2009年12月20日(日)

★ 『THE 4TH KIND フォース・カインド』

テーマ:【ホラー/ スリラー】
2009年。アメリカ。"The Fourth Kind".
  オラトゥンデ・オスンサンミ監督・脚本・原案。
 「この映画には一部かなり衝撃的な記録映像が含まれます。」といういかがわしい宣伝コピーにつられるようにして見てみたら、製作者側の中途半端な及び腰が気になった。
 長くて覚えられない監督の名前はどこかで見かけたような記憶があったが、洞窟ホラー映画、『ザ・ケイヴ』の監督だった。『ディセント』や『カタコンベ』、『地獄の変異』と続いた洞窟ホラーブームの中で一番つまらない映画が『ザ・ケイヴ』だったように記憶している。

 監督の名前から勝手に想像すると敬虔なイスラム教徒、またはクリスチャンではないだろうか。「人をだます」ということへの罪悪感に耐えられなかったのか、あるいは映画の公開後に押し寄せる見当はずれな質問や抗議、訴訟などを警戒し過ぎたのか、
 または舞台となったアラスカ州から「お前たちのインチキ映画のせいで観光客が減ったら相応の損失補てんを要求してやるからな。」とおどされたのか、あらかじめ予防線を張ったような映画の作り方に物足りなさを感じた。
 ただしこれは、この類の映画に共通する物足りなさで、『ノロイ』や、『放送禁止 劇場版』などを見たときも同じような感じだった。
 この映画のメッセージは、「ご理解いただいているとは思いますが、これは作り話で全部にせものですが、一部本物っぽく見えるように工夫をこらしてあります。あくまでもエンターテインメント作品ですから、気楽に笑い飛ばしてください。」というようなものだろうか。

 フェイクの記録映像を本物だと思わせようと努力して見せる、という作り方は映画には向いていないんじゃないか、という気もする。ビデオリリースのみでうさんくさく流通させる、というのが一番似合っているジャンルかも知れない。
 『クローバーフィールド』や『ブレアウィッチ・プロジェクト』みたいに全編をフェイク映像で押し通してぶっきらぼうなクレジットを入れる、というのが今までのところは映画ではもっとも賢明な方法のように見える。
 または、再現ドラマをきっちりと作って、エンドクレジットで素材になった本物と称する記録映像を流す、とか。
  IMDb       公式サイト(日本)
映画の感想文日記-4thkind1
 ミラ・ジョヴォビッチ主演、映画はミラ・ジョヴォビッチが演じるタイラー博士という心理学者が経験したおそるべき「フォース・カインド」(日本人にはテレビのUFO特別番組などでおなじみの事件)の再現ドラマと、当時撮影されたと称する記録映像の断片で構成されている。
映画の感想文日記-4thkind2
 一番こわかったのはタイラー博士本人を演じる女優(?)の顔で、ノーメイクに見えるホラーメイクが粒子の荒れた映像で効果的に見えた。
 けっこうずさんな作りで、再現ドラマもいまひとつな印象があったが、所々に面白い場面があった。
映画の感想文日記-4thkind3
 あらかじめ映画の内容を説明する親切な形式になっているアメリカでの劇場公開用ポスターを見ると、さまざまな人々が観客となるアメリカでの映画興行の困難さと限界を見たような気分になる。
 この監督の次回作は『スモーキン・エース 暗殺者がいっぱい』の続編らしい。(劇場公開はなしのビデオ映画なので出演者は格段に地味になっている。アリシア・キーズも出ていないので見ないと思う。)
AD
いいね!した人  |  リブログ(0)

asphaltさんの読者になろう

ブログの更新情報が受け取れて、アクセスが簡単になります

AD

ブログをはじめる

たくさんの芸能人・有名人が
書いているAmebaブログを
無料で簡単にはじめることができます。

公式トップブロガーへ応募

多くの方にご紹介したいブログを
執筆する方を「公式トップブロガー」
として認定しております。

芸能人・有名人ブログを開設

Amebaブログでは、芸能人・有名人ブログを
ご希望される著名人の方/事務所様を
随時募集しております。