今日、そのイベントの帰りに
参加したみんなとお茶をした。

その時にイベントに来ていた
ジェシーと話すことがあった。


ジェシーはやさしくてゆったりとした
話し口調でにこにこ話す。
柔らかいその雰囲気に、
一緒にいてなんだかいやされてしまう人だった。


ジェシーは台湾系アメリカ人で、
パレスチナ人の旦那さんとここ、
ベツレヘムに住んでいる。

(ベツレヘムはヨルダン川西岸にあるパレスチナ自治区。
 ちなみに、エルサレムとベツレヘムの間には検問がある。
 私たちは検問を通って行き来できるけれど、
 基本的に西岸に住むパレスチナ人は
 エルサレムには入れないのだそう。)


彼女と話していて、
知識としては知っていたけれど、
やっぱりショックを受けたことがあった。


それは、しばらく世間話をして、
ベツレヘムの生活についての話題になったときだった。

「ベツレヘムの生活?
 気候はいいわよ。でもね・・・」

そして彼女が続けた言葉がこれだった。

「夜中にね、私の旦那を探しに
 いつもイスラエル兵が
 家にやってくるの」

という言葉でした。

・・・うわ、ほんとに来るんだ。。。


というのが私の率直な感想。
情けないけれど、頭で分かってても
直接目の前にいる人の口から聞くと
びっくりしてしまう。ショックを受けてしまう。
だって、いつも戦闘用のマシンガンみたいの
持ってるあの人たちよね?
家に来るってあの人たちがくるのよね?


聞くと、旦那さんは
非暴力の平和活動家なんだそう。

彼らが家に来るのはいつも
深夜なのだそう。


なんで?といっても
理由はない。
(困らせるため?だよね?きっと)


イスラエル人は行動は制限されてなくて、
どこでも行き来できるけれど、
パレスチナ人はその場所にしかいることができない。

イスラエル兵は家に突然押し入ることはできるけれど、
パレスチナ人は拒むことができない。


ほんとにそんな現実があるんだ。。。
と、彼女の言葉を聞いて
息をのんでしまった。


そして、私はそれに対して
何ができるんだろう。。。


もちろん、そんな事実を人権侵害だって
伝えるメディアだってある。
活動するNGOだってある。


でも何にもできない私は
やっぱり理不尽さと無力を感じるしかないのかな。


でも、私にできることは、

日本では知られていないけれど、
でも世界の遠い中東で、

こんな事実が起きているんだよって
私のまわりのみんなに伝えることなのかなと
そう思いました。


もちろん、パレスチナ人を一方的に擁護したいわけじゃなくて
(むしろ街で私を馬鹿にする人はパレスチナ人ばかりだし、
 痴漢したのもパレスチナ人だったし!あぁ、腹立つわぁ。)

でも、そんなこととは別に
私が政治を動かすとかそんなことはできなくても、

当たり前の生活が当たり前にない人が
この世の中にいるんだ
って
多くの人に知ってほしいな、と
私も伝えて行かなくては、と、
心から感じた夜だったのでした。



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