5000VOLTもの電撃を受けるとシビれます

自分がビリビリと刺激的電撃を受けたCDやレコードなどの音を中心に、レビューっぽい感じで綴っていきます。よろしくです。


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アルコール臭い盤を紹介した次は、ノンアルコールでスカッとね。かせきさいだぁ≡の96年発売の1stアルバム「ベスト オブ かせきさいだぁ≡」。元々ナチュラルから出た1stに新曲付け足して、曲順を入れ替えたメジャーデビュー用の編集盤だけど、今流通しているのはコッチかな。

1曲目「さぃだぁ≡ぶるーす」から清涼感タップリ。爽快にシュワッとサイダーの栓を抜き、グラスに注ぐ音から始まる。ILLICIT TSUBOIの作る音にしてはかなりストレートな仕上がりなのは、Cloudberry Jamの「Whatever Happens」がネタだからか。スウェーディッシュポップが好きなかせきに合わせたネタチョイスなのかも。2曲目「相合傘」は川辺ヒロシトラック。ベースラインがメインで進んでいくビートと、フック時の賑やかなギターとの対比が面白い。しかし相合傘というタイトルもそうだけど、ギターリフの元ネタは鈴木茂だし、かせきは相当はっぴいえんどが好きなんだな、と思う。

3曲目「土曜日のかせきさぃだぁ≡」は、元SDPのナイチョロ亀井とBOSEの弟のFAKE-Tとかせきの3人でやっていた「TONEPAYS」の曲だったらしい。コンピなどへの曲提供はあったものの、ライブを活動の中心として、録音物を殆ど残していないグループだからか、このアルバムには当時の曲が他にも数曲収録されている。5曲目「近未来をぶっとばせ」は、ニューウェイブ風なBPM速めのトラックの上をかせきが疾走する、アルバムの中でも異色な曲。

8曲目「冬へと走り出そう」はアルバムのハイライト。スチャダラの「GET UP AND DANCE」でのTONEPAYSヴァースで披露されたこの曲の冒頭部分は、LB好きの間では中々のマスターピースだった。「アスピリン片手のジェットマシーン」、「20歳を過ぎた自慰行為」等のパンチラインも飛び出す。「Shout to the top!」というフレーズもあるが、ソレを聴くといつもスタカンを思い出す。確信犯だろうが。

10曲目「ディグ・ダグ・プーカ」はナチュラル盤では1曲目だった。バカ騒ぎフレイヴァー満載のClap Your Handsソングで、盟友TAKE-1こと、TAKEI GOODMANもRAPで参加。フックはモロに大瀧詠一。11曲目「じゃっ夏なんで」は、蝉の声をサンプリングした、実に日本的なアプローチの曲で、叙情的とはこういう事を言うのだろう。

アルバム通して聴くと、ネタ元やリリックの引用、曲のタイトル等でかせきがインスパイアを受けたアーティストは、はっぴいえんど、鈴木茂、大瀧詠一、スタカン、クラウドベリージャム、ミレミウム、アズテックカメラ、etc…。って、見事にギタポばっかじゃん!それに加え、彼は殆ど韻を踏まない。多少は踏んでる時もあるけど、文体を崩してまで押韻に拘ったりなどは絶対にしない。思うに彼は、自分の詞世界の表現方法の一つとしてRAPを選んだのであって、多くの他のラッパーのように「ライフスタイル」としてHIP HOPを選んだ訳ではないのだろう。

だがソレがいい。

日本で日本人がHIP HOPをやるという時に、ここまでUSシーンを度外視できるラッパーはそうはいない。確かに、俺はゴリゴリのHIP HOPも好きだし、このブログ内でもウータンやMOBB DEEPのアルバムに賛美を送ってきた。だからってみんなが同じスタイルである必要はないし、輸入モンの猿真似しか出来ないのなら、別に日本のHIP HOPを聴く必要もない。世界中に蒔かれた種が土地土地で色んな芽を出し、花を咲かせる事がHIP HOPだと俺は思っている。手本がなければ出来ない音楽なんてスリリングさの欠片もないゼ!今年の夏も、ハーコー野郎にこそお薦めしていくアルバム。

マイク4本、いや、4000VOLT。




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