RED AND GREEN編5

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準備期間だけを振り返ると、楽しい事も多くありました。

普段お店の経営をしていると、毎日の売り上げはもちろん、日々発生するさまざまな問題が頭から離れません。
しかしこの準備期間中は、そうした事も片隅にはありましたが、意識の中心は新しいお店のメニューであったり、店構えのデザインであったりで、夢の実現に向けた楽しい時間でした。前にも書きましたが、この頃は自信過剰であった為に、今回の新事業が失敗するとはほとんど思っていなかったという事もあります。

その中でも、K君と一緒に洋菓子メニュー開発の為に各地の有名洋菓子店を巡った事は自分にとっては刺激的な体験でした。
洋菓子というと、それまではイチゴが上に乗った生クリームのショートケーキ程度の知識しかありませんでしたが、洋菓子に対する考え方が大きく変化しました。

超一流店のケーキを現役のパティシエの解説を聞きながら食べると、洋菓子の持つ奧深さの一端を垣間見た思いでした。


料理の試作は主に女性スタッフに任せました。全員で食べて批評しあいました。

私はメニュー開発ではドリンクメニューの試作を受け持ち、コーヒー豆の選択や淹れ方、ハーブティー等の研究を行いました。
コーヒーはプレス式という通常は紅茶を淹れる時に使用する器具を使うやり方を選びました。
プレス式のコーヒーは豆の美味しさがダイレクトに現れます。(欠点は若干の粉っぽさが出ます。味わいは繊細ではないですが、良い豆を使うと本当に美味しいです。)

エスプレッソコーヒーもやりたかったのですが、最高級のエスプレッソマシンをメーカーまで見に行き、試飲をさせてもらいましたが、金額が高過ぎて断念しました。マシンのグレードを下げると一気に味が落ちるので、結局プレス式一本に絞りました。

ハーブティーは東京の代官山のカフェで飲んだメニューが驚くほど美味しくて、それを再現出来るように茶葉の取引先さんと一緒に研究しました。

充実していましたが今から思うとほろ苦くもあります。

経営者としては地に足が着いてない状態だったと思います。


続く
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