2011年03月06日(日)

★ 『ツーリスト』

テーマ:【コメディ】
2010年。アメリカ/フランス。"THE TOURIST".
  フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク監督・脚本。
 『善き人のためのソナタ』の監督がアメリカとフランスの大資本のもとで100億円近い予算を使ってサスペンス映画を作った。
 ということより、今年はこれ以上にひどい映画は出てこないだろうという映画ジャーナリズムの予想により、最低最悪の映画に授与されるラジー賞の最有力候補(実際は『SATC2』が受賞)、という話題で世間をにぎわしている映画がついに登場した。
 いったい、どれだけひどいのか、主演がアンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップというのも映画のひどさを予感させるキャスティングだけに、ひょっとしたら一回転して、実は底抜けに面白い、という可能性もないとは言い切れない。

 昨年のラジー賞を受賞したサンドラ・ブロック主演の『ウルトラ I LOVE YOU!』が、ある特定の宗教派閥の底知れない不気味さが最高のホラー映画だった『しあわせの隠れ場所』よりも、健全な楽しい映画に見えた、ということもあったので、実際に見てみないことにはわからない。(『しあわせの隠れ場所』のホラー度数は奥深いので、ある意味で見る者の心を震え上がらせるサイコホラー映画の名作だとは思う。)

 いま心ある映画ファンの間では、『あ●たの●ョー』と『太●洋の奇跡-フォッ●スと呼ばれた男』とのどちらが最低の映画か、という話題で盛り上がっているようだが、多くの人々が言いたいことは、ライムスター宇多丸と井筒和幸監督との対談( / )で見事に語られているので、この対談ですっきりとした気分になることができる。2本の映画については、原板のネガフィルムごと焼却してしまって、この世界に存在しなかったことにする、というのが最善の方法のように思われる。

 『善き人のためのソナタ』には大きな感銘を受けた記憶があるので、あの監督が最低映画を作ったりする可能性は低いのではないか、アメリカの映画ジャーナリズムは教養レベルが低くて、高尚な映画を理解する能力はないのかも知れない、
 などと考えていたら、本当につまらない映画だったのでちょっとびっくり(という程ではなかった)させられた。
 たしかに、ラジー賞の受賞はあり得た映画だろう。
 ただし、今年のラジー賞だった『セックス・アンド・ザ・シティ2』よりは、相対的には、はるかにまともな映画になっている。
 1800円払って見る値打ちのある映画ではないことは間違いない。個人的な見た感じでは、『あ●たの●ョー』が20円、『フォッ●スと呼ばれた男』が50円、この『ツーリスト』は100円、といった印象だった。

 悪口ついでに、他の映画についても個人的な感覚で値段をつけると(これは意外と楽しい)、
 『悪魔を見た』は1500円、『英国王のスピーチ』は300円、『恋とニュースのつくり方』は3000円、『キック・アス』は2500円、『RED/ レッド』は600円、
 『海炭市叙景』が5000円、『ザ・タウン』が2000円、『ウォール・ストリート』が800円、
 『白夜行』は500円、『GANTZ』は2000円、『僕と妻の1778の物語』が30円、『グリーン・ホーネット』は残念ながら300円、『ソーシャル・ネットワーク』は2500円、『わが心の歌舞伎座』は1000円、これはやっていて楽しいので、これからは見た映画の感想と感覚的な値段をつけることにしよう。

 (『ヒアアフター』が600円ということはあり得ないので、もう一度眠らずに見直して書き直そう。と思う。このブログではくだらない映画をいかにほめたたえるか、そうすると文章の訓練にもなり、営業報告書や企画書で誇大表現とでっち上げの技術が向上する、という効果も期待できる、という主旨でやっていこうと考えているので、悪口大会はこれっきりにしよう、と思う。)
   IMDb          公式サイト(日本)
映画の感想文日記-tourist1
 オープニングから40分くらいは、「何だ、ちゃんと面白そうな展開になってきている映画じゃないか!」、と、「これだから映画雑誌の寸評は当てにならないのだ。」などと思いつつ、列車内でのサスペンス、ヒッチコックや007シリーズ、ヴェンダースの『アメリカの友人』まで思い出して、わくわくすらしていたのだった。
 振り返って想えば、私は何と愚かな男だったことだろう。この時点では、この映画のダメさ加減を全く見抜けていなかった。
映画の感想文日記-tourist2
 かわいそうなポール・ベタニー、「俺はいま、いったい何をやっているんだ、この映画は必ずずっこけるぞ!俺のキャリアにまで汚点がついてしまう。どうにかしてくれ、エージェントのくそ野郎、なぜ俺はここにいるんだ?」という心の叫びが今にも聞こえてきそうな表情を見せていたような気がしないでもなかった。
映画の感想文日記-tourist3
 そうは言っても、アンジェリーナ・ジョリーとジョニー・デップとの舞踏会でのダンス場面や、列車やボートでの移動場面と、移動とともに移り変わる風景、ヴェネチアの街など観光映画としての見どころはあった。
 最後まで見ると、「何じゃこりゃ!?」と思ってしまう人も少なくないだろうが、100円の価値はある映画だった。
 最初から、大して笑いどころのないコメディだと思ってみると、意外と楽しいのかも知れない。
 ソフィー・マルソー主演の『アントニー・ジマー』という作品のリメイクで、こちらは傑作らしいので、機会があったら見てみよう、と思った。
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