鹿さん。イチゴ好き?

トキメキとドキドキとキュンキュンの詰まったお部屋です。


テーマ:



俺の目の前には
儚く清らかな一輪の花。


大きな瞳に涙を浮かべ
鼻を啜りながら
ご丁寧に枕を抱えて


震えながら立っている。




「来い。」


「い・・・嫌だっ。」


「いいから来い。」


「嫌だっ!」




俺は一段高く作られた床から降り
ゆっくりとチャンミナに近づいた。




「くっ!来るなっ!」




力いっぱい投げつけられた枕を
すっと交わす。




「大体っ!ここの色なにっ!
赤とか黒とかっ!」


「大声を出すな。」


「じゃあ来るなっ!」




俺は立ち止まった。
チャンミナはしゃくりあげて
泣き始めた。




「ごめっ・・・なさいぃ・・・。
姫様は?帰ったの?僕のせいで帰ったの?
ほんとに・・・ごめん・・・なさい。」




グズグズと泣き続けるお前に
追い討ちをかけてやる。


遅すぎる罰だ。
本当に世話がやける。




「ああ、そうだ。
帰ったよ。」


「どうしよっ・・・
僕・・・部屋に戻るよ。」


「眠れないくせに?」


「うん。大丈夫。
起きて待ってる。」












最大限に理性を保っている俺を


誰でもいい


褒めてくれ。











「とにかく着いて来い。
・・・命令だ。」




俺は踵を返して
床に戻る。




「だってぇ~!!!
怖いんだもんっ!

そこって・・・そこって・・・

何するのっ!!!!!」


「何もしないよ。」


「・・・何も?」




俺は振り返る。




「ああ。何もしない。
ただいつも通りお前を抱きしめて
眠りたいだけだ。」




チャンミナは大きく目を見開いた。




「本当に?」


「ああ。」


「それだけ?」


「ああ。」


「怒ってない?」


「怒ってない。」


「怒らない?」


「怒らない・・・もういいから
早く来い。」


「うんっ!」




チャンミナはとことこと
俺の後に続く。


そしてすんなりと床に入った。




「ユノ・・・あの・・・
えっとね?」




胡坐をかく俺とは対照的に
正座のお前。




「僕・・・今日は本当にごめんなさい。
きちんと・・・きちんと眠れるように
練習するから。だから心配しないでね。」




真っ直ぐに俺を見つめながら
真っ赤な瞳で




自分の心に嘘をつくチャンミナ。




俺はその腕を取る。
そして強く引っ張った。




「あ・・・。」




パタリと倒れこんできたチャンミナの
腰を掴んで膝立ちにさせる。




「よく似合ってる。


とても似合ってるよ、チャンミナ。」




俺はそっと




驚かせないようにそっと









お前の胸に左耳をつける。









どっどっどっどっ・・・・




大きく波打つお前の心臓は
間違いなく俺を好きだと訴えるから


俺は酷く安心する。


大切な宝物。
その宝物が
俺を大切だと必要だと
そう伝えてくる。




ゆっくりと顔を離す。




「これまでと変わらず
お前は俺の宝物だ、チャンミナ。

分かったか?」




お前ははにかんで
そして微笑んで・・・




「うん。分かった。」









そう言って


大粒の涙をひとつ









ぽろりと寝間着の襟元に落とした。















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