野党の方々は、くれぐれも下らないスキャンダルで足を引っ張られることのないようにしていただきたい。また、与党の犬と化した一部マスゴミは、常に下らないスキャンダルを嗅ぎまわって、あることないこと記事にしている。そんな記事を鵜呑みにしないようにしたいものである。

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