タカラ「世界の傑作機 SERIES2」
タカラの1/144スケール航空機シリーズ「世界の傑作機」の第2弾が発売されました。今回のラインナップはBf109がタイプと色違い合わせて6種(!)、Fw190が同じく3種、Ar234(アラド)が同じく3種のノーマル12種+シークレットのBf109 F-2/U1(ガーランド大佐機)マイクロモーター付き=写真左奥、と翼付きV2(A-4b)LEDユニット付き=同手前=の全14種。1個399円で、ブラインドボックスです。下手をするとラインナップの半分を占めるBf109地獄になるかも、という不安はあったのですが、はじめに買ったローソンではBf109シクレとBf109 T-0、アラドのスプリッター=同右奥=、後から買ったセブンイレブンではV2とFw190 A-8 JG301本土防空が出て、見事に機種がバラけました。近来まれに見る引きの良さで、大変満足しました。(^ ^)v ちなみに今回は明らかに重量調整用と思われる段ボールが箱の中に入っているので、重さで判別するのはほぼ不可能だと思います。某掲示板には配置情報も載っていましたが、それによると前方からシクレどちらか、アラド、Fw、Bfの順に並んでいるようで、つまり後ろ半分はずらっとBf109ということになります。もっとも筆者は箱から出してある店で買ったので、これは非常に運が良かったというほかありません。
第1弾と今回の最大の違いは、写真のV2のように、半完成品ではなく、ほとんどの部品がランナーに付いたままの、いわば“塗装済みプラモデル”になったことでしょう。この点に関して、メーカーのホームページでは「皆さんにも今一度作る楽しさを堪能して頂ける機会を提供できればと…」なんて書いてありますが、やっぱりコスト削減策の一環でしょうね。1弾は出来自体があまり良くなかったし(少なくとも値段に比べると)、それでなくともライバルの「WCCL」より100円近く高いのに、これで勝負になるんかいな? と思いましたが、実際組み立ててみると1弾とは比べ物にならないぐらい品質が上がっていて、ちょっとびっくりしました。
まず感じたのは一つ一つの部品が非常に繊細な感じになったこと。筋彫りは1弾より細くなっているし、モールドも細かくなったようです。部品同士の組み立て精度は非常に高く、気持ちいいぐらい透き間なく、きっちりはまります。ただし厚みがない部品、細い部品も多いので、組み立てには大変神経を使います。ランナーモデルということで、ゲート(ランナーと部品をつなぐ部分)跡の処理が面倒かな、と思いましたが、ゲート自体を非常に細くしたり、全部ではないにしろアンダーゲート化して塗装面にゲートが来ないよう工夫されているため、想像以上に出来上がりはきれいです。基本的に接着剤は不要ですが、一部部品が取れやすいところもあるので、用意したほうがいいでしょう。ランナーから部品を1つ切り出すごとに、丁寧にゲート跡をデザインナイフなどで処理してやり、慎重に1つずつ組み上げていく、という姿勢でやれば、誰でもそこそこうまくいくはずです。くれぐれも「力ずく」はやめましょう。ちなみに組み立てはシクレBf109で20分ほど、部品の多いアラドは小一時間かかりました。
塗装は1弾でもかなりいい感じだったのですが、今回はさらに塗膜が薄くなって、その分筋彫りが細くとも良く出ている気がします。WCCLと比べると塗装は明らかにこっちが上です。また操縦席のペダルとか、脚部のダンパーなど、非常に細かいところまで塗り分けてあるのも感心します。マーキングの類はハーケンクロイツ以外、すべてタンポ印刷で入っているので、WCCLのようにデカールを貼る手間もかからないのは個人的には高ポイントです。
今回のラインナップ中、アラドは1/144サイズではおそらく初のモデルアップでしょう。空軍に関しては素人の筆者は、こんな機種があること自体知りませんでした。(^ ^ ゞ それだけに一番期待していた機種でもありますが、出来自体は非常に良くて、満足しています。ただできれば箱絵に描かれている機体上部のループアンテナは省略しないでほしかったですね。全体的に見て、400円という価値に見合っているかというと、少なくともWCCLと値段を含めて戦えるレベルにはなったと言えそうです。ただ筆者は陸軍同様、空軍もドイツ軍を中心にコレクションしてはいますが、「世界の傑作機」といいつつ、中身は全部ドイツ機というのはいかがなものでしょう? 下手に手を広げるとWCCLとモロに競合する可能性はありますが、今回のレベルで日本やアメリカあたりの航空機も見てみたい気はします。

















