5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。


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NIGHT CAMP CLICK(以下NCC)の、05年発売の1stアルバム「Blood Sugar Sex Camp」。タイトルをレッチリからサンプリングするなんて、HIP HOPアクトにしちゃ珍しいアプローチだね。

NCCは、シャカゾンビがプロデュースしていた龍宮という居酒屋の店員達を中心に構成されたクルーで、複数のグループやソロの集合体。このアルバムリリース時は、風技のFUKU DEL TORO、ブルドーザーのギニーピッグとS.H.U、JASTA RA ROCKERのSANZO、ソロのdemi、後加入の三日月とYASURI(現在は脱退)、トラックメーカーのヨウイチ、ライブDJのTAPの9人で構成されている。ブッダのNIPPSもアルバム発表時はメンバーのように紹介されていたが、参加曲の少なさや内容からも、本人がどこまでそういう気持ちだったのか解らない。インタビューでも、「俺参加してるの?参加してるうちに入んないじゃん?声入れただけだし。」といった発言をしていた。遊び友達ではあったのだろうけど。

出自だけ見ると、シャカゾンビ一派のように思われがちだが、実際はギニーピッグ、S.H.U.、SANZO、ヨウイチらは半年くらいで龍宮をクビになってシャカゾンビともそれっきりらしい。出会いには一役かったが、彼らのHIP HOPキャリアの中では殆どシャカは関与していないという事か。確かに、結成は96、7年で、このアルバムのリリースが05年という事は、ソートー長いアングラ活動期があった事の現れだろうし、シャカ周りにガッチリいたらどっかからリリースの話も来てただろうしね。

1曲目「NIGHT SIMPHONY」は、いきなり全員でのマイクリレー。スケールの大きいドラムが先導するビート上を、S.H.U.、SANZO、FUKU DEL TORO、YASURI、三日月、ギニーピッグ、demi、NIPPSの順番でマイクを回すのだが、FUKU DEL TOROとYASURIが特に飛び抜けて聴こえる。他のメンバーも決して悪くないのだけど、NIPPSの存在感に喰われていないのはこの2人だけ。とは言え、1曲目からクラシック級の爆弾を落としてくるな。ライブとかでスゲー上がりそうな曲。

2曲目「TRANSITORY WORLD」は、ボトム強めの高速BPMビートに、demiと三日月の2人が出撃。このトラック、スゲーカッコ良い。demiのスタイリッシュなラップと、三日月の声もトラックにハマっている。3曲目「風とライオン」は、爽快なフルートが駆け抜ける曲で、これもBPM速め。この曲ではFUKU DEL TOROとdemiの2人が登場するが、FUKUヤバいなぁ。「俺ヌメロウノFUKU DEL TORO、反米最たるリサイタル、国家保安局カンダハル、極東アフガンから考える(イスラエル)」のラインとかパじゃないっす。3曲連続でハイクオリティなビートを提供したヨウイチの実力も、この曲のアウトロで確信となる。黒い!

6曲目「TERA PUNCH」はフックにNIPPSを起用した、オールドスクールっぽいヌケの良いトラック。何度聴いても、NIPPSの「ダメなMCは肉だ」って凄いね。この曲でもFUKU DEL TOROは、「Blood Sugar Sex Camp、ガンジー日蓮ワラカーン、矯正視力0.6、FUKU with アティチュード」と、強烈なラインを残す。BESやSEEDAに代表される、英語に聴こえそうな流れるフロウが主流の今のシーンから見ると ちょっと古いフロウかも知れんが、この人のリリックセンスとビートのハメ方は凄く好みだな。9曲目「森の中へ…」の幻想的な世界はどうだ?頭からケツまで一発で持ってかれる。参加MCは、ギニーピッグ、S.H.U.、SANZO、FUKU DEL TOROの4人だけど、このトラックなら是非YASURIを入れて欲しかった。

11曲目「武骨 (a dope with a man)」は、FUKU DEL TOROとdemiのコンビ。この2人バランス良いね。ギミック無しに、無骨でカッコ良い曲。12曲目「ELECTRIC 931」は、タイトルほどエレクトロ臭くないトラックで、マイクを握るは、YASURI、S.H.U.、三日月といった珍しい顔合わせ。一発で回りの空気を変えるYASURIと、流れる水のようなフロウの三日月に挟まれると、S.H.U.がソートー没個性に聴こえるな…。

14曲目「AM 4:20」は全員参加で、ヴァース毎にマイクを回す曲が殆どのNCCでは珍しく、FUKU DEL TOROとYASURI、三日月とSANZO、S.H.U.とdemi、と、2MCずつの掛け合いで進んでく曲。ギニーピッグだけ一人。これはもう、初っ端のFUKU DEL TOROとYASURIの掛け合いが一番ヤバいね。15曲目「百景」は、3曲目にも通じる爽快感と、幻想的な雰囲気が同居したトラックが秀逸。アルバムラストにこれを持ってくるセンスも良いです。

全15曲。
アルバムは全てのトラックをヨウイチが手掛けているが、同じようなトラックが並ぶ事はなく、非常にバラエティに富んだ内容となっている。録音環境が悪いのかミックスは荒いが、個々の曲のクオリティの高さを貶める程の事ではない。MCは、FUKU DEL TOROとYASURIばかり褒めたが、SANZO、demi、三日月も、十分な個性を持ったMCだ。

キャリアの長い彼らだからこそ、初期衝動で突っ走った作品ではなく、練りに練ったモノを出せたんだろう。このアルバムのリリース後、また彼らは地下に潜ってしまうが、2ndを待ち望んでいるリスナーは俺も含め多いハズ。今作のトータルプロデュースをメンバーの誰が務めたかはクレジットされていないので解らないが、もう1度集合をかけてくれ!

マイク5本、いや、5000VOLT。




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