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2010-02-09 23:34:58

中学受験狂騒曲 その2

テーマ:その他

我が家が中学受験を考え始めた理由は、単純だった。ただ単に、公立中学を忌避したから。これだけしかなかった。別に、世間で言われる御三家クラスの学校に入れたいといった類の高い理想は、全く無かった。


さて、まずここに、首都圏で子供を育てる場合の大きな問題点がある。公立中学が、子供を通わせるのを避けたくなるような現実に苦しんでいるということだ。僕は、現在住む東京の下町に、娘が1歳半の頃に引っ越してきた。この地域の子は皆、近所の区立幼稚園に通う。小学校併設なので、そのまま小学校に上がる。だから僕たち親は、子供たちを幼稚園の頃から知っているのだ。自分の子供だけじゃなく、みんなを知ることになる。男性の僕だって、みんなの名前と顔がわかる。母親層では、みんなのキャラクターも詳しく知って、小学校時代を過ごす。しかし娘が小3くらいの頃、どうも、学区の公立中学校が荒れているという話を耳にするようになる。校内暴力がマスコミで報じられたりもしたという。それが、せめて娘は学区の公立を避けて私立に行かせようと思い立った理由である。今、娘は私立中学に通うが、公立に通う小学校時代の友人から、「だれそれが中学校で荒れてるよ」みたいな噂話をいくつか耳にしている。僕ら親の世代としては、幼稚園から知っている、あの子がそんな風になってるの?何故?って感じなのだ。こうして受験勉強を始めたが、子供たちの小学校は、東京23区内としては受験率は極めて低い。クラスで3~4人程度しかいない。少数派だ。


こうして塾通いを始めてから、受験にはとんでもなくカネがかかる実態を知ることになる。塾に払うカネが、半端じゃない。僕もサラリーマンになって20年以上経過するが、特に娘が中学に入り息子が塾に通ったこの2年間は、就職初年度を除くと、体感的には最も貧乏生活。会社で飲みに行くのが憂鬱になる。僕だって中間管理職だから、部下におごってやりたいのだけど、おごるどころか、自分が飲みに行くカネがない。ここに、中学受験の最大の問題点がある。「そんなにカネをかけて、何が得られたか」ということだ。投資に見合う成果が得られただろうか。


中学受験をする家庭にも、いくつかのパターンがある。最もカネがかからないのは、「憧れのA校だけを受け、そこに受かれば行くが、受からなければ学区の公立に行く」と割り切るパターン。これだと、併願もしなくていいし、受験料の無駄も最小限になる。
次に、最近になって、公立の中高一貫校が増えたので、私立にこだわらず、公立も視野に入れるパターンの場合は、進学してから授業料が安く済む。しかし、公立の中高一貫って、これまた合格するのは簡単ではない。子供たちが通った日能研の某校で、公立中高一貫校から合格をもらっていたのは、私立では御三家クラスに合格する子たちだった(2009年度の場合)。

そして、最もカネがかかるのは我が家のパターン。「とにかく公立には行かない」と、何が何でもどこかの私立に行くと希望するパターン。この場合は、受験料や入学金の無駄も、大変なことになる。まず、1月の千葉・埼玉受験で合格を得るようにして、合格できれば一定の入学金を払って2月上旬までおさえておく。2月1日に始まる東京入試でも、学校によって入学手続きの期限が様々で、スケジュールによっては、第1希望以外の学校に合格すると、とりあえず入学金を払っておさえる、ということがありうる。我が家は、娘も息子も、このパターンを選んでしまった。


(続く)

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