2007年。RevolutionStudio."PERFECT STRANGER".
ジェームズ・フォーリー監督。
 ハル・ベリー、ブルース・ウィルス、ジョヴァンニ・リビジ、その他出演。
 個性派俳優として頭角をあらわしてきたジョヴァンニ・リビシが重要な役で出演するので、面白くなるのでは、という予感があった。『リトル・イタリーの恋』 でのちょっと張り切りすぎた演技が印象深い。
 《ラスト7分11秒まで真犯人は絶対わからない。あなたは絶対だまされる。》という宣伝コピーには、配給会社も思い切ったことをしたものだ、と思った。
 これは作品自体がよほどつまらないか、あるいは本当にラストの予想外の展開に自信があるのか、のどちらかだろうが、こういうキャッチコピーをつけるときは、ほとんどは前者の場合が多い。

 そして、これはやはり残念な感じの作品になってしまっていた。確かに、真犯人はわからなかったが、うすうす感じていた結果ではあったので、驚きはなかった。謎解きサスペンス映画を見慣れた人なら、伏線らしい場面ですぐにわかってしまうのかも知れない。
 謎が解けて、「なるほど、そういうことだったのか、これは面白かった。もう1度見てみよう。」などとは決して思えないのは、単に物語がつまらなかったからで、

 映画のオープニングでわざわざ「この映画の結末は誰にも話さないでください。」という字幕が出るビリー・ワイルダー監督の『情婦』は、結末がわかった後でも、また見たくなり、DVDを買おうとまで思うのとは大きな差がある。
      公式サイト(日本) IMDb
perfect1
 変死体で発見された幼なじみの友人グレースの殺害犯人を捜すジャーナリストのロウィーナ(H・ベリー)は、グレースが死の前夜に口にした大手広告会社の社長ハリソン・ヒル(B・ウィルス)が容疑者だと確信する。
 ハリソンの会社に派遣社員として潜入したロウィーナを、ハリソンは社長の地位を利用して誘惑する。
 ブルース・ウィルスはただの間抜けなスケベ親父にしか見えないので、すぐに犯人ではないことが予想できてしまう。クリス・クーパーあたりが演じていたら、もう少し謎めいた感じになったような気がする。
perfect2
 殺されたグレース(ニッキー・エイコックス)は、不倫関係にあったハリソンを脅迫して大金を手にするつもりだった。しかし、ハリソンを監視している彼の妻(Paula Miranda)や、ロウィーナが信頼していたキャメロン(ゲイリー・ドゥーダン)、マイルズ(J・リビシ)なども何か秘密を隠していることが次第に明らかになってくる。
perfect3
ハッキングでロウィーナの調査に協力するマイルズ(J・リビシ)。マイルズが留守のときに彼の部屋を訪れたロウィーナは、部屋の中で驚くべき光景を目にする。
 題材は、現在の個人情報の扱われ方が危なっかしいセキュリティの上に成立していることの恐怖を描いた物語なので、面白くなりそうだったが、脚本と演出が雑で大ざっぱ過ぎて、
 ハリソン・フォード主演の『ファイアーウォール』みたいに、とてもつまらない映画になってしまっている。
 ハル・ベリーのセクシーな衣装とジョヴァンニ・リビシのキャラクターのおかげで『ファイアーウォール』よりは面白かった。
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
パーフェクト・ストレンジャー
Antonio Pinto, Jeremy McCoy, John Feeney, Kurt Muroki, R. Calin, Alan Stepansky, Bruce Wang, Evie Koh, Jeanne LeBlanc, Mary Wooten
Perfect Stranger [Original Motion Picture Soundtrack]
AD