佐藤 了, 石田 あきら
私のKnightになってよネ! 2
ファミ通文庫の「私のKnightになってよネ!(2)(著:佐藤了 画:石田あきら
)」を読みました。
恭子の「精神感応力」を顕現させることとなった事件から七カ月。
一向に進展しない裕也との仲と、自分の謎めいた「力」に不満と不安を抱きつつも、恭子は匠を交えた三人で毎日を楽しんでいた。
そんなある日、彼らの前に突如現れた厚着美少女・柚里が放った「私の『お兄ちゃん』になって!」の一言が、彼ら三人をまたもや驚愕の事件に巻き込んでいく!
ツンデレヒロインと予測不能の展開で人気沸騰のジェットコースター・サスペンスノベル第2弾登場!
恋人ごっこから始まった二人の関係もやがて代え難いモノになるのでしょうか。そんな家族の関係を描いたような作品も2冊です。
前巻の感想で書いたけど、あんな事件があったのに同じ学校に通い続ける恭子に乾杯!
ムリ、絶対ムリですから。報道は黙らせれてもご近所とかムリですから!(○□○)
と、何かトラウマでもあるのかと思うような叫びを上げてしまいましたが、こういう作品だと諦める事にします。
さて、2巻目にして裏に蠢く目的らしきモノが見えてきましたが、こんなに早くもネタバラしに来るとは4冊ぐらいで終わるのでしょうか。流石に次巻にて全てに決着を付けてしまうほど人気のない作品だとも思わないので生暖かい目で見守りたいと思いますが、恭子はツンデレヒロインと言うよりは単なる押しかけ女房にしか見えないので『ツンデレ本』というふれ込みは止めた方が良いと思いますよ?
作中にあった台詞ですが「家族とは絆ではなく、一緒にいられるという”環境”なのかもしれない」とありましたが、なるほどと納得してしまいました。
夫婦は元は血の繋がりのない他人同士でありながらも、長い時間を積み重ねながら一緒に居る事が当たり前な環境を作り上げて居るわけです。そう考えれば、昔ながらのご近所づきあいというのも広い意味で家族と呼べるほどの繋がりを持っていたのかもね。
最後に、せっかく登場した眼鏡っ娘の菜緒さんが今回限りとはどういうことやねん!ヽ(T□T)ノ