5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。


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DJ OASISの2001年発売の1stアルバム「東京砂漠」。元々はキングギドラのDJとしてキャリアをスタートした彼だったが、95、96年辺りのギドラブームの頃はグループを一時離脱しており、メンバー3人の中でも印象は極めて薄かった。ギドラのEP「影」に収録された「地獄絵図 (AOZの視点)」なる曲では初のRAPを披露していたものの、クレジットがなかったのでOASISがRAPしている事に気付いたのはだいぶ後になってからだったしね。とはいえ、ジブラでもケーダブでもないし、feat.表記もないし、この気持ち悪い(良い意味で)RAPをしているのは一体誰だ?と、気にはなっていたけど。

そんな彼が復活したのが2000年。何枚かの12インチを経て、翌年にこのアルバムのリリースとなった。前述の通りギドラ時代にもRAPを披露していただけあって、自身初の今作でも多くのゲストを迎えてはいるが、本人もトラックメイクのみならず数曲RAPを披露している内容となった。前回までに紹介したDJアルバムとは、既にそこで相違点がある。古くはJMJや、ビースティーの初代DJハリケーンなど、マイクを握るDJというトピック自体は珍しい事ではないが、日本ではそのスタイルでアルバムにまでたどり着くDJは中々いないので新鮮味はあった。

2曲目「キッチンスタジアム」は、UZIと三善善三という、別のクルーのMC同士を引き合わせた1曲。DJアルバムやコンピの楽しみはこういうトコにもある。これはタイトル通り「食」をテーマにした曲だが、どのMCも韻を踏む事に執着し過ぎて、リリックは「食」に関する言葉の羅列のみで、語彙力のなさに驚かされる。ゲストの2人はライミングに定評のあるMCなんだろうけど、与えられたテーマに真っ正面からぶつかり過ぎ。言うなれば、この曲を聴いても食欲は全く沸かない。それが全てを物語っているだろう。

3曲目「煙立つ東京」は、当時絶好調のDABOとS-WORDが参加。リリックの雰囲気とRAPの相性がこの上なく良い。東京という土地でのライフスタイルを延々と綴るだけの内容だが、2曲目のように上手くテーマを咀嚼できないぐらいなら、こういう聴こえ重視のRAPの方が全然良い。4曲目「マジ興味ねえ」はシングルカットされた曲で、K DUB SHINEを全面的にフィーチャー。煽り立てるようなトラックに、攻撃的リリックで攻め立てる。一節には妄走族へのアンサーとも言われるが、ケーダブはあんだけ実名攻撃されてんだから、妄走族だと言えばいいのにハッキリせずに歯切れが悪い。

7曲目「社会の窓 (キ・キ・チ・ガ・イ PART Ⅱ)」は、宇多丸が参加。ガスボーイズの声ネタをフックに持ってきたこの曲は、客演で脂が乗りまくってた頃の宇多丸で、そのテーマに沿った内容、言葉選び、ライミングスキル、ユーモア、どこをとっても文句のつけようがない。逆にOASISのボキャブラリーの少なさが浮き彫りになって可哀想。完全に喰われちゃってる。しかし、ここでも宇多丸は政府というか日本の構造批判に躍起になっており、MCとしての彼は好きだけど極左的な考え方には共感出来ない。9曲目「完全勝利」は、K DUB SHINEとDZ-T(童子-T)が参加しており、アトミックボムクルーのテーマ曲みたいな感じ。でも何故かOASISはRAPしてない。

11曲目「地下から… (Remix)」も、12インチカットされてた曲で、それのリミックス。盟友ZEEBRAを迎えた、地下からの一撃。この時代は、彼らでもアングラを売りにしていたのだな。12曲目「ミステリーサークル」のゲストはキエるマキュウ。意外な交流ですね。しっかし、相変わらず確固たる世界観があるなこの2人は。OASIS、全然馴染めてないじゃん。13曲目「21」は、ドラムブレイクから始まる出だしがソートー良いね。ゲストはT.A.K THE RHHHYMEで、かなりライムヘッド(ラーイムって呼び慣れない)が好きな俺の期待を裏切らないスムースフロウを聴かせてくれる。ライムヘッドのアーバンな声も相変わらずヤバい。

14曲目「ハルマゲドン」はK DUB SHINEとZEEBRAを迎えた、翌年のギドラ復活に向けての前哨戦。しかし、この曲を聴いて期待に胸を躍らせたかというとそうではなく、10代の頃にあれだけハマった「空からの力」のようなギドラはもう聴けないのだな、という気持ちの方が強かった。15曲目「途中経過 (Remix)」は、ゲストを迎えずに作られたOASISのソロ曲で、自分の歩んだ人生を淡々と綴る。この時期は日本語RAP黄金期だったからしょうがなかったのだろうけど、ゲストに頼り切らずに、もっとこういうソロ曲の比重を増やせば良かったのに。

全16曲。
3、7、12、13曲目と良作も多々あるが、OASISのRAPにギドラの「地獄絵図 (AOZの視点)」ほどのパンチを感じなかった。曲のテーマなんかも関係するんだろうけど、飛び道具的な使い方がOASISは良いのかな。そんなにヘタクソじゃないし良い声してるんだけど、例えば今作にも参加した、同じDJあがりのMCであるMAGICなんかには到底敵わない。
あと、トラックに殆ど触れなかったのは、OASISの派手なトラックが余り好きじゃないから。中には良いのもあるけど、基本的に「黒さ」を感じない彼のトラックは好みじゃないのだ。

マイク4…、3…、う~ん… 厳しめにマイク3本、いや、3000VOLT。




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