こちらのエントリーでTiSAについての情報をまとめております。よろしければ、お読みいただけると幸いです。
秘密の貿易交渉 TiSAの恐怖
http://ameblo.jp/claemonstar/entry-12005137069.html
秘密の貿易交渉 TiSAの恐怖 Part2
http://ameblo.jp/claemonstar/entry-12124514892.html
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本日は東日本大震災からちょうど5年ということで、2年前に書きましたコチラのエントリーを再掲いたします。
自分(だけ)は大丈夫・分かっちゃいるんだけどね(2014年3月3日)
http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11786563284.html
震災で亡くなられた方々の冥福を祈るとともに、被災地の一日も早い復興を願います。
(以下、過去記事の再掲)
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久々の医学関連のエントリーです。
食べ過ぎ・運動不足が老化や生活習慣病の原因となることは今までのエントリーで書いてきました。そして、食べ過ぎ・運動不足の人たちの心理状況とそれに対するアプローチについても検討してきました。
(参考)経済におけるセルフマネジメントとは・その3
http://ameblo.jp/claemonstar/entry-11754234755.html
このことについて、また別の角度から考えてみようと思います。
先日、片田敏孝先生の著作であります『人が死なない防災』を読みましたが、そこには地震が起きて津波が来るかもしれない状況においても人々が避難しないことについて書かれていました。
2003年の宮城県沖地震の際の気仙沼(震度5強~6弱)での市民の避難行動について調査されたのですが、津波常襲地域であるのにもかかわらず津波避難率は1.7%であったと。そして、その後の聞き取り調査でも仮に津波がきたときに自分の身に危険が及ぶかもしれないと考えた人は約3割程度であったとのこと。
つまり心理学用語でいう「正常化の偏見」(=まぁ、自分は大丈夫だろう、死なないだろう)が働いたということですね。(それでも不安だからテレビでずっと情報をチェック(=避難しない)はされていたとのことですが。)
また、「認知不協和」(=分かっちゃいるけど行動が伴わない)もあります。避難勧告が出たとしても「避難しなきゃとは思うけど、しない」ということです。みなさんも経験ありませんか?学校で非常ベルが鳴っても誰も逃げないという状況。
これでは、いざ大津波がきたときに住民の大多数が死んでしまうということで片田先生は岩手県釜石市にて防災教育に取り組まれ、先の東日本大震災において釜石市の小中学生の生存率は99.8%だったという結果へと至りました。(それでも、全ての人を津波から救えなかったということで片田先生は敗北を感じられておられますが。)
さて、食べ過ぎ・運動不足の問題についても「自分は脳梗塞とか心筋梗塞にならないんじゃないか」とか「分かっちゃいるけど、つい怠けてしまうんだよね」と思ってしまうことが、意識的にしろ無意識的にしろ、よくあるんじゃないでしょうか。
そこで、片田先生の防災への取り組みが参考にならないかと考えてみたわけです。
先の調査で住民の方々はどういう状況なら逃げるか?との問いに、「周囲の人が逃げていたら自分も逃げる」と答えた方が多かったとのこと。それならば、近くに食べ過ぎに注意している人や運動を続けている人が多かったらそれにつられてダイエットに取り組んだりはしないでしょうか?やはり周囲の協力というものは継続的な生活習慣の改善には必要ですからね。
また、「自分の命は自分で守る」という意味の大切さも書いてありました。行政の取り組みによって自然災害による死者はかなり減らすことができましたが、それでも限界はあります。しかし、人々は防災に関することを行政に丸投げしているのです(避難勧告が出なかったから逃げない、津波警報が出てないから逃げないetc.)。
生活習慣病の方々の中にも病院に通っているから自分は死なないと考えている方も少なからずいるのではないでしょうか?しかし、病院側でできることは病気に関する情報を与えることと、薬を処方することくらいしかありません。脳梗塞や心筋梗塞になってしまってから、「薬は飲んでたのに、こうなってしまったのは病院のせいだ」などと言っても手遅れです。自分の体は自分で守らなければならないということなのです。
食べ過ぎ・運動不足は糖尿病になるよ、心筋梗塞になるよ、脳梗塞になるよ。これはおそらくみなさん分かっているのです。分かっていても、それに対する備えを十分していないという心理を認識することが健康への第一歩といったところでしょうか。そして、他人任せではなく主体的に健康へ取り組むこと、最善を尽くすことこそが、善く生きるということであり、ひいては大衆性(byオルテガ)を低くすることにつながっていくのではないでしょうか。
以上、本日はここまで。
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詳しい話は下記のリンクを参照
人が死なない防災 (集英社新書) 片田敏孝
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4087206335/
築土構木の思想 土木の思想が織りなす防災教育 藤井聡×片田敏孝
前編http://www.youtube.com/watch?v=bhzkqdpZfVU
中編http://www.youtube.com/watch?v=GfK_lURvCT8
後編http://www.youtube.com/watch?v=7nlKvyQMjJQ
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