「将来、グローバル人材になりたい」「語学力は大事だが、企業はそれを最重要視していない」
テーマ:海外就職ネタ会社は何を重視?、海外赴任、ペラペラより技―最多は「業務遂行能力」。 2012/01/13 日経産業新聞 18ページ 今年はグローバル展開を重視する企業が多い。ビジネスパーソンの活躍の場は 世界に広がり、内向きといわれる若手にも海外で羽ばたきたいという志を持つ人 も多い。とはいえ、企業は海外で現地人材の活用も進めており、赴任は「狭き 門」といえる。うまくくぐり抜けるには、語学力以外にも、日ごろから意識して おくべきことがありそうだ。 内閣府が2010年に実施した「労働者の国際移動に関する世論調査」による と、外国での就労について20代の4割が関心があると回答。採用支援のレジェ ンダ・コーポレーション(東京・新宿)が今春入社の新卒学生を対象に調べたと ころ「将来、グローバル人材になりたい」と考える割合は「どちらかというと」 を含め約8割。若い世代は海外勤務に意欲的だ。 0.5%以下の狭き門 むしろ海外赴任は、現地拠点が増える傾向にある今も狭き門。業種にもよるが 一般的に従業員数が1万人の大企業の海外駐在員数は100~200人で、 3~5年で交代すると、毎年選ばれる比率は0・5%以下の計算だ。 狭き門突破に向けては「語学が心配」という人も多い。だが、産業能率大学経 営管理研究所の杉原徹哉マネジメントリサーチセンター長は「語学力は大事だ が、企業はそれを最重要視していない」という。同研究所は多くの企業の人事担 当者から話を聞き取り、最近実態調査をまとめた。 調査では海外派遣者を選ぶ際に重視している要素は何か複数回答で尋ねたとこ ろ、「業務遂行能力」が84・3%を占め最多で、「それまでの仕事の経験」が 62・7%と続いた。「英語力」は31・3%で5番目にとどまる。 杉原センター長は「赴任先で相手の考えを理解し、文化の違いを乗り越えられ る力があるかどうかを判断される」と話す。赴任希望者は日ごろの仕事を通じ、 こうした適性を示したい。 専門的レベルでなくても、財務・会計に関し一定の知識・スキルが求められる こともあるという。海外法人の幹部などになると、経営状況を数字から適切に把 握し、課題を見つけることが必要になるからだ。 「近道」の部署探す 世界18カ国で事業を展開、約350人が海外に赴任している村田製作所。宮 本隆二人事部長は「異文化を理解したうえで当社の理念・考え方を現地の従業員 に浸透させてもらいたい。物事を論理的に判断し、現地従業員としっかり議論で きることも期待している」と話す。自律、チームワーク、柔軟性の観点から候補 者を選ぶという。 大手自動車メーカーの人事担当者も同意見。「語学力より日本できちんと仕事 の成果を上げること、異文化を尊重する姿勢があり、相手と双方向で意思疎通で きることが求められる。日本の本社と現地の架け橋として行動してほしい」。 ではこうした人事担当者の見方に具体的にどう対応すれば良いか。例えば今の 部署で、プロジェクトのリーダー的立場に名乗りを上げる手がある。異なる部署 のメンバーにも入ってもらい、多様な意見をまとめ上げる役割を担いたい。 大手の海外法人には、現地の従業員が多く、日本から赴任するとこうした人た ちを指導する役割を求められがちだ。プロジェクトチームである程度成果を出せ ば、評価者にアピールできる材料になる。 自ら海外に関わるプロジェクトを提案するのも一案。まずは出張を認めてもら えれば、現地従業員らとの人脈をつくる一歩になる。軌道に乗れば、「海外での 仕事を任せやすい人材」と認知される可能性も高い。 もっとも海外赴任の有力候補になるには、日々の仕事での努力に加え、自社の 海外展開にどんな部署が積極的に対応しているかといった「組織図」は把握して おく方がいいだろう。 海外展開がある程度進んだ企業では、日本の本社の事業部門の中に、海外の担 当部署が取り込まれる場合が多い。海外赴任者もその部門が主導して選ぶ傾向が ある。海外赴任へ向けては、まず“近道”となる部署を探して異動を希望する方 が、その後の可能性は高まりそうだ。 そうした手を打ちつつ、「海外でどんなキャリアを積み、会社にどう貢献でき るか、そのためにどう準備をしているのか、アピールし続けることが重要」(杉 原センター長)なようだ。 海外赴任から戻った人を対象にした産能大の調査では、「地域や仕事内容、期 間にかかわらず再び行きたい」と「赴任先の地域や仕事によっては再び行きた い」を合わせ、赴任経験者の約8割が達成感を抱いているといえる結果が出た。 海外赴任中は苦労の連続かもしれないが、ビジネスパーソンとして成長するた め、海外赴任に向け準備をしてみてはどうだろうか。(遠藤淳) --------------------
「語学力は大事だが、企業はそれを最重要視していない」
最初は語学力がなくても海外就職はできます!
あきらめずに果敢に挑戦しましょう。
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