2008年10月05日(日)

★ 『P.S.アイラヴユー』

テーマ:【恋愛】
2007年。アメリカ。"P.S. I LOVE YOU".
  リチャード・ラグラヴェネーズ監督。
 若くして亡くなった夫から、彼の死後しばらくたってから届き続けるラブレター、それは妻を愛し過ぎるあまりに、彼の死後も残された妻には長い人生があることを思いやった夫が、自分の記憶を薄れさせて、「想い出」に変換させようとした精いっぱいの愛情表現だった。
 演じるのは名優、ヒラリー・スワンクとジェラルド・バトラー、これは傑作に間違いない、

 と思い込んで相当の期待をして試写会に行ったら、
 『フレンズ』のフィービー・ブッフェ、ことリサ・クドローがフィービーの延長線上みたいな役柄で面白かったな、ということしか思わなかった。
 ほとんど女性客で独占された客席には多少のすすり泣きをしている気配があったので、ロマンチックな心を持っていない冷血人間である自分だけが感動しなかったのかも知れない。

 しかし、本来ロマンチックさは男性の方が強いのは、『夕陽のギャングたち』(セルジオ・レオーネ監督)を涙なしに見ることができないのは男性に限る、という事実からも実証されている。
 『ガルシアの首』(サム・ペキンパー)を、『コックファイター』(モンテ・ヘルマン)を、『カリフォルニア・ドールズ』(ロバート・アルドリッチ)を泣きながら見ていたのは常に男性観客ばかりだった、という映画館の歴史もあるらしい。(かなりの知ったかぶりを含む)。

 オープニングでは二人の主演俳優によるアパート内での、いつまで続くのかと思わさせられる口論の場面が続く。これは二人の置かれた位置や、いかに二人が愛し合っているのかを説明する場面にもなっていて、
 舞台劇を思わせる長いせりふのやりとりに、さすがに訓練を受けた俳優は見事なものだな、と感心していた。

 ところが、場面が変わるとクリスマスの場面になり、すでに夫は亡くなっている。
 30歳の誕生日を迎えた日に渡されたラブレターから、ひとりの女性が夫の死という事実を受け入れて、新しい人生を歩みはじめるまでの姿が描かれる。
 夫がアイルランド人という設定なので、ザ・ポーグスの陽気なようで哀しい曲が使われており、けっこう良い映画だったな、という印象は残った。
   IMDb            公式サイト(日本)
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 亡き夫ジェリー(ジェラルド・バトラー)は、手紙でさまざまな指示をホリー(ヒラリー・スワンク)に与える。
 夫の故郷アイルランドを訪ねたホリーがジェリーからの手紙を読む。ひとりぼっちで読んでいる場面にイメージとして隣にジェリーがいる。
 小説なら何の違和感もない場面だが、映画だと、隣にちゃんといるやんか、カッコいいジェラルド・バトラーが、と思ってしまう。
 ジェリーを失った悲しみから立ち直れずに自暴自棄な生活を過ごすホリーだったが、ジェリーからの手紙をきっかけに、引きこもりの生活から徐々に抜け出しはじめる。
psilove5
 親友のデニース(リサ・クドロー)とシャロン(ジーナ・ガーション)も、ホリーの立ち直りに協力しつつ、自分たちもそれぞれに幸福をつかみとる。
psilove2
 過去のつらい出来事から人を愛せなくなった男ダニエル(ハリー・コニックJr.)。ダニエルとホリーとの間にある化学反応が起こり、ふたりがどうかなるのか、という期待があったが。
 ハリー・コニックJr.が、これまでの殺人鬼やDV男といった役と違って、かなり感じの良い、変なやつを演じていて面白かった。
psilove3
 ホリーは30歳の誕生日を迎えた。娘と同じく夫を若い時に亡くした母親のパトリシア(キャシー・ベイツ)との会話には、なかなか良い場面があった。
psilove6
 アイルランドで亡き夫にどことなく似た印象のあるウィリアム(ジェフリー・ディーン・モーガン)と知り合うエピソードには、日本人には違和感を感じる人もいるかも知れない。
 ウィリアムは実は、といった展開になる。
psilove7
 全世界で500万部の大ベストセラーを記録した原作者は21歳でこの小説を書いたらしい。それはちょっとすごいことかも知れない。
 しかしヒラリー・スワンクなら『フリーダム・ライターズ』(監督は同じ人)、ジェラルド・バトラーなら『Dear フランキー』の方がより感動的だったような気もした。(『ミリオンダラー・ベイビー』は別格。)

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