恵比寿ひいらぎ編10

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後任の店長の人選はほとんど迷わず決めました。

二代目店長はその時入社してまだ半年くらいだったと思います。


元々初代店長の紹介で採用だったのですが、近い将来独立して自分の店を持ちたい、という目標を持って、勤務していた大手アパレルショップを退社してうちの会社に来てくれました。(現在は暖簾分けで目黒ひいらぎのオーナーとなっています。)

そういう目標を持っていた為もあると思いますが、最初から仕事を覚えるのも早く、リーダーシップもあって、すぐにお店の中心的な存在となっていました。

わずか半年で店長という事に大きなプレッシャーがあった、という事を彼から後になって聞きましたが、私から見ると、安心して任せる事の出来る優秀な店長でした。

印象に残っているのは、店長になってすぐの頃だったと思いますが、仕事の話しをしていた時です。今後の仕事の流れのような内容の会話でしたが、あぁ、経営者の目線でちゃんと考えているなぁ、と驚いた事を覚えています。

それまでも優秀なスタッフは他にもいましたが、経営者目線を理解しているスタッフは彼が初めてでした。

経営者目線とは何か、を簡単に言うならば、お店全体の事を総合的に考えている、という事でしょうか。一つ例を上げると、自分の担当の売り上げだけでなく、お店の利益の事もしっかり考えているという感じです。

二代目店長以外でそういう事を理解しているのは現恵比寿ひいらぎの店長くらいでしょう。残念ですが遊示堂にはいないと思います。

私自身、10年勤務したサラリーマン時代に、そういう考えが出来ていたか問われると、恐らく出来ていなかったと思います。意味は分かっていたでしょうが、少なくとも考えのベースにはなっていませんでした。



二代目店長時代に徐々に体制が固まり、恵比寿ひいらぎは安定期に入って行きました。

ちょうどこの頃、全国的にもたい焼き人気が高まり、白いたい焼き、とか他のたい焼き店が続々とオープンしている時期となりました。


続く

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