2008年01月28日(月)

★ 『アヒルと鴨のコインロッカー』

テーマ:【サスペンス】
2007年。「アヒルと鴨のコインロッカー」製作委員会。
   中村義洋監督・脚本。伊坂幸太郎原作。
 伊坂幸太郎原作の映画化作品では、『陽気なギャングが地球を回す』を見に行ったとき、エンディングでスクリーンに向かって、「なめとんのか、こら。」というような言葉で、けんかを売っているおっさんがいたことを鮮明に記憶している。
 自分も同じような気持ちだったので、あの映画は最低だったが、元の原作までつまらなかったような気分になり、見たことを後悔していた。
 
 この作品は評判が良いことは耳にしていたものの、『陽気なギャング..』の例があったので、DVD化まで待つことになった。
 しかし、この映画化は素晴らしい出来で、特に脚本が良く、原作を読んでいても、読んでいなくても、面白く思えるような周到な配慮が行き届いたもので、感銘を受けた。どちらかといえば、原作を読まずに見た方が面白く感じるのかも知れない。
 最近の日本映画では、偏った見方をしているための思い過ごしかも知れないものの、演出の素晴らしさに感動することは少なくなったが、脚本の素晴らしさには逆に感銘を受ける機会が増えたような印象がある。

 この映画の脚本化作業は特にすぐれているような気がする。演出も悪くない。悪くないから良いかというと、よくわからない。特にすぐれてはいないような気もする。
 どっちにしろ、とても面白かったこの映画も、続けて見た『赤い文化住宅の初子』の強烈さに圧倒されて、印象がほとんど吹き飛んでしまった。
 それだけ映画自体の持つ強さが足りなかったのかも知れない。
 現役の高校生や大学生がこの映画を見ると、ものすごく感動して、青春の思い出の映画のひとつとなるのかも知れない、とは思った。そのくらいの素晴らしさはあったように思う。
         公式サイト
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 キャラクターが不定形で、演出家によってイメージが変化するタイプの俳優の、瑛太と関めぐみの配役が映画を成功に導いたような気がする。濱田岳のキャラクターも良かった。
ahiru2
 前半は悪魔のようなイメージで、後半は好青年に変化する瑛太が好演していた。なぜボブ・ディランの『風に吹かれて』なのか、はよくわからない。もともと、ボブ・ディランの一体どこが素晴らしいのか、熱心に聴いたことがないので理解していない。今度スコセッシが監督した伝記映画、『ノー・ディレクション・ホーム』を見てみようと思った。
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 昨年あたりから気になる女優になった関めぐみ、しかし、いまだにイメージが固定されていなくて、よくわからない俳優でもある。まだ代表作と呼べるものがないからだろう。
 小説では気にならなかった偶然の出会いの連続が、映像になると設定の不自然さがやや目だって見えるように思った。

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 英語の流暢さに関心したドルジ(?)役の田村圭生、帰国子女だと知って納得した。
アミューズソフトエンタテインメント
アヒルと鴨のコインロッカー
伊坂 幸太郎
アヒルと鴨のコインロッカー (創元推理文庫)
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