山恋

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 私の家からは丹沢の山並みが眺められる。今朝は早朝からよく晴れて立派だ。

 この一週間で雪化粧。

 といっても、雪の量は知れているので、樹林に覆われた山肌が白っぽく輝いている程度で、高山のように完全に白一色というわけではない。でも、それがまたいいのだ。丹沢のような低山は、冬に登るのがいい。低山でも冷蔵庫状態だから、生鮮食料を持っていって夏山では考えられないご馳走になるし、晴れれば眺望もすばらしい。


 山・・・。


 最後に山歩きしたのは2008年の夏。失職してすぐの時期で、まだ余裕があった。

 南アルプスの北岳に大樺沢から登ったら、八本歯の手前で雷雨に襲われた。ほうほうの体で北岳山荘まで走ったっけ。

 その二週間後、仇討ちにまた北岳に登った。今度は間ノ岳→三峰岳→仙塩尾根を北上→両股小屋というルート。これは楽しかったが、体力が落ちているのを痛感した。


 山・・・。

 私がまた山に登れる日は、再び訪れるのだろうか。

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ラクヨウキノコ

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 北海道では普通に都市の住民が食していると思われるキノコに「ラクヨウ」というものがある。


 これ、信州では「ジコボ」ないし「ジコウボウ」と呼ばれ、深山の珍味とされる。

 正式の和名は「ハナイグチ」という。


 非常においしいキノコである。私はこれを、南アルプス仙丈岳の中腹で、7月にとったことがある。




 ・・・それだけ。あのキノコ、もいちどかーいがってみたいなあ。

 食べる云々はともかくとして、姿も実にかわいいキノコなんである。

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筋肉痛

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 おととい、3月3日は近所にある山、丹沢に出かけた。丹沢表尾根、ヤビツ峠から塔ノ岳に登ったのだ。

 朝早く、蓑毛でバスを下車、ヤビツ峠に向かう。ここは以前、下山路として通ったことがある。樹下の湧き水の美しい、楽しい林道である。ヤビツ峠からはしばらく舗装道路を下って登山口に行き着く。ここから「三の塔」と呼ばれるピークまでは急な登りが続く。


 山桜が満開で、花吹雪の中を歩いていく。スミレがたくさん咲いている。ヴィオラが多いが、他の色のスミレもところどころ見かける。その他はウラシマソウやマムシグサなど、いわゆるサトイモ科の「天人掌」の類の花が多い。風はまだ冷たいが、鶯が盛んに囀っていて、そろそろ山の春も終わりが近いと感じられる。

 三の塔の手前、二の塔のピークで富士山が見える。ここで小休止。湯を沸かしてスープを作り、カロリーメイトなどで朝食を摂る。天気はいわゆるピーカン。富士山の眺めはまだ七割方雪をかぶっていて、いつもながら立派。

 三の塔まで日差しはだんだん強くなって大汗をかいた。ここでも小休止したがあまり休まずに先を急ぐ。途中時々振り返ると、秦野市の市街地、そしてその向こうの相模湾がくっきり、江ノ島まではっきり見える。一方、中部山岳方面は本年大襲来を伝えられる黄砂のせいか、もやっていてよく見えない。大日岳のピークで昼食のカレーライスを作って食べた。


 この辺までは快調だったのだけれど、その後稜線のアップダウンでだんだん足腰が痛み出した。登りはいいのだが階段状になっているところの下りで左足を踏み出した後、右足を踏み出す時に左足が猛烈に痛む。悪いことにこのあたりの下りはけっこう鎖つきの難所があるのだ。塔ノ岳に辿り着く頃にはへろへろ。


 いやあ、まいったなあ。ここ2年も山から遠ざかっていたとはいえ、大した荷を背負っているわけでもないのに、以前の2倍近くかかって午後2時半、塔ノ岳に到着。帰りは、70台の老夫婦とご一緒したのだが私の方が大幅に遅れてしまった。このご夫婦は、昨年お友達がこの塔の岳を登山中、心臓麻痺で亡くなられたということで、その追悼にこられたのだ。故人はワインとタバコがお好きな方だったとのことで、遭難場所と思しき付近でワインを供え、「お線香代わり」のタバコを燻らしておられた。こちらもお付き合いして合掌。


 昨日一日は家でおとなしくしていたが、まだ足腰の痛みが完全にはとれない。歳だなあ。急速に老化しているのがわかる。これが3年前は西穂高~奥穂高の稜線を一人で駆け登ったのと同じ人間とは、我ながら信じ難い。

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