1964年、 "A SHOT IN THE DARK".
ブレイク・エドワーズ監督。
 クルーゾー警部もののの第2作、なぜか「ピンク・パンサー」というシリーズ名が入っておらず、次の第3作が『ピンク・パンサー2』になっているのでややこしい。「3」は実際は「4」で、「5」が「6」になる。
 ピーター・セラーズ、エルケ・ソマー、ジョージ・サンダース、ハーバート・ロム、その他出演。
  大富豪バロン(ジョージ・サンダース)の邸宅で殺人事件が発生し、クルーゾー警部が派遣されるが、
 容疑者の小間使いの娘(エルケ・ソマー)に一目ぼれして しまったクルーゾー警部は、「この娘は誰かをかばっている」と言い張り、勝手に娘を釈放してしまう。
 娘が行くところに新たな殺人事件が起こり、本部長は精 神錯乱を起こす。
 娘とデートすれば真犯人はジェラシーから姿を現すに違いないと言い張って、捜査の名目で娘とデートをすると、一晩で新たに4人が殺される、
 後半の殺人はクルーゾー警部を亡きものにしようと錯乱を起こした本部長の犯行だったという意外なオチがつく。
  第1作の『ピンクの豹』が笑うまでには至らなかったので不安だったが、
 この第2作目は、なぜかオープニングからラストまで全てがおかしい。
このおかしさは 『裸の銃』シリーズを上回っているような気がする。ベタなギャグは相変わらずだが、突き抜けた面白さがある。前作の設定は引き継いでおらず、クルーゾー警 部は独身になっている。

 自宅で一人で映画を見ていて笑ったというのはエルンスト・ルビッチ監督の『クルニー・ブラウン』(1946年)以来のことだった。
IMDb
dokkiri1
ロベルト・ロッセリーニ監督の名作『イタリア旅行』で夫婦の危機に悩む夫を演じたジョージ・サンダースが,
ここでは小間使いと浮気する軽薄な大富豪になっていておかしい。
dokkiri2
容疑者(エルケ・ソマー)に見とれて一目ぼれしてしまうクルーゾー警部、この後彼女をすぐに釈放して、本部長は錯乱を起こしカウンセラーの所へ通うようになる。
dokkiri3
なぜか笑いがこみ上げてくる本格的なプロのフラメンコダンス場面、あまりに本格的過ぎておかしい。
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
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暗闇でドッキリ