道南いさりび鉄道は終点の木古内まで行ってしまうと跨線橋を渡ることになり、ベルテンポのお客様には厳しいものがあります。
それで、道南いさりび鉄道本社に問い合わせると、2つ手前の泉沢が、段差なく駅前に出られますよと、的確な回答を貰うことが出来ました。
実は、函館駅の改札でJR北海道の駅員さんに尋ねたら、
駅員さん「車イスは前日までの予約がないと乗れません。」
私「渡島当別は?その他の無人駅でホームからすぐに出られる駅は?」
駅員さん「どの駅にも階段があります。」
私「一駅でもいいから、いさりび鉄道に乗りたいのですが」
駅員さん「車イスは無理です。」
と、つれない返事でしたから、正直、いさりび鉄道の対応が嬉しかったです。
函館駅のJR北海道職員さんも、忙しいとは思うのですが、鉄道に対する愛を感じなかったのが寂しかったかな?
頭に来たと言うより、もう、分離された他社だから関係ないのか、鉄道が好きで鉄道に乗りたいのに、鉄道のプロである駅員さんが素っ気ないのは、寂しい限りです。
いさりび鉄道、前途多難だと思いますが、ピンチはチャンス、本体からの分離は色々なことにチャレンジできるチャンスです。
頑張ってください。
まあ、私がごちゃごちゃ言ってますが、お客様は1時間弱の乗車時間の半分はうとうと。
私は旅先でのうとうとは、至福の時間だと勝手に考えていますが、レールを刻む音は子守唄になります。
泉沢駅、完璧なバリアフリー。(笑)
下車してタクシーまで10歩。
駅守りのおじさんがいて、傘をさしてくれ、手を降って見送ってくれました。
一路、江差へ。
江差といえば、にしん蕎麦。
町中の小さなお店に入り、にしん蕎麦を注文。
旨い。
美味しい。
薄味で、出汁も良く、蕎麦は江差産。
にしんも絶品。
この蕎麦を食べただけで、江差まで来た甲斐があります。
にしん蕎麦で大満足。
あとは江差をパノラミック観光。
車窓から江差を知り、学び、
江差追分をビデオで知り、
函館に戻りました。
帰り道、お客様との雑談で、あの店が話題になり、
「本店の前、通りますから行ってみますか?」
と、来てしまいました、あの店。
函館市民のソウルフード、ラッピ。
ラッキーピエロです。
ここはある意味、テーマパーク。
そして、
良い気が流れているのです。
壁に世界の言葉でありがとう、ありがとう、ありがとうと、書かれています。
このお店で働いたら、自然と感謝の気持ちを持ちますよね。
観光振興って、有識者会議を開いて話し合うようなことではなく、ラッピみたいな良い気が流れている、感謝と笑顔が普通に溢れる場所を、点から線、面、と繋ぐことだと思うのです。
私はラッキーピエロは、日本の優秀なサービスベスト10に入ると思います。
本日の締めは、五島軒。
美味しゅうございました。
明日は新函館北斗から北海道新幹線で新青森へ。
そして、私が好きな町、弘前にご案内します。