2005年05月20日

続々サーチ考

テーマ:モノローグ

 「サーチ考」は前々回あたりから少々話の内容がずれてしまったので、今日は筆者が経験した最悪のサーチ被害の話をしたいと思います。

 あれは確かガンダムコレクション7弾発売の時でした。筆者は仕事柄、帰宅するのが深夜になるので、コンビニが入荷した商品を並べている場面によく出くわします。その日も偶然、あるコンビニで棚に並んだばかりのガンコレを見つけました。15個入りの箱に入ったままでした。とりあえずその店ではその大箱ごと買い、車の中で開けてみると運良くシークレットが入っていました。で、別の場所にある同じチェーンのコンビニに立ち寄ったところ、大箱4~5つ分ぐらいの大量のガンコレが、すべて大箱から出された状態で棚に並んでいました。その弾のシークレットは比較的軽いものばかりだったので、そのうち軽そうなものを20個ほど選んで(これもサーチではありますが)、レジに持って行きました。その時の店員は、若い男が2人、どちらもアルバイトのようでした。会計を済ませてまた車の中で開封してみると、確率的にはシークレットが1つぐらい入っていていいはずなのに、1個もありません。しかも中の透明な袋が、どれもしわくちゃなのです。不審に思って箱の底部を見てみると、細い棒のようなものを突っ込んだと思われる跡がありました。つまり箱の底から棒を突っ込み、中をのぞき見て種類を確認した跡です。その時、ふと店内を見ると、店員の1人がニヤニヤしながら、筆者の選んだ後のガンコレの棚を並べ直しています。その顔を見た時、筆者は悟りました。

 同じ市内で位置的にも近い同じチェーン同士だけに、配送は同じ日でしょう。片方の店では店頭に並んだばかりだったのですから、その店でも入荷してからそう時間が経っていたわけではないはずです。店の入り口に近い(当然レジからも丸見えの)棚に並んでいる商品を、短時間のうちにすべて道具を使って1個1個サーチする、そんなことができる客がいるでしょうか。そう、あれはほぼ間違いなく店員自身がサーチしていたのです。そう考えると、なぜあんなに大量に、しかも普通は大箱に入れたまま販売する(そのために大箱にはディスプレイできるような工夫が施してあります)ことが多い商品を、わざわざ大箱から出して並べていたのか、すべての謎が解けました。

 それ以来、筆者はその店には1度も立ち寄っていません。店のオーナーに訴えようかとも思いましたが、面倒なのでやめました。ガンコレのシークレットは、発売直後にオークションに流せば、3000円以上の値段が付くこともあります。こうした現実が、本来絶対にあってはならない店員によるサーチという最悪の行為を招いたとしか思えません。やはりこれも、ブラインド販売と行き過ぎたレアもの商法の悪しき弊害ではないでしょうか。

2005年05月15日

続サーチ考

テーマ:モノローグ

 前回の「サーチ考2」に猫玉さんからコメントをいただきました。

 ご指摘の通り、海外でもヤウイやキンダーサプライズがチョコエッグと同様の(というかチョコエッグの方がこれらを真似た)販売形式を取っているのは存じておりましたが、あえてチョコエッグに触れなかったのは、長くなるということと、チョコエッグの場合、商品全体に占めるおまけの割合がちょっと微妙だな、と思っているからです。

 そもそも、日本におけるブラインド販売の“元祖”は、筆者の知る限り「グリコのおまけ」だと思っています。でも今の「タイムスリップグリコ」と違い、昔のグリコはあくまでキャラメルが主役で、おまけはおまけでしかありませんでした。そこに一石を投じたのがチョコエッグであり、おまけの地位が上がった結果、お菓子をしのぐ勢いになりました。でもまだ、それなりの量のチョコレートを使っている、という点では、完全におまけが主役とも言い切れない部分があると、筆者なりには考えています(本音は筆者もチョコは邪魔ですが)。しかし昨今の食玩、特にボックス販売されるものに至っては、菓子とは名ばかりでガム1枚、ラムネ1個という状態ですから、これは完全に「おまけ」が主役です。筆者なりの解釈では、食玩におけるおまけの占める比重が高いほど、ブラインドにするのは問題点が多くなる、との考えです。大雑把に図解すると下記のような感じでしょうか。


おまけの比重      商品例

高い ↑      WTM、WCCなど

中間 |     チョコエッグ、北陸製菓の「○○ズランチ」など

低い ↓     飲料のおまけなど


 飲料はキャンペーン期間以外はおまけなしでも同じ値段で売る訳ですから、おまけは純粋にプラスアルファです。従ってお目当てが出なくても実質ただのおまけに文句を言うのは気が引けますが、おまけの割合が高くなるほど、おまけそのものを目当てに買う訳ですから、希望の商品が買えないのはおかしい、という理屈なのですが、分かっていただけるでしょうか? もちろんおまけ集めが趣味の人間にとっては、それが実質ただであっても目当てはおまけ、というのはよく分かります。でも、こうした商品を買うのはマニアだけではないのですから、あくまで一般人の視点で見れば、ということです。食玩ですらこうなのですから、お菓子が入っていないマイクロアーマーやガンダムコレクションのような商品は言わずもがなです。最近のチョコQはシークレットの混入率がノーマル並みに高くなっているようで、かつてのような「シークレット=レア」という図式はあてはまらなくなってきました。これはシークレット商法を始めた海洋堂自身が、行き過ぎたやり方に疑問を持ち、軌道修正に動いているということを意味するのではないかと、個人的には感じています。

 確かに筆者を含めて、ブラインド&レアアイテムという販売戦略に乗せられる消費者にも問題はありますが、もともと商道徳に反する恐れのあるこうしたやり方は、やり過ぎればいずれは逆に消費者離れを引き起こす可能性があるのではないでしょうか。現にノーマルにすらレアを作ったガンコレなどは、店頭の様子を見る限り、明らかに購買者が減っています(そのこともあってNEOという新シリーズに衣替えするのかもしれません)。できればそうなる前に、メーカーには少しずつ自主的に健全な方向に修正していってほしい、というのが、筆者の真意です。

2005年05月12日

サーチ考2

テーマ:モノローグ

 サーチの問題を考える時、避けて通れないのが「ブラインド販売」の問題です。そもそもサーチという行為自体が、ブラインド販売に対する消費者の“自衛行為”である以上、ブラインド販売とサーチは表裏一体のものといえます。

 ブラインド販売というのは現在では大手を振って行われていますが、たとえばスーパーで「サンマ、イワシ、サバの切り身のいずれかが入っています」というような中身が分からないパッケージが売れるでしょうか? いくら「中身は出てのお楽しみ」とはいっても、お目当てのものが出ないのでは楽しくも何ともありません。消費者の立場からすれば、ブラインド販売というのは単にメーカーが必要のないものまで買わせ売り上げを伸ばそうとする姑息な手段でしかない、と言っても過言ではないと思います。これはガチャポンに関しても同様です。ただしこれは、「おまけ」がおまけでなく実質主役になっている商品に関してであって、飲料のおまけのように純粋な「おまけ」なら全く問題はないと思います。

 そもそもこうした販売形態は、日本だけのものだと言う指摘もあります。たとえば米国でこれをやれば「必要なものを買えず、いらないものを買わされた」と裁判沙汰は必至だ、という訳です。現にマイクロアーマーは日本だけでなく米国やドイツでも販売されていますが、日本がブラインドなのに米国では中身の見えるパッケージで売られているとも聞きました(その代わりレアアイテムには最初からプレミア価格が付いているようですが)。ガチャポンについても、少なくとも筆者が去年行ったグアムでは、どのショッピングセンターでも(現地の人が多く利用するところでも)同様のものはありませんでした。つまり日本の消費者は「なめられている」のかもしれません。

 ただ、ブラインドによって販売数が伸びる分、単価を下げられる、という意見や、人気薄でもマニアックなアイテムを入れられる、という面もあるのは事実です。それでも客にいらないものを買わせて単価を下げるのはそもそも邪道だし、マニアックなアイテムを入れるなら混入率を下げればいいだけの話です。やはり商売の常道からは外れていると言わざるを得ません。

 じゃあなぜ現実に売れているかというと、消費者の“プチギャンブル感”を巧みに突いているからなんでしょう。シークレットやレアアイテムを作るのも、これを煽る販売戦略です。もちろん筆者も口では否定しながらも、この戦略にまんまとはめられているのは事実なんですが…。でも考えてみてください。大人はそれでもいいかもしれませんが、食玩にとって本来の購買層であるはずの子どもが、なけなしのお小遣いで買ったのにお目当てのものが全く出なかったら、どう思うでしょうか。もちろんメーカーサイドの購買ターゲットが大人だとしても、コンビニの棚に並ぶ以上は子どもも買うのです。

 ブラインドにしてシークレットを入れることで購買意欲を煽る、そしてレアアイテムがネットオークションで高値で販売される、というような現状が続く限り、サーチ行為は決してなくなりません。行き過ぎた食玩ブームがやや落ち着いてきた昨今、メーカー側もこれまでのやり方を見直す時期なのではないでしょうか。(いずれ続く)

2005年05月11日

サーチ考

テーマ:モノローグ

 食玩など「おまけ」が一種のブームとなって以来、水面下で問題となってきたのが、いわゆる「サーチ行為」です。そもそも食玩の大半がブラインド販売で、しかもシークレットなどレアものを入れることによって購買意欲を煽る販売戦略を取っている、というところに問題点があるのは事実ですが、それは別として、果たしてサーチ自体はどこまで許されるものなのでしょうか?

 サーチと言っても実際にはピンからキリまであります。中でも一般的なのは「重さ」でしょう。特にWTMなどのブラインドボックスで、付いている(本来は主役?)お菓子が小さいものほど、その効果は絶大です。軽く振ってみるとより重さを感じやすくなるという説もあります。次は「音」です。これは商品を軽く振った時の音で、中味を判別するやり方で、おまけそのものよりお菓子の方が重いチョコエッグ(チョコQ)などに有効です。続いて「触覚」。つまり触ってみて形を判断するやり方で、飲料のおまけなどはこれが中心になるでしょう。そして最後は「のぞき」。つまり箱やパッケージの隙間から(隙間がなければそれをつくって)中をのぞき見て、商品を判断する行為です。

 以上どれをとってもサーチ行為自体、店にとって大なり小なり迷惑だとは思います。しかし売る側(メーカー)にもブラインド販売という問題がある以上、消費者側がある程度“自衛策”を取るのはやむを得ないのではないでしょうか。八百屋でスイカを買う際、たたいて音で出来不出来を判断するのも、一種のサーチ行為です。秋葉原などではサーチ行為防止のため「触った箱は必ず買ってください」というところもあると聞きますが、それは明らかに行き過ぎでしょう。許されるサーチと許されないサーチの境目は、「商品を傷つけるか否かにある」というのが、私のおおざっぱな意見です。

 たとえば商品を持つ、軽く振る、程度なら、傷つけることはあり得ません(その程度で傷つくなら、流通過程でとっくに壊れています)。触るとなるとかなり微妙で、ものによって、また触り方によっては傷付ける可能性もあります。「傷つけないよう、優しく触る」というあたりが、許されるか否かのボーダーラインといえるのではないでしょうか。最後の「のぞき」は論外です。中が見えないよう作ってあるパッケージを見えるようにする、ということは、商品を傷付けるのとイコールです。これはすでに許されるとか許されないとかの問題ではなく、「器物損壊罪」という立派な犯罪行為なのです。(続く)

2005年04月26日

スケールものの魅力(2)

テーマ:モノローグ

 スケールものの魅力とは、いったいどこにあるのでしょうか?

 それは詰まるところ

 こういうことが簡単にできるというところが大きいのではないでしょうか?

 まぁ実際にこんな状況になってもらっては困る訳ですが(笑)

 MM世代にとって、スケールモデルとジオラマ(最近は「ダイオラマ」なんて呼ぶそうですが)は切っても切れない関係にある訳で、1/35ではとても再現できないこうした情景を、いとも簡単につくれてしまうというのは、小スケールならではの魅力です。それを手間暇かけずに実現できるようになったのは、まさにスケールものの食玩のお陰です。

 ちなみに、前日の写真を見ていただけば分かるように、戦車と飛行機、そして船の根本的な大きさの違いも、同スケールで集め始めるまではあまり意識したことはありませんでした。「飛行機ってでけぇ~」というのも、大変勉強になりました。(^ ^)

2005年04月25日

スケールものの魅力

テーマ:モノローグ

scale

 一見何の関係もないような上の3つの飛行機、戦車、潜水艇。さて共通点は何でしょう?

 

 タイトルで既にバレバレだとは思いますが、答えは「すべて1/144スケール」という点です。

 ちなみに飛行機はバンダイのウイングクラブコレクション(WCC)Lパート2の旧日本海軍艦上偵察機「彩雲」、潜水艇はタカラ「世界の艦船」シリーズ02に入っていた日本の深海探査船「しんかい(初代)」、戦車はタカラのワールドタンクミュージアム(WTM)対決編からいわずと知れたドイツの重戦車「ティーガーⅠ型(後期型)」です。

 最近の食玩(世界の艦船はお菓子ではなく入浴剤が同梱されている、いわゆる“浴玩”ですが)の傾向として、「1/○○」とスケールを明示したものが増えてきているように思います。その走りと言っていいのがWTMシリーズでしょう(厳密に言えば、発売元のタカラも原型制作の海洋堂も、このシリーズが1/144スケールとは言っていませんが、第1弾の発売当初から、ほぼ1/144ということになっています)。それまで食玩にはそれほど熱中していなかった筆者ですが、高校時代、タミヤのプラモデル、ミリタリーミニチュア(MM)シリーズにはまったMM世代にとって、WTMの出現は衝撃的でした。プラモから足を洗ってうん十年、このサイズにして、MM当時の筆者には腕も道具もなくてできなかった3色迷彩が施された戦車がたった250円で手に入るなんて夢のよう、と言っては大げさですが、そのぐらい「元モデラー」の心をつかんだ商品だったのです。しかも「デスクトップに重戦車大隊を編成せよ」のあおり文句。ついつい乗せられてしまいました(笑)。

 それ以降、スケールモデル、特に1/144近辺の商品にはついつい手が伸びるようになりました。WTMに始まりWCC、世界の艦船(1/144モデルだけ)、童友社(ドラゴンモデル)の「マイクロアーマー」(これは食玩ではありませんが)、Yujinのガチャ「WWⅡファイターコレクション」、キャンバスの同じく「間に合わなかった傑作機」、ポピーの「架空戦記」(これは近くに売っているところがなく、入手に大変苦労しました)、エフトイズの「ヘリボーンコレクション」や「アクロチームコレクション」、「ジパング大図鑑(の一部)」、コナミの「陸上自衛隊装備大全」などがそれに当たります。さらに鉄道模型のNゲージサイズ(1/150)もほぼ同スケールなので、WTM後に続々発売されたTHEバスコレクション、街並みコレクション、THEカーコレクション(TOMIX)、ワーキングビークル(バンダイ)、昭和情景博物館(ハピネット・ロビン)、夕焼け下町商店街(タカラ)などにも次々手を出してしまいました。最近では買っても飾る場所がなく、大部分はただしまっておくだけになっています。いつの日か、1/144~1/150サイズの街並みを再現し、そこに装甲師団やら一般車両をずらりと並べてみたい…それが今のところのささやかな夢ですが、果たして実現するのはいつのことでしょうか。

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