February 11, 2012

待ち時間を少しでも快適に。

テーマ:院内環境

患者さんのアンケートによると待ち時間で苦痛を感じるという方は83%にも及びます。


最近は、予約診療システムが進化し、待ち時間が少なくなった病院も出ていますが、

まだまだ少数です。               


待ち時間を快適にすることは、心おだやかに過ごせるということ。

イライラしては、血圧も上がりますし、何よりあの病院は混んでてね~と、口コミ材料になります。

待合室を快適に過ごしていただく工夫を心がけましょう。


待合室の空間が何色かによっても患者さんがイライラしたり、落ち着いて待つことができたり

影響されます。


たとえば、赤は「ライト・トーナス値」は42。

ドキドキして血圧や脈拍が上がる色です。

赤色の部屋にいると時間が長く感じられます。


逆にベージュは「ライト・トーナス値」は23。

血圧も脈拍も穏やかです。

こういう色に囲まれていると時間は短く感じられます。


このように色と人間のバイタルの関係を数字化したのがライト・トーナス値です。

数字の高い色は興奮色。低い色は沈静色ともいえます。


ひらたあや整形外科クリニック は、開院してもうすぐ2年になりますが、

ベージュ・茶・ボルドーなどライト・トーナス値の低い色彩で待合室を構成しました。


院長の平田文先生によれば、現在の待合室の様子は、1日100人の患者さんが

来院されるのに関わらず、皆さん静かに待っていてくださるそうです。


これからの病院・クリニックは「女目線」で生き残る【DomusDesign 戸倉蓉子】

色彩の心理的・生理的効果を上手く使って 待ち時間を短く感じていただくのも

患者さん満足度に効果的です。

February 07, 2012

幸せなお産。

テーマ:産婦人科

産科医が増えているように言われていますが、実際に出産に現場で携わっている医師は
増えているわけではありません。

過酷な労働。

訴訟も起こされやすいですし、本当に国の手厚い保護なしには

これからの日本の出産現場はどんどん疲弊していくような危機感を覚えます。


そんな中で地方都市でがんばっていらっしゃる産院の院長先生がいらっしゃいます。


さくら産院 の大草先生もそのお一人。
今まで取り上げたお子さんは12000人にも及ぶとか。


「妊娠から出産まで産むあなたが主役です」
というキャッチコピー通りに産院の至るところに患者さんへの配慮が感じられます。


中でもLDR(陣痛~出産~回復の過程を過ごす一つの部屋)の使い方には感心させられました。


通常LDRというと特別にお金を払った人が過ごす部屋というイメージがありますが、

さくら産院さんでは、すべての妊婦さんがこの部屋で出産するのです。

つまり、特別な部屋ではなくてLDRでの出産が標準仕様。

そのためにLDRが4つもあるのです。


陣痛が起きてから分娩室に移動するという大変なことを考えると

本当に患者さんの身になったお産の方法です。


得てして当たり前と感じていることは、医療者側の都合であって患者さん視点に

たってみると医療の空間には改善することがたくさんあります。

これからの病院・クリニックは「女目線」で生き残る【DomusDesign 戸倉蓉子】  
LDRで生まれたばかりの赤ちゃんをお父さんに抱かせる助産師さん。

感動のシーンは温かな空間であって欲しい。



これからの病院・クリニックは「女目線」で生き残る【DomusDesign 戸倉蓉子】
さくら産院さんにはスタジオもあります。出産後の身体をひきしめるアドバイスまで。至れりつくせり。 
この日もスタジオは満員。 お母さんがエクササイズしている間、お子さんを預かってもらえます。

ハナマルな産院さんです。

こんな産院なら思わず産んでみたい・・・と思いました。

January 04, 2012

季節の演出で患者さんとのコミュニケーションアップ。

テーマ:病院環境

病院に季節感を取り入れてみませんか?



病院は、一人の患者さんが何度も訪れる場所でもあります。

いつも同じ風景ではなく、季節感を取り入れると大変喜ばれます。


季節感を取り入れるためには、いくつか方法があります。

季節の花を飾るとか、季節の物語を飾りをするのも効果的です。


たとえば、1月・・・お正月飾り

      2月・・・バレンタイン飾り

      3月・・・桃の節句飾り

      4月・・・桜の飾り

      5月・・・端午の節句飾り

      6月・・・入梅(あじさい)飾り

      7月・・・七夕飾り

      8月・・・夏の飾り

      9月・・・秋の飾り

     10月・・・ハローウィン飾り

     11月・・・七五三飾り

     12月・・・クリスマス飾り


このように入口付近や待合室などのある決まったコーナーを

季節の演出に使えば患者さんも楽しみにしてくださいます。


しかし、安っぽいお飾りやディスプレイが崩れていてはかえってマイナスになります。

途中で続かないのもいけません。


生け花を習ったことのある方やインテリアが好きなスタッフは院内に必ずいると思います。

その方の腕での見せどころにもなるように、年間予算を決めて任せながら

年間通してできるのが良いでしょう。


患者さんの声をフィードバックしてあげるとさらにやりがいにつながります。


それがきっかけとなり、患者さんとのコミュニケーションも広がります。

病院のおもてなしの心がつたわる良い方法です。



これからの病院・クリニックは「女目線」で生き残る【DomusDesign 戸倉蓉子】-1

黒沢病院附属ヘルスパーククリニックでは、季節の演出を入口の花台で。

December 04, 2011

妊婦さんのための椅子を研究中!

テーマ:産婦人科

妊婦さんにとって待ち時間ほど辛いものはありません。。。汗


つわりのある時といったら本当に大変です。
その上、2時間も待たされるとしたら~~~。叫び

妊婦さんが待ち時間を少しでも楽に過ごせるようにと、私は椅子の研究を始めました。


そもそも妊婦さんはお腹が大きくなって重心が変化しているのに普通の人と同じ椅子では変なのです。


実際、妊娠8か月の結城さん(パリュシュ出版勤務)に協力していただき

南青山のIDECさん(椅子メーカー)と一緒に妊婦さんに良い椅子を研究し始めました。


この日は結城さんに実際にショールームで座ってもらってどんな椅子なら楽なのかを検証しました。


これからの病院・クリニックは「女目線」で生き残る【DomusDesign 戸倉蓉子】

 座りやすい椅子の計測が始まりました。



これからの病院・クリニックは「女目線」で生き残る【DomusDesign 戸倉蓉子】

 立ち上がるために肘掛がとても大切であることがわかりました。

 肘掛の高さ、固さ、幅・・・・。

 それらの関係性が重要です。



これからの病院・クリニックは「女目線」で生き残る【DomusDesign 戸倉蓉子】

  このように横になれることも大切であることが判明。

  ある程度肘掛の高さが必要です。



妊婦さんは、同じ大勢でいるのがつらいので、体重を分散させるためにクッションがとても活躍することも

わかりました。


私たちは、こらからこのデータをもとに妊婦さんにとって理想のソファーづくりに挑戦します。

来年ご提供できるようにがんばります。ドキドキ


妊婦さんの高齢化が進んでいるので、ますます待合室の居心地が大事になります。



October 16, 2011

床のデザインにご注意

テーマ:院内環境

先日訪ねた高齢者施設でちょっと危ないなと思うデザインがありました。
廊下の床です。


カーペットタイルが敷いてあるのですが、部分的に色を変えていました。
おそらくそこの前に部屋の入口があるというマークなのでしょうけれど、

高齢者になると、視力低下や白内障があるのでその色の違いが段差に見えたり、
穴に見えたりして転倒するということがよくあります。


廊下のようなリズムを一定に歩く必要のある場所での床のポイント。

床の色を大きく変えるのでしたら良いのですが
局所的に変えると思わぬ怪我の原因になりますからご注意ください。



これからの病院・クリニックは「女目線」で生き残る【DomusDesign 戸倉蓉子】

  ↑ 部分的に色が変わっているタイルカーペット。


これからの病院・クリニックは「女目線」で生き残る【DomusDesign 戸倉蓉子】

 
  ↑ 一部分高くなっているように認識しやすい色の組み合わせ。

  


September 17, 2011

産院に色を入れよう。

テーマ:壁紙

診療科目によって色の使い方は分けるべきだと思いますが

女性患者さん100%の産科において、色彩を取り入れることは、大変効果的です。

なぜなら、女性は色に敏感で洋服を選ぶ感覚でインテリアをとらえているからです。

産科においては基本、健康な方が多いので色彩の自由度も高いといえます。


ただし、色を使う面積についてはご注意を。


壁紙を小さなサンプルで選ぶと、白っぽい色の場合部屋全体を張ってみるとより白くなり

濃い色や黒っぽい色の場合はより濃く・黒く感じられます。

張ったときにこんなはずでは無かった・・・とならないように

インテリア計画の段階で壁紙のメーカーさんから尺角サンプルという少し大きめのものを取り寄せましょう。

〈尺角サンプルとは1辺が1尺の大きさ(30.3cm×30.3cm)のサンプルのことです。
 今は輸送の関係からA4サイズのサンプルも多くなっています。〉


ビビットな色彩は女性のテンションを上げてくれます。

壁紙に使いたい場合、部屋全体になると圧迫感が出ることも多いので

4面ある壁の1面だけをビビットな色にして、あとの3面は淡い色彩にするといいでしょう。


これは、アクセント壁をつくるという手法です。

私は、ただいま千葉県館山市にあるファミール産院さんのインテリアリニューアルをお手伝いしています。




これからの病院・クリニックは「女目線」で生き残る【DomusDesign 戸倉蓉子】



 生まれてくる子供の感性が育つようにと

 フルーツをテーマにビタミンカラーの色彩を

 病室に取り入れます。


 レモンオレンジブルーベリーピーチ・・・


 それぞれの病室が果物の名前になり、

 壁紙・カーテンに色が入ってきます。


 患者さんだけでなく

 ドクターやナース・スタッフの方々もテンションが上がる音譜ように。


 色彩マジックは効果大です。 




 


August 13, 2011

感性が育つ産院。

テーマ:病院環境

病院のスタッフさんは、女性が多いのではないでしょうか。

スタッフさんが働きやすい職場かどうかは、患者さんに向ける笑顔の数にもかかわってきます。


特に婦人科や産科は患者さんも女性ばかりですから、女性が心地よいことが大切になります。


千葉県、館山にあるファミール産院 さんも院長以外は全員女性スタッフさんです。
今回、産科病棟のリニューアルのお手伝いをさせていただくことになりました。


リニューアルコンセプトは感性が育つ産院


《子供が生まれてすぐ目にするものは美しいものであってほしい。》


という想いと、もう一つ


そこに働く人も感性がはぐくまれる空間というコンセプトです。


「感性がはぐくまれる色彩を自然界からいただきました。」


というテーマでフルーツの色彩をモチーフに産院の壁・カーテン・家具を彩り豊かにしてまいります。


感性は、本来医療従事者に必要な能力。


それを磨くも眠らせるも、日々包まれる病院環境如何です。


これからの病院・クリニックは「女目線」で生き残る【DomusDesign 戸倉蓉子】-プレゼン


ファミール産院にてプレゼンテーション風景。


July 24, 2011

緑のある病院環境づくり。

テーマ:植物

アジアメディカルショー、無事終了しました。

http://blog.livedoor.jp/ciaomontalcino/archives/51692698.html



さて、これからの病院に大切なものは、やはり患者さんへのやさしさ・思いやりだと思います。


テクノロジーや技術が発達する中で、病気の患者さんの心のケアは重要。


院内の環境づくりがそれを手助けできるのです。


たとえば、緑。


メディカルショーでもこんな便利な壁面緑化システムが展示されていました。


例えるなら緑のマンションです。


水耕栽培なので土を使わず清潔です。



これからの病院・クリニックは「女目線」で生き残る【DomusDesign 戸倉蓉子】

問い合わせ先  株式会社グリーンラッシュ

岩田社長

www.greenrush.jp

048-433-4340





July 14, 2011

福岡 アジアメディカルショーで講演。

テーマ:講演

7月21日(木)


医療機器の発展と人に優しい安心・安全の医療を目指してというコンセプトの

第11回 アジアメディカルショー で 講演します。



詳細

 

7月21日(木)15:00~
『女性視点の病院環境づくりの秘訣』 株式会社ドムスデザイン代表 戸倉蓉子

福岡 国際センター


LMDPブースにて。

↓ ↓ ↓

http://lmdp.medithink.co.jp/topics/ams2011.html


遠方ですが、お時間が許せばお越しください。


真崎エンヴィロテックさんとコラボレーションした企画は一見の価値があります。

June 19, 2011

節電中のクリニックのポイント

テーマ:ポイント

院内の節電のお話です。


電気はどこを消してどこを付けるか、同じ電力を消費するにも

効果が違います。


玄関が真っ暗では、患者さんが休診と間違えますから

すくなくてもポイントになる灯りはつけましょう。


病院の廊下は、途中を暗くても突き当りを明るくしてあげましょう。


廊下の突き当たりが暗いと不安な気持ちになります。


人間は明るい方向に自然と足が向くものです。音譜










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