記憶力をアップさせる効果的な学習方法 | 『脳磨き:幸せで豊かな人生を築くための脳科学』岩崎 一郎

記憶力をアップさせる効果的な学習方法

記憶力をアップさせるには、情報を繰り返し脳にインプットする、と思っている方が多いかもしれません。

 

アメリカのワシントン大学で次のような研究が行われました。

 

学生たちににスワヒリ語40個を、4つの学習方法で勉強してもらい、1週間後にテストをして、どの学習方法が効果的かを調べます。学生たちを4つのグループに分けて、それぞれ以下の異なる学習方法で勉強してもらいました。

 

最初に40個、覚えてから40個全ての確認テストをするところは全グループとも同じです。

 

グループ1:40個全て学習⇒40個全て確認テスト

グループ2:覚えていない単語だけ学習⇒40個全て確認テスト

グループ3:40個全て学習⇒覚えていない単語だけ確認テスト

グループ4:覚えていない単語だけ学習⇒覚えていない単語だけ確認テスト

 

1週間後に全員に40個全ての単語テストを受けてもらったところ、グループ1と2は約80点、グループ3と4は約35点という結果になりました。

 

1と2、3と4のグループの大きな違いは、覚える時の違いではなく、テスト、つまりアウトプットの違いであることがわかってきました。

 

この実験から、頭に入れた情報はアウトプットことが重要で、インプットだけでなく、アウトプットで記憶力がアップすることがわかります。何かを覚えたい時には、インプットした後アウトプットすると効果があがりますので、ぜひお試しくださいね!

 

今日の内容は、書籍『はたらく人のコンディショニング事典』170ページに書いてありますので、ご興味のあるかたはご覧いただければと思います。

 

 

 

非認知脳力を高めて集合知性を発揮する脳の使い方を身に付けよう!