「総長の首」という映画があります。
中島貞夫監督。菅原文太、鶴田浩二他、東映オールスターです。
タイトルと中身は相当違うような感じでしたが、あんまり面白くありません。
私、基本的にヤクザ映画は嫌いなので。
じゃあ何でまた「総長の首」なんだよ?
と言いますと.......
例の 山口組の分裂問題。
実話系雑誌や「アサヒ芸能」あたりが水を得た魚みたいにある事ない事、書き飛ばしてますが、
いったいどの情報が正しいのか、そんなモンは知りません。
ホントの事を喋ってるとも思えないですからね、ヤクザなんて。
そんな中で、何カ月か前の「週刊新潮」に、六代目山口組の某幹部(?)のインタビューが掲載されてまして、こういう取材があまり得意でなさそうな「週刊新潮」にしては中々興味深い内容でした。
喋ってるのは匿名で、もちろん司の親分自身ではありません。
何を言うたはるのかと言うと、
今回の分裂はおかしいと。
かつての山一戦争=山口組と一和会の抗争の時も組が割れましたが、あの時に出て行った人たちは
「新しい親分の盃は呑めない」として出て行きました。
ところが、今回の分裂で出て行った人たちは皆、現六代目の盃を呑んでいます。
親が黒いカラスを「白」だと言ったら「白」で通るヤクザの世界、これはダメだと言うんですね。
組に言いたい事があるなら言えばいいんじゃないかと。
確かに 正論です。
一和会と違って、今回のは分裂じゃない?
それから、
マスコミは抗争が起きるとか巻き添えの市民がとか言いますが、かつてと違って今は暴対法のおかげで、下っ端がガラス1枚割っても親分まで逮捕される。抗争なんてあり得ないと。
(あるとすれば枝葉の枝葉でしょう)
そう言われれば。
その通りなのかもしれません。
あ、私はヤクザの世界のルールなんてよく知りませんからね。
ヤクザ映画だけじゃなくて、ヤクザは大嫌いなので。
さて、これは「ダイナマイトどんどん」という映画です。
岡本喜八監督作品。
同じく菅原文太が主演してますが、この映画は、ヤクザの組同士の抗争を何とか止めさせようとした警察が、
「野球で勝負しろよ!」
と提案、組同士が縄張りを賭けて野球の試合をするという話。
何せヤクザですから、クリーンな試合をするわけありません。
ほとんどプロレスで(笑)
バカバカしいんですが、何も考えないで見ると、これが結構面白い。
かつての山一戦争の時は、「甲子園球場で騎馬戦でもやれ」とか言う声もあったんですよ。
山口組と神戸山口組も、この映画みたいに野球でもやって......
終わらないだろうねえ........