5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。


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$5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

2009年9月10日発売の自主制作CD-Rアルバム「one note samba」。

10数年ヒップホップミュージック、及びヒップホップカルチャーに触れて来た俺としては、キリコの存在はヒップホップ過ぎて、自分は表現者でなく聴き手側で良かったと常々思ってしまう。

「何でもアリがヒップホップ」という、誰が言い出したかも解らないし今聞くとかなり陳腐なスローガンだが、この文化に触れ始めの頃の5000VOLT少年にはこの言葉が眩しいくらい輝いていた。それは7インチの上に本物のドーナツを乗せたヤン富田や、拾ったbillabongのキャップを何年も被ってメディアに登場していたクボタさんの姿勢からも勝手に俺は感じていたのだ。

もちろん若気の至りもあり、解り易いヒップホップ文化にドップリだった時期は俺にもあるし、別に否定はしない。今でもさんピンCAMPのビデオはバイブルだし、ウータンだってD.I.T.Cだって大好きだ。オレンジ色のアバクロのJKTに茶色いタムを被ってフォース1を履いていた事だって良い思い出だ。

しかしいつからだろう。ヒップホップを愛する表現者が創造性をなくしてしまったのは。

確かに今でも斬新なフロウ、目を見張るライミング、類い稀なる声などで驚きを与えてくれるMCはいる。この文化が日本に根付いて20年以上が経っているのだから、手本がなかった時代のプレイヤーに比べるとそこはかとなく誰かの影響が見え隠れしてしまうのも当然の事だと思う。

だがやはり現状にはいささか物足りなさを感じているのも事実。俺が執拗にガスボーイズのラップを後世に伝えるべきだと言っているのは技術面のハナシじゃない。オリジナルであらんとする姿勢なのだ。

そこでキリコだ。ここまでストイックにHIP HOPを愛し、この文化を(正当な意味で)継承しようとする男が他にいるか?声はモゴついているし、フロウだって聴き取りにくいったらありゃしない彼を非難する事は俺には難し過ぎる。

アルバムに話を戻そう。
1曲目「intro」はブレス式での太華とシャーリーのやり取りから始まり、BOSS THE MC然としたキリコが登場して本編スタート。2曲目「恐れる事は無かれ」は、俺が前半に書いた駄文を要約してくれているような曲。進化を恐れてはいけない。今時のトラックで今時のラップをするランDMCは俺も見たくない。4曲目「アメリカから独立できない日本語ラップ」では、古巣であるダイダラボッチの2MCが参加。別に決別したワケじゃなかったのね。それにしてもバトミントン部のケンちゃんは上手いなぁ。

5曲目「Freedom Jazz Dance 0.5」は、お家芸とも言える【ジャズヒップホップへのディス】をジャズトラックで繰り広げる。6曲目「ボサノバで愚痴を言おう」は痛快。またやってくれたキリコ。一瞬、トラットリアのコンピでも聴いてるのかと錯覚してしまった。8曲目「Spicy Mos」は、くだらないテーマと陽気なビートのコントラストが笑える。イントロの寸劇も良いね。

9曲目「なんなの?この女ラッパー」は、これまでの作品でも一貫していた、個性が皆無の同業者に対するおちょくりスタイル。「フーチャリングはフーチャリングは誰々~誰々~、プロデューサーはプロデューサーは誰々~誰々~、でアナタはアナタはどこのどこの何て言う何て言うラッパーですか?」というフックが頭に残る。11曲目「手も足も出ず」は、2ndアルバムBLASTに収録していた同名曲のテイク違い。オリジナルはBOSSとシンゴ02を讃えていた内容だったが、今作ではキリコとメテオがお互いを讃え合う。まぁメテオもオリジナリティのあるMCだとは思うけど、ちょっとライムに捕われ過ぎているのが気にかかるんだよね。何故にここまでキリコがメテオを認めているのか ちょっと解らない。

13曲目「UMB東京予選2008の感想」は、タイトルまんまの内容。マイクアキラ、サチンコ、ILL-ODNの3人がキリコの琴線に触れたらしい。全員一回戦負けの連中じゃねぇか(笑) まぁ確かに、マイクアキラの「星になりたいですか~」や、サチンコの「ポニ~、ポニ~~~」は俺も好きだけど、ILL-ODNはネタなのか?ちょっとあのスタイルは理解し難いな。短いアウトロを挟んで、ボートラの15曲目「MIXI症候群 Remix」は原曲もあんまりだったから、そこまで…って感じ。

全15曲。
1st、2ndに続き今作も非常に楽しめた。アウトテイク集ってワケでもなさそうだし、何故にCD-R流通にしたのかは解らないが、行き届かないリスナーがいるかも知れない可能性を考えると勿体ないな~。まぁこの制作意欲をキープしつつ、3rdアルバムを完遂させてくれれば万事OKかな。

マイク5本、いや、5000VOLT。




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