5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。


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前回紹介した「悪名」の続編で、96年に発売された「続・悪名」。ジャケも前作と殆ど一緒で、今は2枚組になって売られてるハズ。

1曲目「マグマ沸騰」は、アーバリアンジムのUZI、初のソロ作。名義は何故かMt.F-uziになっているが、芸名で悩んでたのだろうか。フックにはUBGのボスであるZEEBRAを迎え、トラックはイノベーダー。当時のUBG(まだ結成前だが、ほぼ構成されかけていた)で考えられる最高の布陣での1曲は、やはり悪いわけがない。タイトル通り、マグマがいつ沸騰するのか解らないような不穏感がイノベーダーの重いトラックから醸し出され、UZIのRAPが更に濃度を増している。客演のZEEBRAにも喰われていない。そういや、さんピンのビデオでもカッコ良かったし、この頃のUZIには相当期待していてアルバムも待ち遠しかったのを思い出した。ずっと待っていた方が幸せだったのだろうけど。

2曲目は、RAPPAGARIYAの「せんれい」。DJ KENSEIが作るドスドスとドラミングが下っ腹に効いているビートは、山田マンとQの重量級RAPという食材を引き立たせるには最高の調味料。このコンビでアルバム出してれば…って、最近たらればばっかのダメな俺。しかし、フックの「前例ない、このRAPの洗礼~」は、高校生の俺にですら、ちょっと簡単すぎる韻踏みじゃねぇか?と思わせたものだが、通常ヴァースでの踏み倒しには影響を受けたものだ。3曲目は、NAKED ARTZの「夢」。K-ONのラストヴァースの「過去の思いに自ら足枷、かけた時から生活は惰性」というラインはガキ心にもグッとキてた。そういや、日本で最初のポシティブメッセージ系のグループって、NAKED ARTZなんじゃないの?と思ったり。FG系もまだそういうスタイルではなかったしな。

4曲目は、TWIGYとLittle KANAによるスウィートナンバー「QUIET STOEM」。今のTWIGYのスタイルから甘々なRAPが出てくる事なんて想像に容易いが、当時のハーコー全盛時の彼がこういうアプローチで来た時は、また新機軸を!と驚いたものだ。YASの都会的なピアノループもバッチリ。5曲目「夕陽のタンガンマン」は、RINOの代表作とも言える激ヤバシット!YASのドープとしか言えないミニマルなビート上を駆け抜けるRINO。さんピンのビデオ見た人なら解るだろうけど、ライブでの衝撃は特にヤバい!だってあんな赤いポロシャツにパンチ頭の中腰ラッパーを忘れる事なんて誰にも出来ないっしょ!虚飾のガラス細工、破壊するニュータイプ!鵜の目鷹の目で覗き込むヤツのヘルメッ!南十字星、地平線の先にあるに違えね~え!

6曲目「偽装工作」は1曲目に続き、UBGからT.A.K.THE RHYME HEADのソロ作。プロデュースも同じくイノベーダーで、これまた重すぎるドープビーツ。いや~、ライムヘッドは本当にカッコ良いなぁ。アーバンな声は正に唯一無二だし、この頃のライムヘッドには相当期待していてアルバムも待ち遠しかったのを思い出した。UZIと違って、ずっと待っていた甲斐があったアルバムだったしね。7曲目「風」は、DJANGO。キターー!!好きなんだよね、この連中。しかもフィーチャリングで、神水 a.k.a TWIGYですよ!「悪名」収録作の「ガンジ」も良かったけど、更に深みを増したこの世界観はヤバ過ぎる。一人、KURO-OVIに似たフロウの人がいるけど、彼すごく良い。あと最後のヴァースの、まーくんなるラッパーもヤバいね。昨日は、キミドリやGAS BOYS好きにはイケるって書いたけど、NIGHT CAMP好きな人とかの方が好み近いかも。とにかくソッチ系。あ~、世に出なかったのが勿体ない。

8曲目「俺の言い分」は、G.K.MARYANのソロ第2作で、客演はUZI、プロデュースはKEN-BOと、ちょっと珍しい。余りトラックを作らない人だからね。まぁこれは、さんピンでもやっていたお馴染みの曲だろう。MARYANもUZIもギラギラしていてカッコ良い。パンチライン、「あー!忘れられないぜあん時のバスガイド、多摩川で飛ばしたゲイラカイト」も炸裂。ただ、この友情タッグはこの後何作も続いていくが、良かったのは最初にやったこれだけだと言う事は覚えていた方が良い。2人はMETHOD MANとREDMANにはなれなかった。

全8曲。
とにかくトラックが全部重い!軽めのはNAKED ARTZだけだぜ(これは悪い意味ではないですよ)。ソレ故にコンピ全体が一つの空気感を共有し、オドロオドロしい1枚となった。君は国産ハーコーHIP HOPについて来れるか?と問いかけてくる踏み絵のようなアルバムは、今でも一般リスナーから拒絶される代物だろう。

だがソレが良い。万人に受け入れられるポップなトラックにキャッチーなフックと前向きなリリック、そんな不純物は男子校には必要ない。「これちょっと暗い…」と、女子供が眉をひそめるドープなビートに絶妙なライムとハードなリリック、これが必須科目じゃ。コンピのシリーズ物って1作目が良いと大体その後コケるけど、前作を凌ぐ、捨て曲ナシの重量級コンピとなった点も見逃せない。

ヘビー級なマイク5本、いや、5000トン。




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