CIGD ARTIST LABで制作するガラス造形作家馬場淳一郎のブログ・アーカイブス

アトリエで出会う方、制作の中で感じたことをモチーフに掲載しています。


テーマ:

アトリエでは、毎日のように多くの実験作品が生まれてきます。


ガラスの破片をつなげてみたり、考えずに色を並べてみたり、


熱を加えたり冷やしてみたり・・・。


その多くの実験はアトリエにお越し頂く方の自由な感性から生まれてきます。


普段一つの結果を導き出すための日常を過ごす中で、こんな時間の過ごし方も


持ってみては・・・との思いから皆様にお勧めしている制作内容の一つです。


何も目指さないで物を作る時間・・・。それは、スケッチブックの片隅に描かれた


落書きのようなもの。その価値に気づき、手を動かし、形にしてみる・・・。


そんなプロセスの中から生まれてくる作品達は、本当に大切にしなければならないものを


静かに教えてくれているのかもしれません。


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※ブログで使用している画像の著作権・肖像権は、馬場淳一郎のアトリエ


(CIGD ARTIST LAB) に帰属するため、このブログでは掲載しておりません。

馬場淳一郎のアトリエウエブサイト(CIGDガラス工芸教室 in ARTIST LAB)

又は馬場淳一郎公式ウエブサイトに掲載しておりますので

よろしければご覧になってください。


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CIGDガラス工芸教室 in ARTIST LAB ウエブサイト:
http://www.cigd.net

ガラスとコンクリートの造形作家 馬場淳一郎公式ウエブサイト:
http://www.junichirobaba.com

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私の作品の一つに、20年程世に送り出し続けているグラスがあります。

ガラスが放つ声と向き合いながら少しづつサイズや動きは変化してきましたが

変わっていないことが一つあります。それは、自分が望む形を作らないこと。

私にとって、制作とは素材と触れ合う中で、目指すものを消してゆく時間。。。

「こうしたい」という思考が消えてゆく技を、このグラス制作を通して

私自身が学び続けているのかもしれません。


制作で使う技術はいたってシンプル・・・自分が望む形を作らない技。

その制作過程では、いわゆる ハイテク とよばれるものを一切使わないこともあり

製造技術 を知るために制作を手伝うアシスタントの方には

少々刺激不足のようですが・・・。


制作時間の中で聞こえてくる、ガラスの声との奇跡的な出会いへの期待・・・

私自身が、私のそんな想いさえも気づかない制作時間を持てるようになるまでは

このグラスを作り続けてゆくのかもしれません。


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※ブログで使用している画像の著作権・肖像権は、馬場淳一郎のアトリエ


(CIGD ARTIST LAB) に帰属するため、このブログでは掲載しておりません。

馬場淳一郎のアトリエウエブサイト(CIGDガラス工芸教室 in ARTIST LAB)

又は馬場淳一郎公式ウエブサイトに掲載しておりますので

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ガラスとコンクリートの造形作家 馬場淳一郎公式ウエブサイト:
http://www.junichirobaba.com



制作時間を持てるようになるまでは、このグラスを作り続けてゆくのかもしれません。

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「自由に作ればいいんだ・・・」、アトリエで制作されている方から、この一言が出る瞬間が


私はとても好きです。 作るもの・学ぶ内容は現象であり、その現象を生み出しやすい環境が


整っていることが、 作業空間に求められているからでしょうか。


「 学生は眠っている 」と恩師の一人から教えられたことがありますが、 眠っていることに


自ら気付くきっかけは、意外と本人が意図しないところにあったりするものなのかもしれません。



・心地よいペースで作品と向き合う時間を、必要なだけとってみる・・・

・毎日のようにノートの隅に描く落書きと真面目に語り合ってみる・・・

・カタチから離れ、さわって心地よいと感じるものに正直になってみる・・・


ガラスは作り手が自由になることで、素材が本来持っている可能性を自らの意志で


広げてゆける魅力に満ちています




「自由に作ればいいんだ・・・」、この一言に日々感謝。

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今年も多くの学生たちが卒業してゆきました。一人一人がそれぞれ魅力を持ち、


素晴らしい作品を共有し合い、 豊かな時間を過ごすことができました。


印象に残る学生ばかりでしたが、一人とても共感できる制作時間を過ごした学生に


出会いました。その学生は、焼成後の研磨作業の大半を素手で行っていました。


勿論研磨材や化学薬品、特別な道具を 一切使うことなく・・・。


毎日毎日数か月間素手でガラスをなでる時間だけが過ぎてゆく・・・。


ガラスは作品の一部にしかすぎず、物質を作品化する過程の中に、


アーティストが費やすべき大切な時間があるということを、この学生は自然と


身につけていたのでしょう。技法=技術ととらえる考えからは決して生れてこない


作品との向き合い方がここにあります。



目の前の物質を観察し、その対象物が何を必要とし、作者が何をすべきかに


気付く時間を真っ直ぐに必要なだけ持ってみる・・・。



学生という特殊な環境の中で、乾いたスポンジのような柔軟な感性が、


卒業制作という「制作過程」を走り抜けてゆく・・・。



そんな時間の過し方が、卒業制作を他の制作とは違う、その後の人生に


飛躍的な展開を生み出す機会へと導いてゆくのでしょう。


学生達には、この一年で培った経験を一生の宝とし、卒業後の人生の中で


活かしていってほしいものです。

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アトリエで扱うガラス技法の一つ、キルンワークは、比較的ゆっくりとしたペースで


制作が進んでゆきます。 即効的に早く作品化することもできますが、作品を生み出す過程を


楽しみながら作れることも、この技法の大きな魅力の一つです。受講生の方がご自身のペースで


制作を進めてゆく中で、はじめは堅かった作品のイメージが少しずつ本来持っている柔らかな表情に


変わってゆく様子を時折見かけます。私は、受講される方のお話に耳をかたむけているだけ


なのですが・・・。



目の前の物質とゆっくりと向き合ってみる。何も期待せず、ただそこにあるものを観察してみる。。。


そんな時間を静かな気持ちで過ごせるのも、この季節の魅力の一つでしょうか。


新緑の季節を前に、そんな季節の楽しみ方を少し持ってみてはいかがでしょうか。

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