5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。


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最近、仕事がハンパなく忙しかった+地元に帰省してた事もあってブログの更新が大分ご無沙汰になっておりました。お久しぶりです。その間にまた読者が出来ました。kaykbayさんアリガトーゴザイマス。



GASBOYSの95年発売の4thアルバム「三日月」。2MC、DJ、ギター、ドラム、という編成の、日本のミクスチャーの先駆けともいえる存在。俺が高校生だった当時、レコ屋の端っこのJapanese Hip Hopのコーナーには、スチャダラ、EAST END、高木完などと並んで、GASBOYSのCDはだいたい置いてあったな~。

しかし彼らは、今現在も続いている日本のシーンの歴史から見ると、完全に亜流の存在と言える。1stのリリースは90年と、シーンと呼べる物が形成される前から活動していたからか、または他の多くの日本人アーティストが余り声を大にして言わない「ビースティーボーイズに影響を受けたグループ」だからか、彼らは押韻にも大して拘らずに言葉の反復を多用したリリックが多く、メッセージ性も皆無に近い。95、96年はペイジャー、ギドラ、ライムスターがこぞってアルバムを投下し、日本のシーンが徐々に地下からそのマグマを噴出させようとしていたアノ時代にも関わらずだ。

これはある種のオリジナルスタイルと言っても過言ではないだろう。更に彼らの弟分であるグワシやスケボーキング等も、やはりシーンの中心からは少し距離を置いたグループだった事も明記しておく。

アルバムに話を戻そう。まず1曲目「開門」はイントロダクション。3曲目「ガビーン・ドビーン・ハゲチャビーン」は、タイトルからして異質の臭いをぷんぷん放ちまくっていて、トラックもソレに負けじと不気味な不協和音が不可思議に響く、不愉快であって不可解な曲。そしてフックはタイトルまんま。これもライミングというのかな。

4曲目「おちつけ」は疾走感がたまらない。出だしから上杉の高すぎるテンションが起承転結の「起」とすれば、客演のグワシのアキラはその高さをキーポンしている正に「承」、次のキツはRIPのPESっぽい高音のおもちゃ声と、流動的なフロウでこの展開に変化を付ける「転」であり、ラストヴァースの今井は早すぎたホラーコア?で見事に「結」を成している完成度の高い曲だ。しかし今井は凄い。最近はこういうオリジナリティ溢れるラッパーはいるのだろうか。

そしてこのアルバムの本質は、8曲目「聞きてえな」でメンバーにスイッチが入ったところから徐々にその姿を現し始める。9曲目の「ウー・エス・ギー ギリギリ限界まで」は和テイストのトラックに上杉が限界まで叫ぶ。10曲目「モノマネ侍」は、当時の東海岸のUSシーンブームに包まれていた日本のソレをディスっているかのような内容。とはいえ、和製ビースティーと呼ばれていた彼らからそういう言葉が出たのは驚き。って、真意を汲み取れていないだけかもしれんが。

13曲目「コーヒー」は今井ソロで、「今井思う、いま思う」という投げやりなフックが光るチルアウトチューン。こういうの好き。そして本アルバムのハイライトは、14曲目「淀みに浮かぶ泡沫は」に尽きる。浮遊感と幻想感が一緒くたになったトラックに、力の抜けた上杉のRAPが絡むサマは、本アルバムでも頭一つズバ抜けている。この路線は、のちの「黄昏モード」に継承されていくのだろうれど。

彼らのRAPスタイルは、オリジナルの模索こそが美学とされており、またそれが、このゲームに身を置くものの共通認識だった事からゆえ生まれた時代の産物なのかも知れない。しかしスキルうんぬんではない、先達の姿勢に何を感じるかだ。

マイク5本、いや、5000VOLT。




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