2009年01月11日(日)

★ 『チェ 28歳の革命』

テーマ:【アクション】
2008年。アメリカ/フランス/スペイン。"CHE :PART ONE".
  スティーヴン・ソダーバーグ監督。
 ベニチオ・デル・トロ主演。
 エルネスト・チェ・ゲバラ、キューバ革命についてはこれまで数多くの劇映画やドキュメンタリー映画が製作されてきたようだったが、興味がなかったこともあり、まったく見たことがなく、キューバ革命については『ゴッドファーザーPARTⅡ』の後半で描かれたものを見た程度だった。
 フィデル・カストロについては、オリバー・ストーン監督の『コマンダンテ』というかなり面白いインタビュー映画で、その人間としての巨大さやずるがしこさを知ったが、
 チェ・ゲバラについては、ウォルター・サレス監督の『モーターサイクル・ダイアリーズ』という5年ほど前にかなり話題になって大ヒットした映画を見ただけで、
 チェ・ゲバラと同じくらい肖像写真がTシャツやアクセサリー類などでたくさん商品化されているボブ・マーリーと同様に偉大な人物なのだろうな、と思っている程度だった。

 この映画を見ていて思いだしたのは、セルジオ・レオーネ監督の傑作、『夕陽のギャングたち』(1971年)のジェームズ・コバーンで、あれはチェ・ゲバラの人間像を意識していたようにも見える。
 何か巨大で実現不可能なものに対するあこがれのようなものを持ったロマンチストがチェ・ゲバラだったのかも知れない。
 『夕陽のギャングたち』は極端にセンチメンタルだったが、この『チェ 28歳の革命』には情緒的な描写はまったくないに等しく、クールに突き放したような視点から描かれていて、退屈するかと思ったら、戦闘シーンのドキュメンタリー映像を見ているようなリアルさの効果のせいか、2時間ちょっとがほとんどあっという間に終わってしまった。

 このところ『オーシャンズ12』、『さらばベルリン』と、見ている間は面白いが、すぐに忘れてしまう映画ばかり演出していたソダーバーグ監督は、すでに監督の名前で観客を呼べるような存在ではなくなっているが、これは面白かった。できれば休憩をはさんで、『チェ 39歳 別れの手紙』を続けて見てみたかった。
    IMDb             公式サイト(日本)
映画の感想文日記-che101
 『モーターサイクル・ダイアリーズ』の主人公の青年との連続性が感じられて印象に残っているのは、戦闘の合い間にも分厚い本を読み続けている姿で、部下にもことあるごとに「読み書きを勉強することが銃で戦うことよりも大事だ。」と言って数学を学ばせたりする場面だった。
映画の感想文日記-che103
 キューバ革命についてはほとんど知識がなかったので、いったいどうやって十数名からスタートしたゲリラ部隊で数万の兵力や戦車、戦闘機を持つ政府軍に勝ったのか、というどう考えても無謀に近いことが実現したのか、という理由だったが、
 ちょこちょことながら出てくる戦闘シーンで、革命軍の10倍くらいの兵力を持つ政府軍があっけなく降伏してゆくところを見て、なるほどこういうことだったのか、という革命が成功した理由が何となくわかった気にはなった。
映画の感想文日記-che105
 国連で演説するチェ・ゲバラのシーンがモノクロでときどきはさみこまれて、アメリカや他の中南米の国の反応が描かれる、というわかりやすいようで、ちょっと混乱する構成になっていた。
 面白かったのはジャーナリストたちがカリスマ的なスーパースターに対するような接し方をしていた場面だった。
映画の感想文日記-che102
 たんたんとした演出のためにチェ・ゲバラがそのとき何を考えて行動したのか、というのはよくわからない。
 監督がチェ・ゲバラという人物へどういう思いを持っているのか、というのもよくわからなかったが、わざわざ映画化するからには何か強い想いを抱いてはいるのだろう。
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