龍騎X 第13話 「誰かの記憶」 | Dの悲劇

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へっぽこ高校生のライダーブログ

これは誰かの記憶。
いつどこで起こった事かはまだわからない。







ミラーワールドの中で二人のライダーが走っていた。片方は龍騎、もう片方はフェニックス。
二人は何かから逃げていた。

「もう少しだ!」
「おっしゃ!」

二人は目の前に見えてきた鏡に飛びこもうとするが、

「はあ!」
「ぐう!?」

横から突然蹴りを食らって二人は吹っ飛ばされる。
二人は急いで逃げようとするが、現れた黒い龍騎と金色のライダーに挟まれる。

「戦うしかなさそうだな・・・・・・・。」
「そうみたいだ・・・・。」

覚悟を決めた二人はそれぞれの敵に向かって行った。
















黒い龍騎と対峙する龍騎。

「このパチモン野郎め!!」
「・・・・・・・・・・。」

龍騎は黒い龍騎、リュウガの顔面に向かって殴りかかるが、簡単に受け止められてしまう。リュウガは龍騎の腕を捻ってその胴に蹴りを放った。
龍騎は腹を押さえながら立ち上がる。

「このお!!」

   ソードベント

召喚したドラグセイバーでリュウガに切りかかるが、

   ソードベント

リュウガのブラックドラグセイバーに遮られる。龍騎は剣を押し込もうと手に力を加えるが、剣は進まない。
リュウガは剣を押し返して、龍騎が防御するよりも先に剣を振るった。

「ぐああああ!!」

地面に転がる龍騎を見ながら、リュウガは新たなカードをセットする。

   ストライクベント

「負けるか!」

   ストライクベント

龍騎とリュウガ、それぞれがドラグクローを構える。
そして、

「はああああああああ!!!」
「はあっ!!」

赤と黒の二つのドラグクローファイアーがぶつかり合って爆発した。




























「さあこい!!」
「フフフ・・・・・・・。」

一方
お互いに切り結ぶフェニックスと金色のライダー、オーディン。
だが状況はオーディンが終始圧倒していた。流れを変えるためにフェニックスはカードを使う。

   ブラストベント

バーニングフェニックスが現れて、オーディンにバーニングトルネードを放つ。だが、その攻撃はオーディンには当たらず、羽を撒き散らして姿を消す。

「!?」
「こっちだ。」

フェニックスが振り向くと同時にオーディンの剣、ゴルドセイバーがその身を傷つける。フェニックスはいったんオーディンと距離を取るが、いきなり目の前にオーディンが現れる。

「え!?」

フェニックスは防御の構えを取る前に、ゴルドセイバーに切られる。

「瞬間移動ってやつか・・・・・・・!」

フェニックスはタジャバイザーから炎をオーディンに向けて発射するが、あえなく瞬間移動で回避される。
しかしその瞬間が隙になった。

   シュートベント

フェニックスはオーディンに向かってプロミネンスフェザーを発動する準備をする。

「この攻撃は相手を追尾する!さあどうするオーディン!!」

オーディンは全く動じずにカードをセットする。

   ガードベント

オーディンは召喚した盾、ゴルドシールドを構えて立つ。

「甘いぜ!」

   スチールベント

フェニックスが発動した新たなカードの効果でゴルドシールドはフェニックスの手に渡る。だが、オーディンはすぐさまカードを使う。

   スチールベント

「あれ?」

ゴルドシールドは再びオーディンの手に戻る。このままではプロミネンスフェザーは全て防がれてしまう。

「まだだ!!」

   ストレンジベント

フェニックスが発動したカードは音声とともに別のカードに変化する。

   スチールベント

再び発動されたカードの効果でゴルドシールドはフェニックスの手に入る。ここまでされてもオーディンは動じずにいた。そしてまたカードをゴルドバイザーにセットする。

   ストレンジベント

発動したカードはフェニックスと同じならば変化したカードも同じだった。

   スチールベント

ゴルドシールドは今度こそオーディンの手に渡り、フェニックスには打つ手がなくなった。フェニックスは拳を握りしめて、両手をオーディンに向ける。

「うおおおおおおおお!!」

オーディンに炎の羽が無数に迫るが、全てゴルドシールドに防がれる。


「がはああああ!!!」


そしてその間に龍騎が転がってくる。

「龍次!」

フェニックスが急いで龍騎のもとに駆け寄る。リュウガはゆっくりとオーディンの横に並び立つ。

「くそ!こうなったらファイナルベントで・・・・・・。」
「だめだ!要!!」
「どうしてだよ!」
「今の俺達じゃあいつらには勝てない!ファイナルベントを使ってもだ!!」
「じゃあどうすればいいんだよ!!」
「俺が残る!!」

フェニックスは驚いて龍騎を見つめる。

「馬鹿言うな!!俺が残る!!」
「フェニックスの力は必要不可欠だ!」
「でも・・・・・・・!」
「大丈夫だよ。すぐに後を追う。」

フェニックスは少し考えた後、

「約束だぞ!!」
「ああ!!」

アクセルベント

走り出した。

「させるか・・・・・・・・!」

リュウガはその後を追おうとするが、

「それはこっちのセリフだ!」

   アドベント

ドラグレッダーがリュウガを弾き飛ばしてフェニックスが逃げる時間を稼ぐ。そしてフェニックスが見えなくなるのを確認すると、二人のライダーに向き直った。

「俺はこんなところで死ねない・・・・・・・!守るべきものを残して死ぬつもりはない!!」

龍騎は自分の決意を口にするとデッキからカードを引き抜いて構える。すると龍騎の周りから炎が噴き出して、ドラグバイザーもその姿を銃、ドラグバイザーツバイに変える。
さらにドラグバイザーツバイにそのカードをセットする。

   サバイブ

そして龍騎の体は炎に包まれて、変わった。
龍騎はその強化形態、龍騎サバイブに変化した。

「・・・・・・・。」

龍騎サバイブは無言でドラグバイザーツバイを構える。その気迫に押されながらもリュウガはブラックドラグセイバーを振りかぶって龍騎サバイブに特攻する。
龍騎サバイブはその攻撃をあえて片手で受け止める。

「何!?」

ドラグバイザーツバイから短剣、ドラグブレードが展開して、その剣でリュウガを切り伏せる。
オーディンもゴルドセイバーで斬りかかってくるが、龍騎サバイブはこの場で三度目に使われるカードを発動する。

   ストレンジベント

   クリアーベント

龍騎サバイブの体は透明化して、ゴルドセイバーの斬撃をかわす。それから十分に距離を取ってさらにカードをセットする。

   シュートベント

ドラグレッダーの強化型のドラグランザーが飛来して相手を唸りながら睨みつける。
そしてドラグバイザーツバイを相手に向けて引き金を引いた。

「ファイアー!!」

ドラグバイザーツバイのレーザー攻撃とドラグランザーの火球攻撃の合体技、メテオバレットが二人のライダーをとらえて爆発した。

「よっしゃー!!」

龍騎サバイブはガッツポーズをとるが、それはぬか喜びであったことを知る。なぜなら

   ストライクベント

後ろから音声が聞こえると同時に、青い炎が龍騎サバイブに直撃した。

「うわああああああ!?」

前方に倒れこみ顔を上げると、目の前の光景に絶望する。

「う、うそだろ!?あの攻撃を食らって無傷なんて!!」

そこにはオーディンとリュウガが何事もなかったように立っていた。実はあの時オーディンが咄嗟に構えたゴルドシールドによって攻撃を防がれていた。
さらに後ろを見ると新手の黒いライダーが立っていた。さっきの攻撃も奴の仕業だろう。

「万事休すか・・・・・。」

龍騎サバイブは諦めたように座り込む。リュウガはその姿を鼻で笑いながらカードをセットする。

   ファイナルベント

リュウガはドラゴンライダーキックを龍騎サバイブに放つ。
迫りくる黒い蹴りを目の前にして龍騎サバイブは目を閉じた。

(後は頼んだぞ・・・・・・・要!!)





















これは誰かの記憶。
この後どうなったかはまだわからない。













to be contnued







遅れてごめんなさい!
最初は混乱するであろう今回。とりあえず番外編みたいな感じに思っておいてください。
龍騎サバイブのお披露目もしたかったのよね。
最後出てきたライダーは実は・・・・・・・。





それではっ!