2006年 アメリカ 〔ラブストーリー〕 97分
○監督・脚本 : ダーレン・アロノフスキー
○原案 : ダーレン・アロノフスキー&アリ・ハンデル
○出演 : ヒュー・ジャックマン、レイチェル・ワイズ、エレン・バースティン ほか
≪あらすじ≫
医師のトミーは最愛の妻イジーを死の病から救うため、
新薬の開発に没頭していた。
運命を受け入れたイジーは、
残された時間を少しでも夫と過ごしたいと願うが、
薬の完成を焦るトミーは彼女を遠ざけてしまう。
そんな中、イジーは「私の死後、あなたが完成させて」と
書きかけの本をトミーに託す。
それはトミーの前世とおぼしき中世スペインの騎士が、
愛する王女のために、永遠の命を授けるという
<ファウンテン(生命の泉)>を探す物語だった…。
(quotation from goo映画)
≪レビュー≫★☆☆☆☆
現実の世界と物語の中の世界が
交錯しながら進んでいく展開。
物語の世界は宗教色が強く、
幻想的な雰囲気を出そうとしたようですが、
これが驚くほど稚拙で
観ていてうんざりでした。
また、現実の世界で
目の前に迫った死を
穏やかに受け入れようとするイジー(R・ワイズ)と、
イジーのため新薬開発を模索し、
死を遠ざけようとするトミー(H・ジャックマン)。
向き合う姿勢が対照的な2人のラブストーリーも
全然描き切れていなくて、
正直、いいと思える要素がほとんどなく…。
この作品で伝えたいことって、
「死」というものに対する姿勢なのかな?
生へのこだわりを捨て、
無心の境地で死を受け入れるべきだというようなことが
語られていた気がしますが、
押し付けがましく、
また説教くさく感じてしまいました。
探しに探して見どころを挙げるなら、
レイチェル・ワイズの繊細な演技とアップの美しさ、
なかなか見られないヒュ―・ジャックマンの坊主と座禅姿…!?
総じて、素敵な俳優さんたちを生かし切れていない
期待外れの作品。
97分という短さでも苦痛でした。
ラストも幼稚な演出でがっかり。
堂々の★1つです。
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