パソコンで民放のラジオ番組を--。東京、大阪の計13の民放ラジオ局が試験配信を始めた「radiko.jp」(ラジコ・ジェーピー)が好評だ。15日でスタートから2カ月になるが、聴取回数は約3000万回。パソコンがラジオ端末になることで、ラジオの復権は果たせるのか。【岡礼子】

 ラジコにはTBS、文化放送、ニッポン放送、TOKYO FM、毎日放送、ラジオ大阪などが参加。専用ソフトはいらず、無料で聴ける。

 スタート(3月15日午前0時)に向け、前夜から開通準備が始まると、10分ほどで簡易型ブログ「ツイッター」に「もう聞ける」と書き込まれ、アクセスが殺到しつながらないほど。初日の聴取回数は約104万回、1週目で523万回となった。10日にはアップルの携帯電話「iPhone(アイフォーン)」でも聴けるようになった。iPhoneの場合は専用ソフトが必要だが、そのダウンロード数は約10万回に上るほど人気だ。

 ラジコは、ラジオ人気の低迷に危機感を抱くラジオ局の間を広告大手の電通が取り持ち、ラジオ端末を増やす目的で始まった。

 インターネットを使ったラジオ番組配信は、地域限定のCM契約があることなどから民放ラジオは行ってこなかった。ラジコはネット接続時にパソコンに割り当てられる「IPアドレス」から、パソコンのある地域を判別。そこで放送されているラジオ番組をその地域だけに同じ時間に配信する「IPサイマルラジオ放送」の技術を採用している。

 ラジコのサイト上で実施したアンケートには約2万通の回答が届き、事務局は「予想以上の好調」。「ラジコで、ラジオを聴くようになった」「今後もずっと利用したい」などの声が寄せられている。

 エフエム東京の小川聡ゼネラルプロデューサーは「ネットのパワーを改めて実感している」と話す。電通ラジオ局の担当者は「ラジオは聴取者コミュニティーができやすい。はがきのやりとりとツイッターのやりとりも似ている。古くて新しいメディアだ」とネットとの親和性を説明する。気に入った曲をパソコンですぐ検索できるため、ネット広告とも連動しやすいという。

 実用化には課題もある。データをネット向けに変換するため約10秒の時差が生じ、時報や地震速報の扱いが難しい。著作権利者団体とも「さらに話し合いが必要」(電通ラジオ局)だ。

 試験配信は8月まで。1969年から「オールナイトニッポン」(ニッポン放送系)のDJを担当し、「カメちゃん」の愛称で人気を得た亀渕昭信・前ニッポン放送社長は「パソコンでラジオが聴けるようになれば、昔聴いていた人も、若者も面白い番組をみつけてやみつきになるのでは」と期待する。ラジコを聴くにはhttp://radiko.jp/にアクセスする。

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