5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。


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そしてソロ活動に専念し始めた雷の面々。元々がグループではなく、ソロMCの集合体という意識でやっていたので当たり前と言えば当たり前なのだが…。98年にドロップされた、YOU THE ROCKの4thアルバム「THE★GRAFFITI ROCK '98」。

常に新しいスタイルを模索していたYOUちゃんDA兄貴。前作「サウンドトラック '96」で、ハーコー日本語RAPの金字塔を打ち立てたからといって、それを踏襲するような真似は一切しない。そんな兄貴が今作で打ち出したスタイルは、なんとエレクトロ。

翌年の99年に出るエレクトロコンピ、「ILL CENTRIK FUNK VOL.1」にもYOUは参加したし、HIP HOP最高会議の千葉氏からの影響だったのかな。何故にYOUがエレクトロの洗礼を受けたのかは解らないが、当時の俺は純粋なヘッズだったので、「これが最先端か!」と、危ない勘違いもしかけていた。今思うと、YOUは周りに影響を受けやすい電波3本野郎なんでしょうがないんだけどね。OLD SCHOOL回帰とも言える上下トラックスーツにカンゴールハット。太っといゴールドチェーンとゲットーブラスタ。これで、「フレッシュ!」ですよ。そりゃこっちも翻弄されるって。

1曲目「SKIT 2 MY ROOTS」はイントロで、2曲目は近田春夫のカバー、「HOO! EI! HO! ’98」。風営法に物申すスタイルの曲だが、ほんの1、2年前ですらイエロー(R.I.P.)やエアーが一ヶ月の停止を喰らってたトコを見ると、未だにおカミとのイタチごっこは終わる気配をみせない。これのリリース当時にスペシャでPV見て、フック寸前の「今夜こそはさっ!」のトコでの、80年代フレイヴァ満載のPOPな色彩使い+下から跳ねてくるYOUちゃんを江口(ガキの頃からのツレ)とゲラゲラ笑ってた記憶がある。馬鹿にしてたんじゃなくて、エンターテイメントとして捉えていたって事ですよ。まだこの頃は俺はYOUちゃんを信じてた。

3曲目「WILD STAR ILL」は高木完のプロデュースで、DUBっぽい1曲。物悲しげなギターがかなりカッコ良いし、「チルチルミチルCHILLってブッ飛ぶ」というワケ解んないフレーズが連呼されるトコも好き。4曲目「MAN AND HIS MUSIC」は、MINIDON(懐かしい!)の煽りから始まり、前曲からの流れを継承しているブルージーなトラックがソートーヤバい。YOUのRAPも気合い入りまくりで、生き様を提示するような内容もポイント高い。ゲスト参加の、まだマトモにRAPしていた頃のK-BOMBもこれまたカッコ良い。ラストの「ダンス!ダンス!」もそうだけど、どんどんカオスな方向に向かっていく展開が圧巻。この3曲目と4曲目の流れ、凄く良いじゃん!8、9年振りくらいにこのアルバム聴いたけど、こんなに良かったっけ?当時も気付いていたか俺?ってな感じだ。

5曲目はシングルカットされた、「DUCK ROCK FEVER」。これは12インチを買った時にクレジット欄に驚いた記憶がある。プロデュースがSHINCOで、スクラッチがKING 3LDKですよ。えっ?雷とLBって仲悪いんじゃ!?と勝手なファンタジーを信じていたかった俺には衝撃が強かった。内容はアゲアゲなパーティーもので、バーケイズの「Shut The Funk Up」はちょっと大ネタ過ぎる気もしたけど、楽しければ問題ない。HIP HOPの原点はパーティーだゼ!

7曲目「PERSONAL EFFECTS ONLY (DEF MIX)」は、ツッチー作のミニマルなエレクトロサウンドに、かなり熱いメッセージをYOUが語りかけスタイルで吐き出す。当時のB-BOYからすりゃ、KRS-ONEだったよYOUちゃんは。出だしから、「パーソナルエフェクト、問答無用、YOUの課外授業」だもの。続く8曲目「OUTA HERE (REAL SHIT PART.1)」は、タイトルからして正にKRS-ONE。内容は、LIVEでいきなり始まった勉強会。KRS-ONEのOUTA HEREをYOUの自伝的に翻訳してヘッズに読み上げるんだけど、もう熱過ぎる。バイブスも客に100%伝わってるし、「YOU THE ROCKはオールドスクールだが、お前達の目の前からどこにも行きやしないぜ!」と最高の締めくくりでまとめる。沸く客。美しい。その後のYOUの現状すら知らなければ。

9曲目「WALK IN THE RHYTHM」は高木完の手掛ける、またもDUBっぽいエレクトロサウンド。ボーカルだけライブ録音?なのかな。まぁ、及第点を余裕超えの良曲。いや~、購入当時と全然感想が違うな~。HIP HOPしか聴いていなかったあの頃はレベルが高過ぎて着いていけなかったのかな~。10曲目「HOO! EI! HO! ’98 (CHAMP ROAD REMIX INST-SENTIMENTAL)」は、2曲目のリミックスのインスト。なんでいきなりインストだと思うだろうが、先行シングルにRAP入りは収録してたんだよね確か。それは近田春夫もRAPで登場してた。

11曲目「THE★GRAFFITI ROCK」は、DJ KENSEIプロデュースで、めっちゃエレクトロ。13曲目「BACK CITY BLUES」は、アルバムでも1番人気のあるバッキンザデイもの。1ヴァース目の盟友、DJ BENに送るエールにはグッとくるし、「前向きなポジティブ」などのYOUワードも飛び出す。「レペゼン日本語ラップ代表」みたいな類いのね。何で2回言うねんみたいなね。まぁ後半に行くに従って、主題がよく解らなくなってくるのだけど、そこは目をつぶろう。フックが良いし。ちなみにフックのネタはハニーナイツかな?妖怪人間ベムの主題歌とか歌ってた。

14曲目「BOSS THE ROCK'S VOICE (REAL SHIT PART.2)」は、YOUちゃんの親父が登場。愚…もとい息子に向けて放るメッセージは本人に伝わっているのか?「オイお前ナメんじゃねーぞ、言葉で人の心を動かせると思ったら大間違いだ。言葉ってのはなぁ、言葉ってのはなぁ、本当に心を込めて言うから、人に伝わるんだ。よーく覚えておけ、解るか?」いや~手厳しい。北方謙三みたいな親父だな。でもこの頃のYOUちゃんは大丈夫でしょ。心を込めて伝えていたよ。むしろ今のYOUがこのメッセージを聞き返すべきだろう。

15曲目「FUTURE FUNK 2001 -RETURN OF THE B.O.H.- (DUB'S CLUB REMIX)」は、ダブマスターXによるリミックス。これオリジナルはHOO! EI! HO! ’98のシングルに入ってたのかな。「流行のリバイバル、俺気付くシグナル」ってお馴染みのアレね。

全15曲。
半ば、こき下ろしてやろうという思いもあって選んだ題材だったが、余りの内容の良さに驚き。ならばYOUちゃんは何処で道を踏み外したのだ?と、久々にYOUのこれ以降の作品に手を伸ばす時が来てしまった。CD探すの骨だなぁ…。これは家にあったのアナログだったんだよ。脅威の4枚組(笑)なので、クラブユースもバッチリですね。取り敢えず、当時は俺の耳が着いていけてなかったワケで、このアルバムは文句のつけどころが殆どない。一般的な評価は知らんけど。

YOUちゃんには2度と与える事がないと思っていたが…

マイク5本、いや、5000VOLT。




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