2010-11-25 13:54:16

第3回 緊急インタビュー

テーマ:ぞんびニュース
ぞんびだいすきのブログ-通常こんにちは。
ホロウタウン・ブロードキャスティング・ネットワークのミッキー・ホフマンです。

昨晩のことです。
真夜中すぎ、仕事を終えたわたくしが帰宅すると、
玄関先に、見知らぬ男がひとり立っていました。
不審に思いながらも近づくと、男はわたくしに話しかけてきました。
「あなた、テレビ局の人ですよね?」


ぞんびだいすきのブログ-通常こういうことはたまにあります。
テレビというメディアに対して良からぬイメージを持った市民は少なくありません。
「テレビは間違ったことばかり報道している! 邪悪なメディアだ!」
と大声を上げ、ツバを吐きかけられたこともあります。
この男もそのたぐいか――わたくしは即座にそう判断し、
男を無視して自宅に入り、すぐにドアを閉めようとしました。

と、男はいきなり左足をドアの隙間に挟み、こう言ったのです。
「私は例の映像の提供者だ」
――と。


ぞんびだいすきのブログ-マジメ『例の映像』……。
思い当たるのは2つしかありませんでした。
今話題の映像といえば、アレか、アレしかない……。
わたくしは言いました。
「例の映像というと、××××のことですか?」
「ちがう! それじゃない! 青ざめた顔のヤツラのほうだ!」
男は興奮気味に答えました。
「……また、新しい映像を入手したんだ。これはもうヒミツにしておくレベルじゃない。知ってることは何でも答える」
かすかにアルコール臭のただよう息を吐きながら、男は涙目で訴えてきました。

わたくしは男をリヴィングに招き入れ、ソファに座らせました。
温かいレモネードをすすりながら、男は震える声で語りはじめました。

これは、そのときの会話の内容です。
(ボイスレコーダーから急いで文字に起こしたので、
 話が整理されていなかったり意味不明な部分もあったりしますが、
 なにより緊急性を重視し、そのまま公開します。
 乱文ご容赦ください)

--
――まずお名前を教えてください。

  男:イトウです。職業は、とあるゲーム会社でゲームをつくっています。

――本名ですか?

イトウ:しまった。本名はマズイですか? 公開されるんですか?

――希望しなければ非公開にしますが。

イトウ:……いや、ことの重大さを考えると、実名のほうがいいですよね……。
    わかりました。実名でけっこうです。

――先ほど、「また、新しい映像を入手した」とおっしゃってましたね?

イトウ:そう、そうなんです。これです。

 と、男はズボンのポケットからUSBメモリーを取り出した。
 わたくしは早速それをノートPCに接続し、映像を再生した。
 それが、これだ。



 なんということだろう。
 例のブキミな怪物どもが、ぞろぞろと大勢で、人間たちを襲っている……!
 しかも、それだけではない。
 倒れた怪物たちが、瞬時にして――

イトウ:ヤツラは、死んでも甦るんだ。死なないんだッ!

 男はレモネードまじりのすっぱいツバを飛ばしながら叫び声を上げた。

――これは、どこで撮影したんですか?

イトウ:えーと……ゴーストウッドのキャンプ場と、サンシャインプレーリーです。

――ヤツラを見かけたのは、そこだけですか?

イトウ:いや、ほかにもたくさん……砂漠でも見かけたし、沼地でも見かけたし、
    ショッピングモールでも見かけたし、映画スタジオでも見かけたし、
    もちろん、街なかでも見かけましたよ。

――不思議ですね。そんなにいろんな場所で見かけているのに、あなた以外に誰も気づいていないんですか?

イトウ:みんな気づいてたよ! でも、誰もヤツラのことを人に言えないんだ。
    なぜなら、ヤツラに遭遇した市民たちは……みんな、死んじまったから……。
    あんただって知ってるだろ?
    最近、街のあちこちで殺人や失踪が多発してるのを。
    ぜんぶヤツラの仕業なのさ。

 たしかに、ここ何日かの間、殺人事件や失踪事件が増えていた。

――行方不明になった人は、いまどこに?

イトウ:あははは……。こいつを見てくれよ。

 男はかすれた声で笑いながら、フォルダの上から4つめのファイルをダブルクリックした。



イトウ:こういうことさ……。

 絶句するしかなかった。
 行方不明になった市民たちが……まさか、こんな……。

――つ……つまり……そうすると、ヤツラは、どんどん、つまり、その……

イトウ:そうだよ。どんどん仲間を増やしやがるんだ!
    そうだな……俺が見ただけでも、ざっと70人はいたな。
    70人で、ぞろぞろ、ぞろぞろ、だぜ……。

 いつのまにか、男はコップに酒を注いで飲んでいた。
 無理もない。
 目の当たりにした恐怖体験を、もう一度つぶさに思い出し、こと細かに語らなければならないのだ。
 飲まなければ平常心を保てないにちがいない。

イトウ:牧場から街へ行って、大暴れしたあと、仲間を連れて、また牧場へ戻る。
    そしてまた街へ、ぞろぞろ、ぞろぞろ……。
    街で暴れるのは、せいぜい5分~10分てところだな。

 酒が回り始めたのか、男は饒舌になってきた。
 しかし、言っていることはかなり不可解だ。

イトウ:街から拾ってきたタネを牧場の畑で栽培して、その実を食べて成長するんだ。
    成長するんだぜ?
    ヤツラ、カミツクだけしかできないくせに、
    そのカミツキが、どんどんパワーアップしていくんだ。
    「クリティカル」「ラッシュ」「ショックバイト」「ラッキーバイト」とか……。
    いや、これは俺が勝手にそう呼んでるんだが……。
    もう、噛みつかれた連中は、悲惨なモンだぜ……。
    「ラッキーバイト」なんか、一撃で体力を80%削っちまうんだからな。
    やりすぎじゃないかって、チームの連中も言ってたぜ。

――チームの連中?

イトウ:俺ひとりで調べてるわけじゃない。
    チームでヤツラのことを調査してるんだ。

――なるほど。で、ヤツラは、仲間を増やして、さらに成長するんですね?

イトウ:ヤツラの成長スピードは、日を追うごとに変わっていったな。
    最初のころは、けっこうゆっくりペースで成長してて、
    見てるこっちも「だるいな」って思ってたんだ。
    でも、最終的には、がんがんレベルアップするようになった。
    まじでおっかねえぜ。
    それに、細いヤツ、太ったヤツ、それぞれオトコとオンナがいて、
    それぞれ成長のしかたに特徴があるみたいだ。
    俺が見た限り、タネは250種類以上はあるな。
    足が速くなったり、カミツキが強くなったり、いろんな効果があるみたいだぜ。

――どうして、ヤツラは街へ行くんでしょうか?

イトウ:よく知らねえが、なんらかの「使命」っていうか、「クエスト」を受けて、街へ行ってるみたいだ。
    俺が調べたところでは、「クエスト」は、130種類くらい。
    なかには、市民と戦わない、ちょっと変わった目的で街へ行くこともあるみたいだ。

 そういえば、とふと思い出した。
 昨日、ネット上の「とあるサービス」にて、

ぞんびだいすきのブログ-ぞんび

chun_zombie


 ナゾの人物(おそらく、ヤツラのうちのひとりだろう)が、こんなコトバを発信していた。

  クエスト ゼンブデ 130
  サクモツ ダイタイ250コ ゼンブ クエルカナ…


 このコトバ、まさに、イトウ氏の情報と一致している。


――それにしても、ずいぶんと詳しいですね。

イトウ:こっちはもう2年近くも観察してたんだ。
    もちろん、知り合いには相談したさ。
    酒で頭がイカレちまったと思われて、チームの連中以外は誰も相手にしてくれなかったがな。
    とにかくもう時間がない。
    もうすぐ、地球はおしまいだ。

――というと?

イトウ:変なウワサを耳にしたんだ。
    Xデーは、2011年1月20日。
    この日に


 イトウ氏がそこまで語ったときだった。

 突然、玄関のドアが破られ、黒服の二人の男が侵入してきた。
 黒服たちはイトウ氏を羽交い締めにし、わめき散らすイトウ氏の首筋に注射をした。
 すぐにぐったりとしたイトウ氏を担いで、二人の黒服は即座に立ち去った。
 黒服のひとりがすぐに戻ってきて、ノートPCをたたき壊し、USBメモリーを持ち去った。
 ほんの20秒足らずの早業だった。
 わたくしにできたのは、
 とっさに別のメモリーカードに映像データをコピーし、
 メモリーカードを上着の内ポケットに隠すことだけだった……。

 その後、寝室のデスクトップで、もう一度映像を確認してみた。
 イトウ氏との会話のなかで語られなかった映像については、
 ここ(例のヒミツのサイト)にアップしておく。

--

ぞんびだいすきのブログ-通常情報提供者イトウ氏へのインタビューはここまでです。

しかし、この事件にはまだつづきがあったのです。

数時間後、“Y”と名乗る人物から、わたくし宛てにメールが届きました。




  イトウは口を封じられた。
  質問あれば私に連絡されたし。
  なお、「数量限定早期予約特典」は、
  入手するとヤツラの仲間になってしまうので注意されたし。 ―Y

メールにはこんな文が記されていました。

この人物“Y”は、イトウ氏が語っていたチームのひとりなのでしょうか……?
引き続き調査を進めたいと思います。

ぞんびだいすきのブログ-スマイルではまた次回。
See You Next Time!

 ―Mickey Hoffman (HTBN)
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