慶応大学稲見研究室。覗き穴から覗く太田。「実験中、覗かないでください」の貼紙がしてある。骸骨の絵を持った先生がいた。’超能力お見せします’メディアデザイン科の稲見昌彦教授。

体の内側が透けたように見える、リアルタイムに内臓や骨が見られるような技術らしい。「一周するとすごくなくなる。」と先生。

ぬいぐるみのクマが2つ登場して(これはロボット)、ロボットフォンという電話だという。離れていても触角や身振りを伝えることができるものだ。田中「単身赴任のお父さんにいいね。」

’ストップモーションゴーグル’ものをはっきり見るためのメガネで、動いているものがゆっくり見えるという。理由は残像を消すからだという。しくみは速いまばたきという理屈だ。

’ストローインターフェース’食べ物をストローで吸った感覚が味わえる。納豆を実験、次ぎはラーメン、その次ぎはカレー。最後にポップコーン。これはかなり面白いマシンだなあ。

用途としては新しい食べ物をデザインするという。コンピュータの中で遊ぶこともできる。

’スマートツール’水と油の境目は普通あまり変わらない感覚だが、このマシンでは抵抗が大きく出る。用途は手術のときに余計なところにいかない。本来触れないところも触れる。

’スマートフィンガー’つるつるの面をなぞってもボコボコに感じる。黒と白に反応する。これも見るものを触れるものに反応してくれる。

人に対してヒューマンインターフェイスする。人とコンピュータとの界面を研究していこうという学問。

パソコンの中には何でもあるように思えて、例えば臭いは無い、人体の「五感」を再び取り戻そうという試みだ。

一人称として拡張するようなこともやってみたい。

キーボードとは違う、センサーを使って、人にわかるかたちでコンピュターと付き合う。リアルでは無いけど、リアリティを感じられる。すべての感覚を使って実態を探ろうとする。

太田「進化しているように見えるけど、無間地獄みたいでないですか?」

先生「こういうものを作るのが楽しい人間に生まれついてしまった。」

太田「カレーのにおいなんて、自分が想像したほうがいいわけで、そのほうが自由でしょう。」

先生「確かに固定的にはなるが、本来臭わないガスに臭いをつけるのに似たようなことかも。」

太田「先生の切羽詰っている感じが好きなんですよ。」

先生「人間らしさをテクノロジーとして残していきたい。」「ドラエモンののび太になりたくて暗いところで本を読んでメガネをかけた。」

太田「そのうちドラエモンを作ってもらいたい。」