5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。


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DJ QUIETSTORMの2004年発売の2ndアルバム「SORAMIRO」。1stから3年経ってのリリースとなった本作は、インストのみで自分の音世界をダイレクトに反映した1stとは違い、ほぼ全曲でMCをフィーチャーしている、いわゆるDJ主体のRAPアルバムだ。これまでに当ブログで紹介した、DJ TAIKI、HAZIME、BEAT、OASIS、YAS、どのDJ主体のRAPアルバムも辛い評価になってたけど、さて本作は如何に。

1曲目「Tom Sellak」は、自身も籍を置くリビング・レジェンズから、LUCKYIAM.PSCとELIGHの2人がゲスト参加。サックスが吹き荒れるイントロから始まり、その後のビート展開と、おそらく東京にステイ中に書いたと思われる内容の、ゲスト2人のRAPのハマり具合に驚いた。RAPが乗る事を想定して作ったトラックなのだろうが、こんなにハメてくるとはね…!2曲目「Bang the Drum」は、これもLAのB.L.X. Recordから、OMNIが参加。これは前作にも通じる、クワイエットストームの偏執的な音イジりが全面に出た曲。何と言っても、ドラムの音が多い。それなのにうるさいどころか気持ち良ささえ感じるのは、曲全体がドラムとRAPに引っ張られて、グルーヴを生んでいるからだろう。こういうの凄い好き。

3曲目「Be Quiet」はPVも作られてた(かなり低予算!)1曲で、TWIGYが参加。2曲目とは対比的な、非常に音数が少ないトラック上で、フックでは「黙れ黙れ黙れ」とTWIGYが連呼する。1st「Damare」作成時に録ったのか?4曲目「Home Alone」は、アルバム唯一のインストナンバー。お琴の音色に合わせて展開される4つ打ちビートに、クワイエットストームの幅広さを再認識。さすが、「聴いた事ない音楽なんてない」と豪語する男だけはある。中盤から入ってくるシタールとかもヤバいね。ソートー気持ち良い。続く5曲目「Kuwaetero」も、そのテンションを継続させる良質のチルアウトチューンで、これもホンット気持ち良い。しかしマイクを握るTHC CREWが、せっかくの美トラックをブチ壊す下ネタRAPで辟易…。CHOCK好きだけど、この曲はアウト。

6曲目「Sleazy Rap」は、ILL-BOSSTINOが参加。相変わらずハードな語り口のBOSSだが、トラックメーカーとのコラボ作という点に置いては、刃頭との「野良犬」を超える出来ではない。7曲目「Fuji Rocks」は、EL NINOなどのイベントでも行動を共にするKILLER BONGが参加。2003年のフジロックで受けたインスパイアを落とし込んだという曲だが、内容は4つ打ちダブ。この頃は川辺ヒロシのDJプレイとかも4つ打ちダブに傾倒していた時期で、俺も影響されて一時期こういう音ばっか掘ってたな~。KILLER BONGのRAPはフリースタイルっぽくて、激ルーディー。最後の沢ガニの話は何ですか(笑)

8曲目「Jah-Green」は、THINK TANK本隊が参戦。フットワークが軽いというか、クワイエットストームにしてはかなり軽快なトラックで、4分過ぎからのパワーが貯まっていくようなエナジー音も良い。KILLER BONGの「KB、a.k.a KB!a.k.a KB!」や、BABAの「願いはエブリデイ家でゴロゴロ~」、JUBEの「複雑に絡み合う差別、リズラで巻いて灰皿で揉み消す」などと、パンチラインも豊富。ただ、THINK TANKの諸作品でもそうだけど、いつもNOXだけピンとこないRAPをするが、ここでもそんな感じだった。9曲目「F.L.O.W」は、湘南のC.I.C.のAKEEYと、ラッパ我リヤのQが参加。まぁ、どちらのMCも全く好みじゃなく、すぐ曲を飛ばしてしまう。

10曲目「Cicada」は、1曲目に続き、LUCKYIAM.PSCとELIGHが参加。これはイントロからもう持ってかれる。アルバム中でも王道のHIP HOPトラックに入る方だけど、涼しさと温かみが同居したような晩夏を連想させる仕上がり。アウトロの蝉の声が特にそれを表してるかな。11曲目「Life Itself」も、続いてリビング・レジェンズからAFLO CLASSICSを迎えた1曲。AFLO CLASSICSってのはSCARUBとVERYの2人ね。SCARABのフロウ、好きだな~。13曲目「Jebidiah」は先行12インチ出てた曲。これまた、リビング・レジェンズから、MURS、LUCKYIAM.PSC、BASIK MCの3人がマイクを握る。ドラムの打ち込み具合と、抜き差しされる上モノのバランスが非常に良いし、どのMCもロングヴァースを何度も回して、非常に気合いが入ってる1曲。さすが先行シングル。

全13曲。
1stでのターンテーブリスト然としたスタンスの作品も良かったが、この3年間で更に作る音の幅は広がりを見せた。MCを迎え入れたのも、自身のトラックとの更なる化学反応を期待しての事なのかも知れない。ちなみに5曲目~ラストの13曲目までミックスCDのように曲が繋がってるのは、彼がDJである証だろう。CDはクリア仕様、ケースも特殊プラケース、といったところもこだわりのアートワークなんだろうけど、割れたら替えが効かなくなるのでちょっと困る。

これだけの強者MC’sを迎えても、自身のカラーを失わないのは凄い。今までに紹介したDJアルバムの中でも、ここまでトラックで聴かせるDJアルバムはなかった気がする。あくまで主役はクワイエットストーム。そんな作品だ。ただそれが裏目に出て、MCを迎え入れなくても良かった曲が数曲存在してしまった事は残念かな。惜しい!

マイク4本、いや、4000VOLT。




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