バンダイ ワーキングビークル「テレビ中継車編」
Nスケール(1/150)の車両シリーズ、バンダイのワーキングビークルの最新作は「テレビ中継車編」です。ラインナップはいすゞFORWARD SNG中継車がNHK、関西テレビ(写真左)、中京テレビ、テレビ東京、東京MXテレビ、フジテレビとシークレットのS’NET、三菱ふそうFIGHTER SNG中継車は中国放送、TBS(同右)、TVQ九州放送、テレビ朝日、日テレ、北海道テレビの2車種全13種。例によって使えない道路パーツと人形(女子アナ、報道記者、ディレクター、カメラマン)が付いてブラインド、1個税込み504円です。せっかく車種も違う2種類が出たのに、道路パーツは同じだし、人形はどちらもカメラマン。なんかやっぱりこの商品とは相性が悪い気がします。
悪いのは相性だけでなく、相変わらず商品そのものもそうです。パラボラアンテナは可動式なのは救いですが、モールドは全体的にもっさりしているし、窓のクリアパーツの透明度もいまいち。そもそも今回はテレビ中継車という超マイナー車両をチョイスしたこと自体が疑問符です。こんな車種をわざわざコンプしたいと思う人がいったい何人いるでしょう? ちまたにあふれている車なら同じ車が何台あってもいいわけですが、テレビ中継車がぞろぞろいるシチュエーションといえば大きな事件事故の現場と組閣の際の首相官邸周辺ぐらいしか思い浮かびません。当然こんなアイテムを大量に買い込む人も限られてきます。どう見ても車種選択を間違っているとしか思えません。
どうもWVは「1つの弾で車両の金型は2つまで」と決めている節があり、その前提の下にできるだけトミーテックのトラコレあたりとかぶらない車両、という観点で車種を選んでいるようにしか思えません。だから最近ではミニバス編(これはバスコレとモロかぶったので、おそらく惨敗だったでしょう)以外はセメント事業者とか今回の中継車とか、“透き間”を突いたような車しか出なくなりました。トミーテックはバスコレにしてもトラコレにしても、同じ車種でも細かい違いをちゃんと作り分けているし、むしろ同じ金型で色だけ違う車という方が少数派です。精度はWV以上で、しかも余計な付属品がない分安い、とくれば、誰の目にもWVの分が悪いのは明らかでしょう。
そこでバンダイにお願いしたいのは、まず、コスト削減で金型をケチって何台もの車に使い回す、という基本方針(?)を撤回すること。その上でもっと正統派の車両で勝負することです。たとえば、トミーテックからは消防署や消防車は出ていても、救急車は出ていません。またパトカーでも交通事故処理に使うワゴン型の大型パトカーも出ていません。確かにどちらもワゴン車がベースなので、これまでのようにトラックがベースの車よりは小さくなりますが、場合によっては2台1セットで500円程度なら絶対売れるはずです(もちろん余計な道路パーツなどは抜きで)。ともかく、このままではこのシリーズ自体がジリ貧だということを、担当者は強く自覚してほしいものです。

















