他院で

鼻中隔延長術と

鼻根から鼻尖に

ゴアテックスプロテーゼ挿入術を

受けました。

 

①アップノーズによって

鼻穴が見えており、改善したい

②鼻根から鼻背に入っている

ゴアテックスが太いので

もう少し細くしたい

・・・といったご希望で来院されました。

 

以上より

再度鼻中隔延長を行い、

ゴアテックスを減量しました。

 

通常感染の発症を考え、

鼻に入っているプロテーゼを減量して

再度挿入することはありませんが、

今回は術前の話し合いを

十分行った上、

そのゴアテックスを

再度使いました。

(基本的に当院では

ゴアテックスは使用しません)

 

感染はなく、

術後の経過は良好で、

術後6ヶ月まで

瘢痕の増殖はありませんでした。

 

ところが術後7ヶ月

生活に大きな変化があり

そのストレスのためか

顔にニキビができるようになり、

徐々に症状が増悪しました。

 

術後9ヶ月目には

鼻が大きくなったように感じ、

再来されました。

 

↓初診時 修正手術前

他院で鼻中隔延長を行いましたが、

鼻尖がやや上方に向いていました。

 

↓取り出したゴアテックスは

辺縁が直線的ではありませんでした。

そこで画像の黒線で減量し、

細く仕上げ、洗浄を十分に行った上、

再挿入しました。

 

鼻中隔延長の修正には

肋軟骨を使用し、

鼻尖方向を斜め下方に変更しました。

 

 

↓術後6ヶ月

鼻尖は斜め下方に向き、

鼻孔縁が下がりました。

また鼻背における光の反射が線状となり、

細くなったことがわかります。

 

 

 

↓術後9ヶ月

顔中にニキビが発症し、

鼻が大きくなったと感じ

来院されました。

ニキビは広範囲に発症し、

鼻背の皮膚が厚くなっていました。

また鼻尖が術後6ヶ月に比べ

鈍になっていました。

 

鼻が大きくなった原因について

考えられることは以下です。

・瘢痕増殖

・ニキビが原因で鼻の脂腺が増えた

などです。

 

患者様には

まずは鼻の脂腺の活動を抑えるため、

生活習慣を元に戻してもらい、

ニキビ治療を開始してもらうことに

なりました。

 

鼻の皮下組織が

増大したままなら、

ゴアテックスを取り除き、

鼻根から鼻背を自家組織に替えることも

一つの方法であると提案させて頂きました。

 

このケースを通し

もともとニキビができやすい方、

毛穴が広がっており

脂腺が多い可能性のある方では、

鼻部の手術を受けたあとも

鼻を含めたスキンケアが必要だと言えました。

 

 

 

 

こちらの患者様の経過につきましては、

術後1年4か月の記事があります。

 

 

銀座すみれの花形成クリニック
院長 横山才也

日本美容外科学会(JSAPS)専門医
日本形成外科学会専門医

ホームページ

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修正再建手術専門サテライト
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