chuang10のブログ

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违蕞`クは弱まったのです。」

 陸奥がまた忌々しく舌打ちすると、高らかにこう宣言いたしました。
「いいかジジイ、小屋へ進んだらすべてを話せ。今後、何か隠し事しやがったら撃ち殺す!それと、俺はただ戦いたくてここにいるわけじゃねえ。組の若いもんが先陣きって死んでいったその忘れ形見を養うためだ。あいつらのため、あいつらが安全に暮らす世界を取り戻すために俺はここにいる。いいか、そのことを忘れるな!てめえらの捨て駒になるためにここにいるんじゃねえ。」

 陸奥の必死の叫びは、なぜか私の心に響きました。

 真実を語る人間の言葉は、聞いている人間の心に必ず伝わるのです。


 両腕に手錠をかけられ、坂本に強引に引きずられるように進みながら、私は陸奥という男のことが好きになっておりました。
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できる人間。
 この時代には稀な存在だったと記憶しております。

 
 このときの自分はまだ、最後の切り札が私自身であることなどまるで考えもしておりませんでした。



 申し訳ありません。
 今日はもう時間が無いようです。
 この話の続きは、次回にさせていただきます。

第7話

維新の巻 第7話

 F1年5月30日の夜半の出来事はよく覚えております。
 日中は知床(しれとこ)の5月とは思えぬほどの熱気で、日が暮れてからもべとつくような暑さが残っておりました。
懐かしい夏の香りが漂っていて、自然と心が高ぶりました。
甘酸っぱい夏の香り???切ない夏の香り???何も恐れずひたむきに恋愛した夏
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