益々厳しくなる規制・・中国でのグーグル
昨日中国から戻って来ました。Facebook(以下FB)などでいいね!が押せなかったり、レスが遅れたりしていましたがご容赦を。中国では相変わらず普通の方法ではFB自体が繋がりませんし、VPNを通しても、ホテルなどからの接続なので、そのVPN自体が遮断されたりして安定しません。
今回中国に行って(毎月行っているので今月という意味です)、特に感じたことですが、グーグル関係は益々接続するのが厳しくなってしまいました。gmailに繋がりにくいというのも顕著でしたが、それ以上に困ってしまったのが、グーグルカレンダーの同期が出来ない!。つまりグーグルのサーバーにアクセスさせないという事です。
私自身はiPadなどのカレンダーの同期をグーグル経由で行っている訳ですが、PCも繋がらないし、iPadも繋がらない。中国では仕方なく同期を切って、単体の予定表として使っていた訳ですが、むちゃくちゃ不便です。
6月4日には、人民日報発でこんな報道もされた様で、今後、これらの規制は益々厳しくなると予想されます。
「アップル、マイクロソフト、グーグル、フェイスブックを含む米企業はすべて、中国を監視するための(米国家安全保障局・NSAの)プリズム・プログラムに協力している」「インターネット上の覇権主義に抵抗するため、われわれは国際的な規制を制定し、技術での防御を強固にする」
それにしても、日中を含めて国内、海外を飛び歩いている身になると、どこかのエリアで使えない仕組みはインフラになりえないので、かなり厳しいです。
かといって、特に中国製のこの手の仕組みは、情報流出や居所を特定するような何かが組み込まれている可能性がほぼ確実ですから、代替機能があっても怖くて使えません(苦笑)。
もっとも、中国政府から見た場合、インターネットの位置づけ自体がリスク要因という見方が強く、監視できるような仕組みにしたい訳ですから当局でコントロールできないものはオミットしたいし、制限するための機能を持ちたいというのは自然な流れかも知れません(あくまで当局側からの視点です)。
もっとも、何処が開発したソフトであっても、情報流出の可能性はある訳で、何かが組み込まれていても素人には見分けもつきません。よって、開発国が米国製、日本製だからと言って安心もできませんが・・・(苦笑)。
何れにしても、中国ではグーグル、FBなどは当面どうにもなりそうにありません。グーグルカレンダーなどをお使いの方は中国では見られませんので、あらかじめプリントアウト等して行って下さいね。
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