サム・クック教なるものがあるとすれば、サムが亡くなった12月11日を境にクリスマスや正月を挟み、翌年のサムが誕生した1月22日までを輪廻転生する期間とするのかも、なんて考えたりしています(笑)

 

その新たにサム・クックが生まれ変わる日を待たずして、僕の前に現れてくれたのは今まで見ることのなかったサムの在りし日の姿。

すっかり冬休みを頂いた久しぶりの投稿は、そのサムの姿が確認できる1999年の1月25日にアメリカで放送されていたテレビ番組『ミステリアス&スキャンダル(Mysteries & Scandals)』のサム・クック特集の紹介。

 

番組では不可解な事件に見舞われた有名人を題材に、ナレーションに伴う静止画像や再現ビデオを使用し、その有名人の知人らのインタビューを交え、当時あった出来事を紹介している。

サム・クックを特集したこの回のインタビューには、雑誌やテレビの関係者に加え、元マネージャーのジェス・ランドやゼルダ・サンズなどの知人が答えていた。

静止画像の中にはトップ画像の他にも初めて見るものも何点かあった。

 

インタビュー映像では白髪になっていた若い頃のジェス・ランドとサム・クック。

 

 

録音スタジオのコントロール・ルームにいるサム・クック。

 

 

クローゼット・ルームでの試着なのか、サムには珍しく派手なジャケットを身につけている(笑)

 

 

これも珍しくホラーっぽい写り方に(笑)

 

 

映像としても珍しいスティーヴ・アレン・ショウの出演時のものが4分55秒くらいから少し見ることが出来る。

サム・クックは1958年の3月22日にもスティーヴ・アレン・ショウに出演していて、その時に歌った“Ol’ Man River,”の映像は以前からも確認出来ていたが、今回の映像はその2か月前の1月5日に出演していた時のものだ。

司会のアレンが手品のようにサム・クックの"You Send Me"のゴールド・ディスクを出してみせ、この裏面にはどんな曲がの問いにサムが"Summertime"と答えると、アレンはその曲は私も知っていると冗談を言い合っている。

残念ながら映像では確認できないが、このやり取りの前にサムは"You Send Me"を歌っていて、最後に"For Sentimental Reasons"を歌っていたという。

 

このように珍しい静止画像と貴重な映像が見れたことには驚いたが、更にこの番組が優れているのは、後半に映し出されるサム・クックの最後の夜となった事件を再現したビデオのリアルさだ。

レストランで知り合ったリサ・ボイヤーを連れ出し、安モーテルにチェックインするサム・クック。サムがシャワーを浴びている最中に、彼の衣服を持ち去るリサ・ボイヤー。
それに気づいたサムは後を追いかけ、逃げ込んだように見えた管理人室のドアを激しくノックする。室内に入り込んだサムと、モーテルの管理人バーサ・フランクリンともみ合いになり、サムはバーサに拳銃で撃たれる。
「あんた俺を撃ったな」。の言葉を最後に倒れこむサム。トドメとばかりに証言では箒の柄だったが、ここでは角材のようなものでサムの頭を殴りつけるバーサ。そしてリサとバーサが電話で結託していたように現金を手にするエンディング。

 

演じている役者の顔をはっきり映しているわけでもないし、インタビューの合間にコマ切れで映し出されるだけの短い再現ビデオではあるものの、そのサブリミナルな効果がかえって実際に起こった事件を撮影していたかの様なリアルさを生み出している。
サム・クック役を探し出すのに苦労してヘタな伝記映画を作り出すくらいなら、実際のサムの静止画像と既存の音源を用いてこういう手法で作る伝記映画もありではないかと思えてきた。

この番組のシリーズを通して最後にナレーターが投げかけるお決まりのセリフがある。
「名声とは面倒なものだ。(Fame, ain't it a bitch.)」
確かにサム・クックもその名声がなければ関わらずにすんだ事件だったのかもしれない。
それでも面倒と思えるような裏切りや詐欺にあおうとも、自分の命を削ってまで勝ち取った名声で、僕たちに素晴らしい歌声を届けてくれたサム・クックには「ありがとう」の言葉しかない。

今年もサムの残してくれた曲に感謝して、大切に聴き込んでいこうと思います。
てかアブコさん、今年こそはいい加減サム・クックの伝記映画化してくださいよぉ(^_^;)

 

 

 

 

 

 

 

 

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NFLのレギュラー・シーズンが始まってからというもの、すっかり頭はアメフトで侵されてしまい、ブログの更新が出来ぬままずるずると(^_^;)

更新がなくとも心配される方はおられないと思いつつ、そろそろ何か記事を書かないといけないと久しぶりの投稿に。

ちなみにトップ画像はセインツのブランディン・クックスという選手。

今回の記事には関係ないものの、クックという文字を見るだけでも嬉しく、応援したくなるものでトップ画像にしてみた。チームはカウボーイズとブロンコス推しだけど(笑)

 

で、そんなアメフト脳からサム・クック脳に切り替えて久しぶりに投稿しようと思い立ったのは、あるツイートからだった。

 

それはコピーライター、糸井重里さんの68歳の誕生日を祝うツイートで、同時に作詞が糸井さんで作曲が忌野清志郎の『パパの歌』も紹介されていた。

その最後の文面に「サム・クックのオマージュ曲」と付け加えられていたのが引っかかった。

 

 

 

清志郎がサム・クックを好きなのも知っているし、カバーしていたり、オマージュしてきた曲は今まででも取り上げてきた。

しかしこのCMにまでも使われた清志郎のヒット曲がサム・クックのオマージュであることは一度たりとも考えたことがなかったので驚いた。

「ときどきプーっとやらかして♪」なんて、いかにも子供ウケとファミリー層を狙った清志郎にしては似合わない曲に違和感を感じていたのが当時の印象だった。

それでも清志郎という存在がロック・ファン以外にも知れ渡るきっかけとなった曲だっただけに、このヒットは嬉しくも思っていた。

その異質とも思えたこの曲が、実はサム・クックをオマージュしてた?

何の曲のオマージュなのかと、何度も『パパの歌』を脳内再生してみる。

 

スローに始まる序章は家ではぐーたらでダメは父親を歌う優しいメロディー、そしてテンポアップして家族の為に必死に働く父親へと変わる快活なサビのメロディー。。。。。。

 

そこで思わず膝を打った。ここだ。

 

そのサビのメロディーから導き出されたサム・クックの曲は『チェイン・ギャング』。

 

 

『パパの歌』のサビから続けて『チェイン・ギャング』に脳内で切り替えてもすんなりとハマった。

しかも歌詞の内容をよくよく考えてみればビリー・ジョエルが『アレン・タウン』で『チェイン・ギャング』をオマージュしたときと同じように、働くパパの労働歌になっているじゃないか。

『労働』をキーワードにすれば簡単に分かりそうなことだったのに、今まで気づけなかったことを悔やんだ。

間違いない。

洒落好きな清志郎だから生前にそのことを尋ねていれば「そうだよ」と返してくれるはずだ。

そのことに気づくと急に手のひらを返すように『パパの歌』を称賛したくなってきた(笑)

 

と、そのサム・クックをオマージュしたという『パパの歌』のツイートをきっかけに、そういえば誰もが知っているであろう日本のヒット曲の中に、他にもサムの曲をオマージュしたものがあったよなと、アメフト脳を一旦横に置いてサム・クック脳から二つほど拾い集めてみた。

 

まずはこの曲。

 

ジャンル的にもサム・クックとは遠いと思っていて全く意識していなかったゆず。

しかしテレビやラジオでこの『友達の唄』を何度か耳にしてるうち、そのイントロからあるサム・クックの曲が浮かんできた。

それがこれ、『ハヴィング・ア・パーティー』。

 

 

今日は昨日の悲しみも 明日への不安も 全てしまって

夢見て笑っていようよ

生きてるってことが 何より素晴らしいって 分かる気がするから

朝まで笑っていようよ

 

イントロは間違いなく『ハヴィング・ア・パーティー』からだと思うし、歌詞からもパーティーを続けるってこういうことだよねって思わせてくれる共通点がある。

太陽の笑顔と称されるサム・クックのように、笑いながら『友達の唄』を歌う北川悠仁を見ていると、人生ってそう悪くないもんだよと言っているような楽しさが同時に伝わってきた。

 

ちなみに、この『ハヴィング・ア・パーティー』の流れからいくともう一曲、矢沢永吉の『PURE GOLD』(Youtubeリンク)もそうだ。

「ホームにナイト・トレイン 財産はトランクとギターだけ♪」なんて、まるで「The cokes are in the icebox, The popcorn's on the table♪」って感じで(笑)

永ちゃんの曲の中でもこの曲が好きなわけがサム繋がりだったと判明(笑)

 

 

最後はサム・クック好きでも知られる甲本ヒロトの↑THE HIGH-LOWS↓(ザ・ハイロウズ)から『日曜日よりの使者』。

 

 

『パパの歌』と同じくCMやテレビ番組のテーマ曲に使われただけに、こちらもロック・ファンだけでなく広く知られたヒット曲となった。

この曲も当時はブルーハーツの頃からの流れであった8ビートなロックともブルース・バラードとも違う曲で、彼らのスタイルからは異質に感じていた覚えがある。

しかし、どこか馴染みがある曲調と歌詞によって、何とも言えない幸福感に満たされ癒されていた。

その馴染のある曲調というものが何だったのか最近になってようやく気づくことができた。

以前から気づいてられた方も多いと思うが、よく聴くとこれはそう、教会で歌われるゴスペル・ソング。

それもあの『アメイジング・グレイス』の引用ではないかと言われている。

 

しかし、昼間のパパはちょっと違う、いや、僕の見解はちょっと違う。

僕からの答えはこれ、サム・クックがソウル・スターラーズ時代に歌った『ワンダフル』。

 

 

終始ゆったりと歌われている『アメイジング・グレイス』に比べ、こちらの『ワンダフル』は途中から『パパの歌』の時と同様にテンポアップしていく。

これはハイロウズの『日曜日よりの使者』にも見られる展開で、ヒロトがそのテイストを手本にしたのではないかと考えられる。

 

このままどこか遠く 連れてってくれないか

君は 君こそは 日曜日よりの使者

 

ヒロトが自殺をも考えていた頃にテレビから流れてきたダウンタウンの番組で大笑いして救われ、そこからこの曲が生まれたという逸話があるように、歌詞からは生きる勇気をもらえる。

やはり元がゴスペルなだけに、その日曜日よりの使者に救いを求めているような歌詞。

この日曜日よりの使者というのは逸話からすればダウンタウンの松ちゃんになるんだろうけど、サム・クックのファンとして勝手な解釈をすれば、日曜日よりの使者はサムとも言えそうだ。

 

振り返ってここまで取り上げてきた『パパの歌』であり、『友達の唄』であり、『日曜日よりの使者』のそのどれもが生きる勇気をもらえる人生の応援歌になっていることに気づく。

それぞれ本当のオマージュは何なのかは分からないものの、サム・クックの短い歌手人生の中で、人々の救世主となって伝えようとしてきた人生の楽しさが、現代の日本のヒット曲の中にも息づいていると考えただけでも嬉しく思えた。

 

 

今回も色々と勝手な解釈をしてみましたが、何か辛いことがあったとしても、ふとした時にテレビやラジオからこれらのヒット曲が流れてきたら、サム・クックのことも思い浮かべ、「フッ」っと笑ってまた歩き出せそうな気がします(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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全く進展がみられないサム・クックの伝記映画化に対し、いつまでも待ちますよと言ってはみたものの、さすがにそのことを話題に出さず一年を過ごすというのも辛いものがあり、今までちょい役として登場してきたサム・クック役を振り返りつつ、今後のサム・クック役について再び司会者さんを呼んで討論してみようと思います。

 

 

司会者「ちょいネタ談議から間がないですが、お呼び頂き感謝しております」

 

元親「このサム・クックの伝記映画化にちなんだ話題はゆっくりお話ししたかったですからね」

 

司会者「やはりまだまだ待たされるのでしょうか?」

 

元親「そのようですね。アブコ公式も非公式も、更に映画『ジェームス・ブラウン 最高の魂を持つ男』で登場する予定だったラルフ・トレスヴァントのサム・クック役まで期待を裏切られてますし」

 

司会者「以前はドラマ"The Playboy Club"で登場するはずだったラファエル・サディークのサム・クック役も幻に終わったこともありましたね」

 

元親「もう期待を裏切られっぱなしで振り返るのも嫌になりました(笑)」

 

司会者「サムが亡くなってからの年月をみれば呪われているレベルですね」

 

元親「はい。取り扱うのさえ怖くなってきました(笑)それでも今までちょい役としてサム・クックが登場して形となって残っている作品もあるので、今回はそれらの映像を取り上げて、サム・クックのプチ伝記映画なんて感じで観ていきましょう」

 

司会者「なるほど、楽しみですね」

 

元親「取り上げるのは以前にも紹介したことのある"ALI" , "Little Richard" , "The Buddy Holly Story"の3作品なんですが、ご覧になられたことはありますか?」

 

 

司会者「"ALI"のオープニング・シーンは話題になっていたので何度か観たことはあるんですが、他の作品はまだです」

 

元親「確かに"ALI"のハーレム・スクエア・クラブの再現はサム・クックのファンの間では話題になりました。なんといっても始まって9分という長丁場で、ストーリーのバックでサム・クックが歌ってるわけですからね」

 

司会者「尋常じゃないですね」

 

元親「その9分間だけだとアリとサムとどちらが主役か分からないくらいです」

 

 

司会者「主役のアリ役だったウィル・スミスをくってしまうほどの存在感を見せたサム・クック役は確かディオンヌ・ワーウィックの息子さんでしたよね」

 

元親「そうです。歌手のデヴィッド・エリオットさん。お母さんのディオンヌ・ワーウィックはサムとも以前共演したことがあって、ロックン・ロールじゃないと観客に野次られて落ち込んでた時に、サムがビートだけがロックン・ロールじゃない、君も僕が『ユー・センド・ミー』で勝ち取ったようにできるとサムに励まされたことがありました」

 

司会者「そんなことがあったんですね」

 

元親「なので息子がサム・クック役に決まった時は、彼女もきっと当時のサムについて語り聞かせ、アドバイスしていたんじゃないかと思います」

 

司会者「なるほど、あの名演の裏にはそんな経緯があったのかもしれませんね」

 

元親「結局、ストーリー自体には何の関わりもなくオープニングのパフォーマンスだけの登場なんですけどね(笑)」

 

司会者「確かに、もったいないです(笑)」

 

 

"The Buddy Holly Story"

元親「オープニングをサム・クックが飾ったのが"ALI"なら、中盤のストーリーに絡んできたのが"The Buddy Holly Story"でした」

 

 

元親「サム・クックが登場するシーンをアップロードしたのが上の映像です。そのシーンを簡単に説明すると、ラジオの声から黒人と間違われたバディ・ホリー率いるクリケッツが黒人観衆の多いアポロ・シアターに出演することが決まり、サムの後で歌うバディ・ホリーをサムは励まし、最初は怪訝そうな顔で観ていた黒人観衆を魅了するんです。その後、宿泊先に困っていたバディ・ホリー達を黒人専用のホテルに連れて行き、白人の宿泊を断る支配人をサムが説得して、彼らはそのホテルに泊まることができる、というところで終わります」

 

司会者「それは実際にあった出来事なんでしょうか?」

 

元親「そのようですね。しかし、この時のサム・クック役はポール・ムーニーというコメディアン俳優なんですが、サムはステージ上で投げキッスはしてないと思います」

 

司会者「映像を観ましたがポールさんサービス満点ですね(笑)」

 

元親「ステージに女性コーラスを3人揃えてるところはサム・クックというよりマーヴィン・ゲイですし」

 

司会者「華やかさを伝えようとしたのでしょうか?」

 

元親「サム・クックはそれらを必要とせずとも華やかですけどね。それでもポール・ムーニーの紳士的な演技には好感がもてました」

 

司会者「はい、短い登場でしたが後半のホテルのシーンではもうすっかりサム・クックに見えてきました」

 

元親「それと前半のバディ・ホリー達がアポロの控室から階段を下りてステージに向かう途中で聴こえてくる『ユー・センド・ミー』は、サム・クックの登場を期待させるには十分な演出だったと思います」

 

司会者「実際のバディ・ホリーもサムが白人聴衆の多いコパで成功したように、黒人聴衆をモノにできたのはさぞかし嬉しかったでしょうね」

 

元親「最後の映像はテレビ映画として2000年に放送された"Little Richard"なんですが、最近になってやっとその中で登場するサム・クック役を確認することができました。やはり想像していたとおり、サムとの関わりとして良く知られている『サム・クックとリトル・リチャードのイギリス・ツアー(リンク)』の時の出来事が使われていました」

 

司会者「あれは確かゴスペルに傾倒したリトル・リチャードが悪魔の音楽といったロックン・ロールを歌うか歌わないかというツアーでしたね」

 

元親「そうです。サム・クックにとっても重要な海外ツアーでしたから、相当気合の入ったツアーだったと思います。だから映画の中でも一番最後のクライマックス・シーンとして使われていました」

 

司会者「となるとかなり時間を割いたシーンだったんでしょうね」

 

元親「いえ、5分ほどです」

 

司会者「ええ!? かなり省略されてるじゃないですか」

 

元親「このツアーを企画したドン・アーデンがリトル・リチャード説得するシーンからの映像を下に貼り付けていますが、そのシーンを覗けば実際は4分くらいしかありません」

 

Little Richard Movie 2000 (Sam Cooke Role)

 

司会者「ほんとだ、サム・クックの扱いが雑すぎますね」

 

元親「それに、ここでのサム・クック役は俳優のコンロー・ブルックスが担当しているんですが、カツラをかぶってるのが丸わかりですし、大げさなパフォーマンスとチャラ男っぽい演技には落胆しました」

 

司会者「実際のサム・クックも良く喋って笑う大らかな性格だからありじゃないですか?」

 

元親「そうですけどちょっとこれはふざけすぎてると思いませんか?というかこのシーンだけでもツッコミどころがあり過ぎるんですよ」

 

司会者「たとえば?」

 

元親「このステージはドンカスターから始まってますが、リトル・リチャードが倒れこんで"Tutti Frutti"を歌いながら起き上るという演出はマンスフィールドのステージからなんですよ。それにリトル・リチャードが先に持ち歌にしていた"Send Me Some Lovin'"を彼の前で歌うなんて考えられないし、サムがあの曲をカバーしたのはこのツアーの後ですからね」

 

司会者「確かにそうかもしれませんが、この映画を観ているリトル・リチャードのファンを喜ばせる演出だったかもしれませんから、そのくらいはありじゃないですか(笑)」

 

元親「サム・クック・ファンの気持ちはどうしてくれるんですか」

 

司会者「まぁまぁ(笑)とはいえどの映画もサム・クックがキーマンとして扱われているわけですからそこは喜ばないと。それにしてもこの短い時間の尺は何故なんでしょうかね?TV映画ということで編集の最後のほうで時間が足らなくなって巻きがかかったんでしょうか?」

 

元親「あまり長い時間を使うとカツラだってことがバレるからじゃないですか」

 

司会者「そこですか(笑)サム・クック役のクオリティが耐えられないと(笑)」

 

元親「TV映画だからクオリティが落ちると言いたくないのですが、どの映画のサム・クック役を見ても、サムを演じるには相当な努力が必要となり苦労したと思います。JBやリトル・リチャードを演じるほうがある意味分かりやすいキャラクターなので楽なんじゃないかと。だからこそ長時間サムを演じることに役者が耐えられなくて、監督も仕方なくサム役の出演シーンを短くしているんだと思います」

 

司会者「かなりサム・クックを上に見た解釈ですね(笑)」

 

元親「当たり前じゃないですか」

 

司会者「そうなるとサム・クックが主役となる伝記映画化のサム役に選ばれた方は相当な苦労を強いられますね」

 

元親「とりあえずサム・クック役の基準として容姿が似てる似ていないに関わらず、その役者さんにサム・クック愛があるかどうかが第一だと思っています。愛を感じない役者さんにカツラなんか被って演じてほしくはないです」

 

司会者「カツラにこだわりますね(笑)」

 

元親「以前、サム・クック役に選ばれていたレイ・ラベンダーに、映画"RAY"でレイ・チャールズを演じたジェイミー・フォックスがこんな助言をしていました」

 

「聞いてください。サム・クックは、私の大好きなアーティストです。そしてあなたはサム・クックとして変わってもらえると信じています。私はあなたに彼であってもらいたい。私はあなたに彼のように歩いてもらいたい。私はあなたに彼のように話してもらいたい。そして彼がどんな人物であったかを理解し、私はあなたにも彼と同じように考えて演じてもらいたいです」

 

司会者「すごく深く重い言葉ですね」

 

元親「この言葉は僕もこれからサム・クックを演じる役者さんに同じように伝えたい気持ちです。そんなふうに助言できるジェイミー・フォックスはレイ・チャールズを演じるときに、同じように自分に言い聞かせ、レイ・チャールズを研究し、彼を愛し、レイ・チャールズになりきったと思います」

 

司会者「確かにアカデミー主演男優賞を取って当然のような名演でしたね」

 

元親「それを思うと、今回取り上げたサム・クック役はB級、いやZ級のレベルと言って良いかもしれません」

 

司会者「そこまで言うとサム・クックを演じてくれた役者さん達に失礼じゃないですか?サム・クックを演じる難しさを分かっているならもう少し敬意を表さないと」

 

元親「そうでした、すみません。なかなかオフィシャルのアブコの伝記映画化が進まないものでつい熱くなってしまいました。ただ、僕としてはオフィシャル以外であれば、どんなに駄作と言われるようなZ級のサム・クックの伝記映画でも歓迎なんです。『なんじゃこれぇ、くだらねぇ(笑)』ってツッこみを入れるのも楽しいですし、ブログの記事にもできますからね、非公式でもドンドン制作してほしいです(笑)」

 

司会者「そこに愛はいらないんですか?」

 

元親「はい、いりません。ジョーズのヒットにあやかったZ級のサメ映画は数多くあるので、なんならサム・クックがサメに生まれ変わって人を襲うというホラー映画でもイイくらいです」

 

司会者「サメ・クックですか、また無茶苦茶な(笑)サメ映画くらいサムの需要があればいくらでもZ級が出てきそうですけど、それほどの声は上がりませんからねぇ・・・」

 

元親「この際なんでもあやかりましょう!『シン・サム・クック』とか『君の名は、サム・クック』とか!」

 

司会者「そろそろ終わりにしましょうか、話が変な方向に行ってるようなので」

 

元親「いや、面白そうなんですけどねぇ、巨大化したサム・クックが日本を襲って来たり、サム・クックと誰かが時空を超えて入れ替わったり・・・」

 

司会者「本日はありがとうございました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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