全く進展がみられないサム・クックの伝記映画化に対し、いつまでも待ちますよと言ってはみたものの、さすがにそのことを話題に出さず一年を過ごすというのも辛いものがあり、今までちょい役として登場してきたサム・クック役を振り返りつつ、今後のサム・クック役について再び司会者さんを呼んで討論してみようと思います。

 

 

司会者「ちょいネタ談議から間がないですが、お呼び頂き感謝しております」

 

元親「このサム・クックの伝記映画化にちなんだ話題はゆっくりお話ししたかったですからね」

 

司会者「やはりまだまだ待たされるのでしょうか?」

 

元親「そのようですね。アブコ公式も非公式も、更に映画『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』で登場する予定だったラルフ・トレスヴァントのサム・クック役まで期待を裏切られてますし」

 

司会者「以前はドラマ"The Playboy Club"で登場するはずだったラファエル・サディークのサム・クック役も幻に終わったこともありましたね」

 

元親「もう期待を裏切られっぱなしで振り返るのも嫌になりました(笑)」

 

司会者「サムが亡くなってからの年月をみれば呪われているレベルですね」

 

元親「はい。取り扱うのさえ怖くなってきました(笑)それでも今までちょい役としてサム・クックが登場して形となって残っている作品もあるので、今回はそれらの映像を取り上げて、サム・クックのプチ伝記映画なんて感じで観ていきましょう」

 

司会者「なるほど、楽しみですね」

 

元親「取り上げるのは以前にも紹介したことのある"ALI" , "Little Richard" , "The Buddy Holly Story"の3作品なんですが、ご覧になられたことはありますか?」

 

 

司会者「"ALI"のオープニング・シーンは話題になっていたので何度か観たことはあるんですが、他の作品はまだです」

 

元親「確かに"ALI"のハーレム・スクエア・クラブの再現はサム・クックのファンの間では話題になりました。なんといっても始まって9分という長丁場で、ストーリーのバックでサム・クックが歌ってるわけですからね」

 

司会者「尋常じゃないですね」

 

元親「その9分間だけだとアリとサムとどちらが主役か分からないくらいです」

 

 

司会者「主役のアリ役だったウィル・スミスをくってしまうほどの存在感を見せたサム・クック役は確かディオンヌ・ワーウィックの息子さんでしたよね」

 

元親「そうです。歌手のデヴィッド・エリオットさん。お母さんのディオンヌ・ワーウィックはサムとも以前共演したことがあって、ロックン・ロールじゃないと観客に野次られて落ち込んでた時に、サムがビートだけがロックン・ロールじゃない、君も僕が『ユー・センド・ミー』で勝ち取ったようにできるとサムに励まされたことがありました」

 

司会者「そんなことがあったんですね」

 

元親「なので息子がサム・クック役に決まった時は、彼女もきっと当時のサムについて語り聞かせ、アドバイスしていたんじゃないかと思います」

 

司会者「なるほど、あの名演の裏にはそんな経緯があったのかもしれませんね」

 

元親「結局、ストーリー自体には何の関わりもなくオープニングのパフォーマンスだけの登場なんですけどね(笑)」

 

司会者「確かに、もったいないです(笑)」

 

 

"The Buddy Holly Story"

元親「オープニングをサム・クックが飾ったのが"ALI"なら、中盤のストーリーに絡んできたのが"The Buddy Holly Story"でした」

 

 

元親「サム・クックが登場するシーンをアップロードしたのが上の映像です。そのシーンを簡単に説明すると、ラジオの声から黒人と間違われたバディ・ホリー率いるクリケッツが黒人観衆の多いアポロ・シアターに出演することが決まり、サムの後で歌うバディ・ホリーをサムは励まし、最初は怪訝そうな顔で観ていた黒人観衆を魅了するんです。その後、宿泊先に困っていたバディ・ホリー達を黒人専用のホテルに連れて行き、白人の宿泊を断る支配人をサムが説得して、彼らはそのホテルに泊まることができる、というところで終わります」

 

司会者「それは実際にあった出来事なんでしょうか?」

 

元親「そのようですね。しかし、この時のサム・クック役はポール・ムーニーというコメディアン俳優なんですが、サムはステージ上で投げキッスはしてないと思います」

 

司会者「映像を観ましたがポールさんサービス満点ですね(笑)」

 

元親「ステージに女性コーラスを3人揃えてるところはサム・クックというよりマーヴィン・ゲイですし」

 

司会者「華やかさを伝えようとしたのでしょうか?」

 

元親「サム・クックはそれらを必要とせずとも華やかですけどね。それでもポール・ムーニーの紳士的な演技には好感がもてました」

 

司会者「はい、短い登場でしたが後半のホテルのシーンではもうすっかりサム・クックに見えてきました」

 

元親「それと前半のバディ・ホリー達がアポロの控室から階段を下りてステージに向かう途中で聴こえてくる『ユー・センド・ミー』は、サム・クックの登場を期待させるには十分な演出だったと思います」

 

司会者「実際のバディ・ホリーもサムが白人聴衆の多いコパで成功したように、黒人聴衆をモノにできたのはさぞかし嬉しかったでしょうね」

 

元親「最後の映像はテレビ映画として2000年に放送された"Little Richard"なんですが、最近になってやっとその中で登場するサム・クック役を確認することができました。やはり想像していたとおり、サムとの関わりとして良く知られている『サム・クックとリトル・リチャードのイギリス・ツアー(リンク)』の時の出来事が使われていました」

 

司会者「あれは確かゴスペルに傾倒したリトル・リチャードが悪魔の音楽といったロックン・ロールを歌うか歌わないかというツアーでしたね」

 

元親「そうです。サム・クックにとっても重要な海外ツアーでしたから、相当気合の入ったツアーだったと思います。だから映画の中でも一番最後のクライマックス・シーンとして使われていました」

 

司会者「となるとかなり時間を割いたシーンだったんでしょうね」

 

元親「いえ、5分ほどです」

 

司会者「ええ!? かなり省略されてるじゃないですか」

 

元親「このツアーを企画したドン・アーデンがリトル・リチャード説得するシーンからの映像を下に貼り付けていますが、そのシーンを覗けば実際は4分くらいしかありません」

 

Little Richard Movie 2000 (Sam Cooke Role)

 

司会者「ほんとだ、サム・クックの扱いが雑すぎますね」

 

元親「それに、ここでのサム・クック役は俳優のコンロー・ブルックスが担当しているんですが、カツラをかぶってるのが丸わかりですし、大げさなパフォーマンスとチャラ男っぽい演技には落胆しました」

 

司会者「実際のサム・クックも良く喋って笑う大らかな性格だからありじゃないですか?」

 

元親「そうですけどちょっとこれはふざけすぎてると思いませんか?というかこのシーンだけでもツッコミどころがあり過ぎるんですよ」

 

司会者「たとえば?」

 

元親「このステージはドンカスターから始まってますが、リトル・リチャードが倒れこんで"Tutti Frutti"を歌いながら起き上るという演出はマンスフィールドのステージからなんですよ。それにリトル・リチャードが先に持ち歌にしていた"Send Me Some Lovin'"を彼の前で歌うなんて考えられないし、サムがあの曲をカバーしたのはこのツアーの後ですからね」

 

司会者「確かにそうかもしれませんが、この映画を観ているリトル・リチャードのファンを喜ばせる演出だったかもしれませんから、そのくらいはありじゃないですか(笑)」

 

元親「サム・クック・ファンの気持ちはどうしてくれるんですか」

 

司会者「まぁまぁ(笑)とはいえどの映画もサム・クックがキーマンとして扱われているわけですからそこは喜ばないと。それにしてもこの短い時間の尺は何故なんでしょうかね?TV映画ということで編集の最後のほうで時間が足らなくなって巻きがかかったんでしょうか?」

 

元親「あまり長い時間を使うとカツラだってことがバレるからじゃないですか」

 

司会者「そこですか(笑)サム・クック役のクオリティが耐えられないと(笑)」

 

元親「TV映画だからクオリティが落ちると言いたくないのですが、どの映画のサム・クック役を見ても、サムを演じるには相当な努力が必要となり苦労したと思います。JBやリトル・リチャードを演じるほうがある意味分かりやすいキャラクターなので楽なんじゃないかと。だからこそ長時間サムを演じることに役者が耐えられなくて、監督も仕方なくサム役の出演シーンを短くしているんだと思います」

 

司会者「かなりサム・クックを上に見た解釈ですね(笑)」

 

元親「当たり前じゃないですか」

 

司会者「そうなるとサム・クックが主役となる伝記映画化のサム役に選ばれた方は相当な苦労を強いられますね」

 

元親「とりあえずサム・クック役の基準として容姿が似てる似ていないに関わらず、その役者さんにサム・クック愛があるかどうかが第一だと思っています。愛を感じない役者さんにカツラなんか被って演じてほしくはないです」

 

司会者「カツラにこだわりますね(笑)」

 

元親「以前、サム・クック役に選ばれていたレイ・ラベンダーに、映画"RAY"でレイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックスがこんな助言をしていました」

 

「聞いてください。サム・クックは、私の大好きなアーティストです。そしてあなたはサム・クックとして変わってもらえると信じています。私はあなたに彼であってもらいたい。私はあなたに彼のように歩いてもらいたい。私はあなたに彼のように話してもらいたい。そして彼がどんな人物であったかを理解し、私はあなたにも彼と同じように考えて演じてもらいたいです」

 

司会者「すごく深く重い言葉ですね」

 

元親「この言葉は僕もこれからサム・クックを演じる役者さんに同じように伝えたい気持ちです。そんなふうに助言できるジェイミー・フォックスはレイ・チャールズを演じるときに、同じように自分に言い聞かせ、レイ・チャールズを研究し、彼を愛し、レイ・チャールズになりきったと思います」

 

司会者「確かにアカデミー主演男優賞を取って当然のような名演でしたね」

 

元親「それを思うと、今回取り上げたサム・クック役はB級、いやZ級のレベルと言って良いかもしれません」

 

司会者「そこまで言うとサム・クックを演じてくれた役者さん達に失礼じゃないですか?サム・クックを演じる難しさを分かっているならもう少し敬意を表さないと」

 

元親「そうでした、すみません。なかなかオフィシャルのアブコの伝記映画化が進まないものでつい熱くなってしまいました。ただ、僕としてはオフィシャル以外であれば、どんなに駄作と言われるようなZ級のサム・クックの伝記映画でも歓迎なんです。『なんじゃこれぇ、くだらねぇ(笑)』ってツッこみを入れるのも楽しいですし、ブログの記事にもできますからね、非公式でもドンドン制作してほしいです(笑)」

 

司会者「そこに愛はいらないんですか?」

 

元親「はい、いりません。ジョーズのヒットにあやかったZ級のサメ映画は数多くあるので、なんならサム・クックがサメに生まれ変わって人を襲うというホラー映画でもイイくらいです」

 

司会者「サメ・クックですか、また無茶苦茶な(笑)サメ映画くらいサムの需要があればいくらでもZ級が出てきそうですけど、それほどの声は上がりませんからねぇ・・・」

 

元親「この際なんでもあやかりましょう!『シン・サム・クック』とか『君の名は、サム・クック』とか!」

 

司会者「そろそろ終わりにしましょうか、話が変な方向に行ってるようなので」

 

元親「いや、面白そうなんですけどねぇ、巨大化したサム・クックが日本を襲って来たり、サム・クックと誰かが時空を超えて入れ替わったり・・・」

 

司会者「本日はありがとうございました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【Four Tops Live (1966)】
1. Introduction
2. It's The Same Old Song
3. It's Not Unusual
4. Baby I Need Your Loving
5. Reach Out I'll Be There
6. I'll Turn To Stone
7. I Left My Heart In San Francisco
8. You Can't Hurry Love
9. Ask The Lonely
10. Climb Ev'ry Mountain
11. The Girl From Ipanema
12. If I Had A Hammer
13. I Can't Help Myself
14. I Like Everything About You

常々ハーレム・スクエア・クラブのライヴ・アルバムを超える、いや超えるのは無理だとしてもそれと対等なライヴ・アルバムは無いものかと探していたりする。。。


先日、ツイッター上で「イパネマの娘」の話題が出て、そういえばサム・クックもコパ公演を行った64年に、サムはこの曲がお気に入りでコパで歌う予定にしていたが結局上手くいかず、ボツとなっていたことを思い出した。

実際にサム・クックがコパで「イパネマの娘」を演っていたら、どんな感じになっていただろうか聴いてみたかったものだと呟いていたところ、それを疑似体験できる音源があることを教えて頂いた。
2014年に国内の廉価盤としてCD化された、フォー・トップスのライヴ・アルバムがそれ。

確かに11曲目に「イパネマの娘"The Girl From Ipanema"」が収録されていて、そのあとには何とサム・クックもコパで歌った「天使のハンマー"If I Had A Hammer"」が。
ひょっとするとサムが演ろうとしていたセトリの順もこうだったのではと思わせる。

しかし、このライヴ・アルバムで注目すべきは山下達郎がモータウンで一番好きな声と言った、サム・クックがハーレム・スクエア・クラブで魅せたようなリーヴァイ・スタッブス(Levi Stubbs)のシャウター・ヴォイス。
このシャウター・ヴォイスで印象に残っているライヴ・アルバムでは、『歓喜に沸く自由の聖地アップタウン(チャーリー・トーマス) 』(リンク)で紹介していた"Saturday Night At The Uptown"での、ドリフターズのチャーリー・トーマスや、ヴァイブレーションズのパフォーマンスであったり、同じ66年のモータウンからのテンプテーションズのライヴ"Temptations Live! 1966"でのデヴィッド・ラフィンなどが好きだ。

Temptations Live! 1966


同時代のモータウンのライヴ・アルバムとしてそのテンプテーションズを比較してみると、フォー・トップスの方はリーヴァイのリードで終始しているのとは違い、テンプテーションズの方はデヴィッド・ラフィン一辺倒とはいかず他のメンバーにリードを譲り、その間にクールダウンして、デヴィッド・ラフィンの番がくれば再びそこで爆発させるというような流れになっている。

メロディアスに聴かせるスモーキー・ロビンソンのソングライティング中心のテンプテーションズのライヴと、リズミカルなH-D-Hのソングライティング中心のフォー・トップスと、同じモータウンでも色合いが少し違い、トータルでみたシャウティングの熱さでいえばフォー・トップスの方が感じられるのかもと、勝手な感想。

そんななか、聴いてみたかったものとしては、映画「ワンダラーズ」で"Do You Love Me"が挿入歌で使われていたコントゥアーズのビリー・ゴードンをリードとしたライヴ・アルバム。
きっと熱々のライヴだったと思われるが、ヒット曲が少なかったせいなのかコントゥアーズのライヴ・アルバムがリリースされなかったのが残念だ。

Contours Do You Love Me Live, 1963

(さすがにこのテンションで終始続けるのは無理そうだがw)

それはさておき、一人でリードを務めるリーヴァイ・スタッブスが熱いとはいえ、やはりどこがでクールダウンしないといけない。
今回のライヴ・アルバムの中でいえば、丁度中盤のカバーがそこになる。
僕らの世代にはフィル・コリンズのカバーでもお馴染みの8曲目「恋はあせらず"You Can't Hurry Love"」以外の7曲目から12曲目までのスタンダードは、リーヴァイにとってジョークを交えたリラックスなムード漂うクール・ダウンの時間だったように聴こえる。

そう考えてこのライヴ・アルバムを見てみると、前半と後半のH-D-Hソング集をサム・クックのハーレム・スクエア・クラブ、中盤の「思い出のサンフランシスコ"I Left My Heart In San Francisco"」から「天使のハンマー」までがコパのライヴと見立てることができそうだ。

サム・クックがコパのライヴの後から亡くなるまでに行われたアトランティック・シティのクラブ・ハーレムでのライヴが、まさにそんなハーレム・スクエア・クラブとコパを混合したようなライヴだったと聞く。
それに近いライヴを66年にフォー・トップスが新たに実現してくれてライヴ・アルバムという形で残してくれていたと思うと嬉しい。

リーヴァイ・スタッブス自身サム・クックの唱法をそこまで意識してはいなかったと思うが、64年にリリースされたサムのコパのライヴ・アルバムは必ず聴いていただろうから、ここでの「天使のハンマー」のコール&レスポンスは意識していたはずだ。

その盛り上がりのままラストで歌われる"I Can't Help Myself"で、ここに訪れていたマーヴィン・ゲイとダイアナ・ロスをステージに上げての大合唱。
まざまざとサム・クックがいなくなった当時のモータウンの勢いを感じさせられた。

更に僕がサム・クックと重ねるものとしてグッときたのが、最後のアンコールで歌われた"I Like Everything About You"だ。
この曲をソングライティングし自ら歌ったH-D-Hの一人、エディ・ホーランド(Eddie Holland)のテナー・ヴォイスのバージョンも大好きだが、何よりこの曲はモータウンの中の"Having A Party"としてとらえていただけに、シャウターなリーヴァイ・スタッブスの声で歌われていることが、ハーレム・スクエア・クラブのラストの再現のようで嬉しさが倍増した。

Levi Stubbs/4tops "I Like Everything About You" Live


では、冒頭で言っていたハーレム・スクエア・クラブと対等なライヴ・アルバムだったのかと問われると、全てにおいて「はい」とは言えなかったりする。

そもそもトータルで同じような感動を味わえるライヴ・アルバムを見つけようなんてこと自体が無理なのかもしれないが、改めて何がハーレム・スクエア・クラブと他のライヴ・アルバムと違うのか考えるきっかけになった。

ハーレム・スクエア・クラブよりビートの効いたロック・コンサートのライヴ・アルバムなんかいくらでもあるし、演奏だけのグルーヴでトランス状態にもっていかれるものもあれば、歌の上手さを際立たせたもの、激しくシャウトしまくっているもの、巧みなMCによる笑いで盛り上げているものだってある。

ただ一つだけそれらのライヴ・アルバムとハーレム・スクエア・クラブとの違いをあげるとすれば、最初から最後までが繋がった物語になっていることだと思う。
サム・クックは説教というメッセージで会衆に訴えかけるゴスペルの集会のセットに、今まで誰もしようとしなかった明るいポップさを加えて、そこにストーリー性を持たせた。
ジェームス・ブラウンはそのポップさをファンク・グルーヴに変え、ダンスとシャウトで観客をものにしてきた。しかしそんなJBですらサム・クックのようにショー全体でストーリーを語ることは出来なかったと思う。

だからサム・クックのライヴ・アルバムは。。。あれ?フォー・トップスのライヴ・アルバム紹介のつもりがいつのまにかハーレム・スクエア・クラブを称賛する記事に(笑)

そもそもサム・クックを崇拝している者がとやかく言ってはいけないですね、すみません(^_^;)

































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元親「今回はサム・クックに関する小ネタが溜まってきたということもあり、夏休み企画として再び司会者さんを呼んで小ネタ特集にしました。ということで、司会者さんよろしくお願いします(笑)」
司会者「分かりました。いつも総括でやっている小ネタ情報ですね。今年はブログ記事が少ないということで半年の総括には触れずに逃げるということですね、分かります」
元親「いやいや、まぁ、はっきり言うとそうなんですけど。。。暑いですからねぇ今年は(^_^;)そんなこんなでトップ画像はサービス・ショットということで、クール・ダウンしたサム・クックの裸体にしてみました」
司会者「確かにサム・クックが脱ぐのが分かるほど今年の夏は暑かったです」
元親「ですよね、ですよね、それに加えオリンピックの熱さですよ!日本勢のメダル・ラッシュで毎日興奮しながら応援していましたね!」
司会者「はい」
元親「あれ?もっとテンション上げていきましょうよ!で、ですね、なかでもサム・クック・ファンの間で盛り上がったのが陸上競技の日本代表で出場していたケンブリッジ飛鳥くん!」
司会者「イケメンということで急に注目されるようになりましたよね。で、彼がサム・クックのファンとかでしょうか?」
元親「何を言ってるんですか!顔ですよ顔!日本人のお母さんとジャマイカ人のお父さんのハーフなんですけど、日本代表にサム・クックが混じってると言われているくらいサムに似ていると評判なんですよ!」
司会者「なるほど、意識して見てませんでしたが、よく見るとだんだんサム・クックに見えてきますね」
元親「でしょ(笑)そう思って見るようになるともうサムにしか見えなくなって、日本を応援してるのかサムを応援してるのか分からなくなってくるんです。最後の400mリレーの時にゴールした瞬間は感動で涙が自然にこぼれ落ちましたね。ウイニング・ランで日本の国旗を羽織ってる姿なんか見るとサムが日本の国旗を、なんて見間違えるほど嬉しくって嬉しくって(笑)」
司会者「あの瞬間はほんとに興奮しました。そういえばアブコもサム・クックの伝記映画化に苦労してるようですからサム・クック役に彼を推薦してはいかがでしょう?」
元親「それは良いですね(笑)しかしケンブリッジくんは次回の東京オリンピックに向けての練習が忙しいでしょうし、引退する年齢になるまでは無理でしょうね」
司会者「となると彼はまだ23才ということですから10年くらいは無理でしょうか。10年後にサムが亡くなった年齢になるので丁度良さそうですけど、もう10年も待ってられないでしょうし」
元親「残念ですね。代わりにといってはなんですが、そのケンブリッジ飛鳥くんの鍛えられた腹筋をタイトルにしたような小説があるんです」
司会者「ほう、どのような?」
元親「『人生は彼女の腹筋』 駒沢 敏器 (著)(アマゾン・リンク)という本です」
司会者「彼の腹筋ではなくて彼女の腹筋ですか、しかも人生とは大きく出ましたね(笑)」
元親「著者の駒沢敏器さんは、惜しまれながらも2012年に51歳の若さで突然亡くなられた作家さんで、その駒沢さんが生前発表した作品をセレクトして出された短編集がこの本なんです。で、そのなかのひとつに表題の『人生は彼女の腹筋』があるわけなんですが、そこに隠れサミーがあったんです」
司会者「おお、小ネタ集では必ず出てくる隠れサミーですね(笑)」
元親「そうです、恒例のってやつです(笑)で、例によってその部分を抜粋してみました」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

思いを振り払うとパーティーの音が戻ってきた。
部屋の隅にクリスマス・ツリーがあり、最初に来たときと同じリズムで電飾が点滅していた。いまかかっているCDはサム・クックだ。
アメリカ人のトムだかスコットだかが向こうの方で、日本人の女性と曲に合わせて踊っていた。
背の低いその女性は、正体を失った自分をその男に見せつけるかのように、何の底もない踊り方をしていた。あの女は誰の知り合いで、いったいどこから来たのだろう。
僕はじっと目を凝らして部屋のなかを見渡した。いまこの時間と空気に完全に溶けこんでいる人間と、実はそうでない人間を見極めてみようと思った。溶けこんでいる人間と、実は溶けこんでない人間の、いったいどちらが幸福なのだろう。誰が時間とつながっていて、誰がつながっていないのだろう。
サム・クックの曲は次に進み、歌詞が耳に入ってきた。それを聞いて何組かのカップルが部屋のなかで踊りだした。

歴史のことなんてよく知らない
生物学も得意じゃない
科学の教科書もわからない
選択のフランス語の授業もいまひとつ
でもこれだけはわかってる
僕がきみを愛しているっていうこと
そしてきみも愛してくれたら
この世はどんなに素晴らしいかを

踊りやすくて懐かしい曲に、誰もが浸っているように見えた。あるいはこの曲がかかると、世界はそのように輝いて映った。ぼくはAなんかとれないけれど、とサムはうたう。でもきっと、とってみせるよ。そうすれば僕はきみの愛にふさわしくなれるから。

(『人生は彼女の腹筋』83~85p)

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司会者「昨年の総括(リンク)の時に紹介して頂いた桜井鈴茂さんが書かれた『どうしてこんなところに』の時はカーステレオから流れてくるサム・クックでしたが、今回はパーティー会場での『ワンダフル・ワールド』なんですね」
元親「村上春樹さんの小説でも『ワンダフル・ワールド』が出てきましたが、ここでも人気ですね。タイトルからして全くストーリーが読めないと思いますが、物語自体も伏線を張っている面白いストーリーだったので、是非読んでもらいたい小説です」
司会者「『ワンダフル・ワールド』で思い出したんですけど、今年のフジロックではトータス松本さんがJBとサム・クックの『ワンダフル・ワールド』を歌ってられたそうですね」
元親「そうだったようですね。"ROUTE 17 Rock'n'Roll ORCHESTRA"のゲストとして八代亜紀さんや仲井戸”CHABO”麗市さん、そして奥田民生さんと共に呼ばれていたようですが、トータスさんがソロのときは決まってサム・クックのリクエストがあるようなので、もう自ら先に選曲したんじゃないかと(笑)」
司会者「なかでも誰もが一度は聴いたことのある『ワンダフル・ワールド』を選ばれたわけですね」
元親「多分そうでしょう(笑)皆サム・クック、サム・クックうるさいから歌ってやる!みたいな(笑)でも大好きなサムの曲ですからね、気持ちよく歌われてたと思います。気持ちよく歌ってたといえば、フジロックではないですが、夏といえばフェスが多く、その移動中の車内で永原真夏ちゃんが歌っていたのも『ワンダフル・ワールド』だったんです。「サム・クックと歌うなう」というタイトルでインスタグラムに動画をあげてられました」

永原真夏「サム・クックと歌うなう」(上手く貼れてなくて観れないかもしれませんが。。。)

サムクックと歌うなう

Manatsu Nagaharaさん(@suika1ban)が投稿した動画 -



司会者「歌詞を誤魔化されてるところがまた可愛らしいですね(笑)」
元親「9月にはサム・クック好きな奇妙くんの天才バンドとも2マンライブがあるようなので、彼女にも注目です。それから、『ワンダフル・ワールド』を元ネタとして作られているであろう曲にこんなのも発見されました」

「ミスターブー・ギャンブル大将」主題歌


司会者「ミスターブーですか、懐かしいですね(笑)そう言われてみるとそんな感じが(笑)」
元親「何だか笑っちゃいますよね(笑)しかし、香港でもサム・クックがどのくらい知られているのか知りたいものです。サム・クックの『ワンダフル・ワールド』が元ネタかどうか分かりませんが、とりあえず人を楽しくさせる旋律というのは万国共通なんでしょう(笑)」
司会者「よく聴くと歌い出しだけって感じもしますが、元ネタはサム・クックであってほしいですね」
元親「『ワンダフル・ワールド』ではないですが、今度リリースされるノラ・ジョーンズの新曲の元ネタはサム・クックと言っても良さそうです」

Norah Jones – Carry On


司会者「どことなく『ブリング・イット・オン・ホーム・トゥ・ミー』に似てますね」
元親「そうですよね。イントロのピアノもナイト・ビートに収録されている『ミーン・オールド・ワールド』にも聴こえるので、古典的なブルースのフレーズなんでしょうけど、彼女はサム・クックの『ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム』もカバーしているのでサムを意識していると言っても間違いではないでしょう」
司会者「どこかのインタビュー記事でサム・クックを模範にしましたという言葉が見当たればよいですね」
元親「またその辺りの記事もチェックしておきます。それから立て続けに紹介していきますが、サム・クックを模範にしているといえば、現代のサム・クックとして推しているデショーン・ワシントンさんも、初のシングルがリリースがされることになりました」

On That Road - Deshawn Washington


司会者「オーディション番組"The Voice"に出演されてからも活動されてたんですね。オールド・ソウルなバラードで良い曲じゃないですか」
元親「歌声も変わらずサム・クックしてますよね。これは正式な音源じゃないかもしれないのですが、これをきっかけにアルバムまで制作してくれればと楽しみにしています」
司会者「このタイプの曲がどれだけ受け入れられるか難しい部分もあると思いますが、是非メジャー・デビューして来日してもらいたいものですね」
元親「はい。その時は是が非でも足を運んで応援しに行こうと思います。あ、そうそう、模範というのかBEGINのボーカルの比嘉 栄昇さんが『僕が大好きなサム・クックの独特な歌いまわしを表現しました』と言ってられた『今宵B.Y.Gで』(アマゾン試聴)という曲があるんですが、歌いまわしだけでなく歌詞にもサム・クックを感じさせるところがありました」

『今宵B.Y.Gで』
まだまだ 始まったところ
今夜今夜 パーティーは終わらない
もっともっと 仲間を集めて
Having A Party

司会者「なるほど、ずばりですね(笑)ここにもサム・クック愛が(笑)」
元親「そうなんです(笑)だから例のサム・クック愛に溢れたオリジナル・コンピ・アルバム『サム・クックはそのままで』(リンク)に収録しようかと思っています(笑)」
司会者「というかその表題曲も早く加えてくださいね」
元親「そうでした(笑)ソングライティングは難しいですからね、時間がかかりそうです(^_^;)ソングライティングで思い出したんですが最近こんなCDを手に入れました」
司会者「グッチ裕三さん?(笑)テレビのものまね番組ではオールディーズを歌ってられますけど、まさかサム・クックをカバーしてるとか?」
元親「サム・クックのカバーはしていないんですけど」
司会者「ではサム・クック調の曲が収録されてるとか?」
元親「6曲入りのミニアルバムなんですけど、そういった曲は無かったです」
司会者「まさかジャケがサム・クックのライブ・アルバムに似ているとかそんなのじゃないですよね(笑)」
元親「じゃないです(笑)実はこの作詩・作曲者名を見てもらいたいんですが」


司会者「日本語タイトルで分からないですが、サム・クックの名前が記載されているってことはサムの曲じゃないんですか?」
元親「よく見てください。"SOME COOKIE"ですよ。サム・クッキー(笑)直訳すると『何枚かのクッキー』ってダシャレなんです(笑)」
司会者「なるほど(笑)グッチさんらしいですね(笑)」
元親「しかしそこにもサム・クックをシンガーとしてだけでなく、ソングライターとしてもリスペクトしていたりとサム・クック愛が感じられるんです」
司会者「ん~ん、そこにサム・クック愛ですかぁ(笑)しかしそれだけでこのアルバムを購入されたんですか?」
元親「はい」
司会者「それも凄いサム・クック愛ですね(笑)」
元親「。。。小ネタのためですから(笑)」
司会者「どうでしょう、そろそろその小ネタもこの辺で打ち止めでしょうか?」
元親「最後にサム・クックが紹介されている書籍が何冊か出てるのでその紹介でもしておこうかと」
司会者「お願いします」
元親「まずはピーター・バラカンさんの『ロックの英詞を読む──世界を変える歌』(アマゾン・リンク)。ここでは『ア・チェインジ・イズ・ゴナ・カム』が紹介されています。バラカンさんは、この曲がリリースされた時は、この曲がB面だった為にラジオから流れることがなく気がつかなかったとそうで、70年代に日本に来てからこの曲の存在を知ったと言ってられました。そしてサム・クックやジェームズ・ブラウンからビヨンセ、ディアンジェロまでを一望するソウル/ファンク/R&Bのガイド本 『SOUL definitive 1956-2016』河地依子著(アマゾン・リンク)や、ソウル黎明期から最盛期に活躍したアーティストによる、1957年から69年にかけてのR&BチャートNo.1ヒットを108曲選出した『No.1ヒットで知るソウルの歩み 1957-1969』ブルース&ソウル・レコーズ 増刊(アマゾン・リンク)などでも冒頭からサム・クックを紹介されています」
司会者「ここのところ立て続けにソウル関連のガイドブックが出てきましたね。こういう本をリクエストする声が多いのでしょうか?」
元親「そのような需要があるのか分かりませんが、そうであると喜ばしいですね。それをきっかけにサム・クックへの興味を持ってもらえるのであれば、サム・クックの伝記映画化への待望論があちらこちらで巻き起こると思うんですけど。。。そこまでの発展性はないですかね(笑)」
司会者「いや、そうであることを祈りましょう。小ネタでもちりも積もればなんとやらで」
元親「そうですね(笑)僕も数撃ちゃ当たるで小ネタを撃ち続けようと思います」
司会者「はい、是非大笑い出来るような小ネタを」
元親「最後はいつもの手厳しい司会者さんに戻りましたね(笑)分かりました、その時が来るまでまたお付き合いお願い致します」
司会者「はい、いつでもお呼びください。本日のサム・クックの小ネタ特集、ありがとうございました」
元親「こちらこそ、ありがとうございました」



























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