めずらしく奏法の話。

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 はあ~腹下し四日目。なんとか治まってきましたがまだ渋るので流動食しか食べられません。

 ふらふら~。


 フルート吹きたいけど力が出ません。


 現状では一人で曲かエチュードをさらうしかないのだけれど、またいつかアンサンブルやってみたいな。はやくそういう日がまた来ないか。

 ブロークンコンソートがいいんだけどこれはなかなか難しい。

 同属なら、ピッコロ、フルート1、フルート2、アルトフルート、という編成だとやれる曲が多いだろうね。


 リード楽器の人から見て、フルートというのはとても難しそうに見えるらしい。

 発音体が身体から離れているのをコントロールしなければならないなんて!と言われることがある。確かにねえ。発音体そのものはコントロールしようがないもんね、フルートは。

 んでも、笛吹きの感覚としては「口の中にモノが突っ込まれてるなんて不自由!」というのもあるなあ。

 それはそれとして、リード楽器のアンブシュアとフルートのアンブシュアってのはちょっと見よりはずっと共通点が多いと思いますぞ。フルーティストのアパチャー(息が唇を通っていく穴のこと)のコントロールというのは、リード楽器奏者がマウスピースやチューブやヴォーカルを銜える感覚とそんなに変わらないのであります。

 要は「締めちゃダメ」。

 締めないで自然に太い息が入っていって、しかも無理なく発音できる限度をいつもさぐる。そういうところは同じなんですね。

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こんな楽器もあるよ!

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 今度は同じボストンのフルート職人、John Lunn の作品をご紹介。


Body


 どこが変わっているかというと、このフルートはデザイン全体を「樹木」のモチーフで統一しているのだ。

 画像ではわかりにくいかもしれないが、GISレバーにご注目。曲線的でしょう?そしてキーは葉っぱのかたち。左親指のクラスターなどは全体が葉の形で、葉脈がエングレイヴされている凝りようだ。題して "The Vanguard Flute" 。


Dis


 このフルートはC#トリルキーとH/C 切り替え可能なフットジョイントを持っている。銀製。

 曲線化の効果はどういうことかというと、見た目の楽しさもさることながら、材質が節約されるため、軽くなる。余分な材質が減るため、なりやすくなるというのがコンセプト。お値段も、決して高くない。

 試奏してみると確かに軽くて、鳴りやすい。しかし私の好みではなかった。ダイナミックスが足りないように感じるのだ。


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 知る人ぞ知る、超オタッキーな楽器を紹介します。


LopartinFlute


 フルート吹きなら、これが楽器のどの部分だかわかりますね?

 そう、Gキー、gisレバー、Gのカップ、fisのカップ、そしてaisレバー。オフセットフレンチの楽器。

 で、どこが異常だかわかりますよね。もちろん、キーやカップの形状。


 この楽器のメーカーはボストンのロパーティンという会社。

 これは「スクエア・トーンホール・フルート」といって、カップだけでなく、トーンホールやチムニーも正方形なのだ。

 どうしてこんな笛を作ったかというと、その狙いは:


1.円形のトーンホールとちがって、歌口からトーンホールの縁(直線)までの距離が、ホールの上端と下端で等しい。だから音程が正確になる。

2.同じ理由で、トーンホールから出て行く音の始まりと終わりにズレが生じにくい。だからアーティキュレーションが鮮明になる。

3. トーンホール同士の距離は、もっと均等になる(両方とも端が直線だから)。従って、レガートがより滑らかになる。

4.正方形トーンホールの断面積は、円形トーンホールの断面積の約1.27倍と大きく、音量が増加し、音のヌケが良くなる。

という意図なのだ。

 実は私は、この楽器を試奏してみたことがある。その結論を言うと、1~3の効果は残念ながら感じられないが、楽器自体は気に入った。4の効果はもしかしたらあるのかもしれない。ヌケのいい楽器なんだ。

 どうして狙った効果が得られないのかを考察すると、フルートが音を発する仕組みに立ち返って考えることができるので興味深いが、その話は後日。


 楽器自体は気に入りましたが、じゃあ今の楽器を下取りにでも出してこっちにするかというと、そこまではちょっと。やっぱり自分の楽器がいちばんいいんですね。長年連れ添った伴侶ですから。


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あまちがえた、

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 いまsienaさんのブログを見直したら、テンポは72だって書いてある!倍速以上でやっちゃった。

 そうとうボケとるな。どこで170などと思い込んだんだろう。チック・コリアって私の中ではぶっぱやいイメージは確かにありますが。

 72なら大丈夫。コメントでもどなたかがおっしゃってましたが、十分演奏可能です。プレートやキーの穴をつかったポルタメント、替え指・・・なんでもありあり。センスの見せ所じゃないかな。がんばってください。

実験

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 sienaさんのブログにあった「だらだただら~」の楽譜(チック・コリアの「スペイン」というビッグバンド曲だそうです)を試しに実際に練習してみることにしました。

お題


 んで、まずはじめに、これっていったいどこまで転がればよいのか?というと、ダラダラはDあたりでおわっているし、調はE♭(変ホ長調。ん?なんかc mollのような気がするんだが、まあいいか)だそうなんで、おそらく下のDまで転がって、すぐ下の楽器とユニゾンになるんだろう。

 ではスケールだとこうだ(キタナイ手書きですみません。見にくい時は画像をクリックしてみるといくらかましかも):


Scale


 11レンプ。大丈夫。170でもこれはすぐにできた。さて、半音階はどうか:


Chroma


 18レンプ!ぐえー。

 じゅんぐりに音をひとつ足し、二つ足し・・・という方法で頑張って練習してみましたがギブアップ。

 少なくとも私にはすぐには無理です。どうしても二つ三つ溢れますな。

 曲想によっては使えるんじゃないかと思ったので、全音階も試してみました:


Diatonic


 10レンプ。これも、少し練習すればできた。最後のところは全音じゃなくなっちゃってますが、かえってその方がグリサンドっぽいような気がする。驚いたのはこれが、スケールより音譜は少ないのに、かえってむずかしく感じられました。不思議だなあ。

バランス調整

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 どうも楽器のキーバランスが悪くなってきているような気がしたので、今日、調整してもらいに花のお江戸は新宿の楽器メーカーのお店まで行ってきました。

 いやー、さすがにお江戸は変化が速い。半年振りぐらいですが、ずいぶん変わったような。それと、田舎から行くとなんだか女性がみんな美人みたいに見えてきょろきょろしちゃいますな。馬鹿面を曝しつつ到着。一時間半ほどで調整は完了しました。その間こちらは近くのゆったりした喫茶店で本を読んだり衆議院の中継(予算委員会ですかね、ありゃ)を眺めたりしてました。

 帰りがけに新宿駅の前でバスカーを一人発見。楽器はバスクラ。残念ながら今回はカメラは持ってませんでした。


 うちに帰ってきて楽器を吹いてみると、おお、こりゃあ大違い。息使わなくても鳴る鳴る!

 それに中音域のレガートや右小指のクラスターも滑らかになりました。


 それはよかったのだが、帰りの電車の中で、身長170センチぐらい、ウェストは優に130cm超級とおぼしきZAKUみたいなおばちゃんが大きくよろけて私の左ヒザをヒップで直撃!してくれました。どうもヒザの裏のスジを延ばしたらしく、痛みが取れない。

苦労

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この頃、ずいぶん多くのフルート関係のブログを見るようになりました。フルートの講師をされている方のは例外として、たいていは「練習日記」風のものが多いですね。

それで、皆さんが何に苦労されているかというと、圧倒的に「指」というのが多いようです。

これは、私にとってはちょっと意外です。

私も指の回らない笛吹きなのですが、いちばん苦労するのは指ではありません。

圧倒的に「音作り」です。練習の半分以上は、これをやっている。大体、よい音が出なければ指なんて動きませんから。もっとも運指というのも音を作るための要素にはちがいないから、両者はもちろん相互関連していて、明確に区別することはできません。そのために、日課練習やたくさんのエチュードの類がある。

しかし、フルートというのは合理的な運指のシステムを持っている楽器で、よっぽどマニアックな技巧を要求する曲でもない限り、徹底的に練習してもどうしても習得できないような運指というのは滅多にありません。ということは、基礎練習では指が回らない心配をあまりしなくてもよい、しない方がよいと思うのですが、どうでしょうか。これに対して、「音作り」の方は長い時間をかけて作りあげておかないと、いざ、曲をやろうという段になってからでは、もう遅い、ということになる。

フルート仲間同士で、指の回る人がいると、とてもうらやましく感じるはずです。私もそうです。また、指の回らないこちらは恥ずかしく、アンサンブルでは「迷惑をかけている」ように感じて、気が引けるということにもなります。実際は、本人が思っているほどに迷惑ではない(たまさか逆の立場になるとよくわかります)のですが。それに、それは一時のこと。練習してその曲の運指をいったん習得してしまえば、後々まで効いてくるのはやっぱり「音」の方だと思うのですが。