この世界の果てに

テーマ:

気が付くと、一秒前の私が過去の私となって


名残惜しそうに今の私を見つめている


そうして、今の私は一秒後の未来の私に


思いを馳せるのだ


時はどこにながれてゆくのだろう


この世界の果ての果てに


時が落ちてゆく底のない滝が


あるのだろうか

AD

食べる、食べる、食べる。

テーマ:

食べ始めると、止まらない。


食べ始めたら、何も考えない。


ふと急に、お腹がくるしくなる。


もう、いっぱい。食べられないよ。


それでも。


それでも、食べずにはいられない。


もっと、もっと、もっと。


気持ち悪くなるまで。


胃に血液が集中して、動悸がはやくなって、胸が苦しくなるまで。


そして、今食べたものを、全て吐き出してしまいたくなる。


何のために、食べるのだろう。


なぜ、食べずにはいられないのだろう。


心の奥に溜まった滓を、食べたもので覆い隠そうとしているのだろうか。



そうして、後に残るのは、後悔の念だけなのだ。

AD

欲しいものは、ある。

テーマ:

毎日毎日、いろいろ辛いことやしんどいことがあって、文句ばっかり言っているけれど。


生きるためにはやらなければいけないことなので、途中で投げ出すわけにもいかない。


そういうジレンマを抱えながら、みんな生きてる。


わかっちゃいるけど、やっぱりしんどい。


何のために、私はコレをやっているのかと、毎日毎日問う中で、ただ生きていくためだけでなく、


本当は、欲しいものがあるからだと、気付いてはいるのだ。


私は欲張りな人間だから。


忍耐と強欲は危ういバランスで保たれている。



stripe

春の憂鬱

テーマ:

春は、旅立ちの季節

新しい時間が流れ始める

そんな風に世界がせわしなくなる

背中を押されても、最初の一歩が踏み出せない

そういうときもある

大丈夫

人の波に時間の濁流に

流されないで

大丈夫

流れに足を取られないように注意しながら

最初の一歩を踏み出そう


見上げる

夜という異空間

テーマ:

夜、ふと目を覚ます。



例えば、夢の中で何かに追われていたりして。



動悸がして、息苦しい



圧迫感



非現実的な感覚



そんなモノが一気に闇とともにまとわり付いてくる。



ここは、どこだろう。



私は自分がどこにいるのか、まして誰なのか暫し混乱する。



夜、という暗闇しかない空間の中で



私は手足をばたつかせて



もがくしかないのだ。



まるで、まだ夢の中にいるかのように。

夏の着物

テーマ:

暑い夏。



炎天下の中を、涼しげな顔をして



日傘をさして、軽やかに着物を着て歩いている



そんな女性を見たら、しばし暑さを忘れてしまうだろう。



夏の着物にはそんな不思議がある。



洋服でも暑いのだから、着物はもっと暑いのだが



着てしまうと、かえって涼しかったり



暑くて汗が流れてきても、我慢できてしまう。



やっぱり、着物って不思議な衣服である。



natuobi

悲しい気持ち

テーマ:

君の口から聞きたくなかった。


悲しい言葉


君は肩をこわばらせ、唇を噛み締めている。


「何もかもみんなメチャクチャになればいい」


じっと一点を見つめる瞳からは


堪え切れなくなった熱い涙が一粒こぼれた。


私は胸が痛くなってただ君の背中をさすっていた。


「そうか。そんなふうに思ったの」


今はありのままを受け止めることしかできないのか。


私はただただ悲しくて。


そんな思いに囚われてしまった君のことが


悲しくて。


どうしたら、私は君の呪縛を解くことができるだろう。


君のその涙で曇った瞳にはなにが写っているのだろう。


saso

わたしのお父さん

テーマ:

わたしの父は日曜大工が趣味だ。


子供の頃は大きな本棚を作ってもらった。


父に似てお世辞にも上手とはいえない


無骨な本棚


でも父の手作りが嬉しかった。


今でも飾り棚や小物を作っている。


腕は少し上がったようだ。


その父は、木工用の接着剤のボンドのことを


「ポンド」と言う。