サラリーマン時代編4

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催事を数回経験して、少し周りを見渡す余裕が出来て来た頃です。

催事会場は婦人用品雑貨課だけではなく、もちろん婦人服課、紳士服課、子供服課など、他部署も売り場を展開していました。

婦人服課は百貨店の中ではエースみたいなもので、売り上げがトップなのが当たり前なのですが、婦人用品雑貨課はほとんどの百貨店で一階に売り場のある、言わば百貨店の顔のような存在だと思っていました。

それなのに、その催事では紳士服や子供服の売り場に売り上げで負けている事が多かったのです。

そうすると会場を見ても、他の売り場の方が賑わっているように感じられて、すごく悔しかったんです。しかしどうしたら売り上げが上がるかなんて、最初は全くわかりませんでした。

他部署の売り場をこっそり観察したり、先輩に相談したり、いろんな本も読んでみました。


その時先輩にアドバイスしてもらった事の多くは、今の遊示堂の仕事でもすごく役立っています。

一つ紹介します。
図面を書いていた時です。図面と言っても、什器を10~20台ほど商品ごとに配置するだけの簡単なものですが、最初は苦労していました。

「お前は図面をどっちの方向から見て書いてる?」と紳士服課の一つ上の先輩Sさんに聞かれました。
??意味がわかりません。
「こっちから見て書いてますが、、」と言うと「それは逆やで」と言われました。

お客様が会場に入ってくる方を上にしてたのが逆だという指摘でした。

文章で意味を表現するのは少し難しいのですが、要するにお客様目線で考えていなかったんです。スタッフ目線で売り場を見ていました。


目からウロコでした。コロンブスの卵でした。当たり前な思考が、当たり前に出来ていませんでした。


今では毎日1日数回はお店の外に出て、お客様目線でお店を観察するのが習慣となっています。

Sさんは現在百貨店を退職されて、加古川のイトーヨーカ堂の近くで人気のパン屋さんを経営されています。今でもたまにアドバイスを受けに行く事があります 続く
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