情熱大陸:堺雅人
テーマ:テレビ録今夜は篤姫のダンナ将軍家定様だ。優しい目のちょっと気弱そうな御馴染みのスマイルが画面に浮かぶ。
----------------------------------------------
網走にいる堺「宮崎出身なので寒さには弱い」とダウンジャケットを着込んで寒風の中で語る。「情熱無いし、面白くないんじゃない」
5年前の新撰組で認知され、将軍家定で全国区認知された。
そんな堺に取材を開始したのは映画の撮影に入った頃。タバコを手放さない。役どころは救命救急にあたる医師。チュッパチャップスを絶えずなめているという役柄。
この日埼玉医科大の病院にいた。防犯グッズは病院でも必需品らしい。そして救急の現場で、担当医師の話を聞く。逆に医師たちからどう演技したいか質問を受ける。「淡々とこなしてる部分は淡々とこなしたい。」と答える。
台本には心臓マッサージのシーンもあり、リアルに演じることと、リアルであることは異なり、その落差を埋めるのが役者のつとめ。
だが、撮影中、何故か堺は笑いをこらえていた。大動脈を切断するつもりが自分の手袋を切っていたからだった。
撮影は深夜に終わり、翌朝またすぐに開始される。ファンサービスのサインをこなして帰る。
Q:演劇は何が面白いですか
A:結果が見えないところですかね。
宮崎市生まれ、3人兄弟の長男。無類の読書好きだった。
Q:一番好きな本は?
A:何度も読むのは司馬遼太郎。街道を行くのエッセイは何度も読んだ。
この日もちょっと買い過ぎたかもとと7冊まとめ買い。
-----------------------------------------------
宮崎の少年は高校時代に演劇に足を突っ込む。
この時代の「二人会」のVTR,女優濱崎けいこが演技を教えた。そのお宝映像が残っていたので放送される。着物を着た男女がものすごい形相で会話している。
早稲田大学に進学しても演劇部に入ることを躊躇していたという。
結局は演劇研究会に所属。古くは森繁久弥が部員だった。
早稲田時代「東京オレンジ」で舞台に立ち、数々の舞台をこなしたが、食えるようになったのはテレビ出演してから。堺「(舞台とテレビの)垣根は無くなってきていると思う。」と語る。
エッセイの連載も抱えており、休み時間はエッセイに取り組む。
50回目の連載は「坂之上の雲」の秋山を語ったもの。原稿用紙に手書きする。ただし清書はワープロだ。
そして映画がクランクアップし、ひとつの戦が終わった。
------------------------------------------
池田鉄ひろと雑誌の対談。二人とも「憑依型に憧れるよね。」
そこで堺に、周囲の堺に対する評判は「まじめ」だということを告げる。
堺「憑依型と努力型なら努力型ですから。」
堺「古いVTRなんか見てると、古臭い芝居してるなあと思うことがある。今はわずか2クールで、稚拙かどうかが見抜かれる厳しい時代。」
メスを握っていた手に包丁が握られていてマグロを切っている。次の役は南極越冬の料理人。
わずか3週間で別の人間の役に入らなければならない。この日も何故かたくさん食べているようだった。
どうやら料理人っぽく太っている(自主的に)ようだ。
「背中丸くなっていますね。」のスタッフの言葉にうれしそうに振り返る。
厳寒の網走、俳優堺雅人は寒さと戦いながら、「しまっていこうぜ!」とキャッチャーミットを被る。
そして現在「停演」中だという。それは料理人はたばこを吸わないから。
俳優の仕事は何よりも優先するらしい。
堺「役のために太ったり痩せたりをばらされるのは今は恥ずかしいですね。」
網走でも自宅でも、腕立て伏せをしていた。どうやら次の役に対する準備らしい。
腕立て伏せが終わった後にちょっと真剣な素顔が浮かんだ。







