第213話「正当防衛」

 

 

メモ

*前回に引き続き、脇役のゲストが豪華。

*以前の「真実の詩」では、北海道への出張という設定を東京のロケで済ましていたが、今回の青森は本当にロケに行っている。

*前島は「太陽」ではちょっと珍しい、変則的なタイプの殺し屋。陽気で心優しい部分と殺し屋としての冷酷な部分の二面性がある人物。殺し屋になったのは正当防衛を認める世間への強い復讐心だった。

*松橋氏は超絶な美男子。陽気な性格と狂気を秘めた性格の使い分けが上手い。

*金井氏が三角八朗氏にちょっとだけ見える。金井氏は「太陽」で老刑事役を多く演じている。

*河村氏は珍しく善人の社長役。

*鈴木の中西氏は後年に何度かメインゲストを務めるが、今回はワンシーンのみ。

*ゴリさんの出身は今回「九州」としか触れられなかった。

*ゴリさんは前島に、1年前に勘当されたことを話したが、「故郷の父」と「親と子のきずな」のことだろうか。

*ゴリさんの「拳銃に弾を込めない」スタンスが最大限に発揮され、前島の殺意の証明に成功した。

*ゴリさんを正当防衛に偽装して射殺しようとしたが失敗し、逃走しようとする前島の前に、テキサスとボン、殿下が現れるシーンのBGMは、今回以外で聞いたことがないもの。

*アッコはゴリさんの「拳銃に弾を込めない」スタンスを理解していなかったようだ。

*ゴリさんは拳銃に1発も弾を込めないときと、1発だけ弾を込めているときがあり、殿下やテキサスにとってややこしいらしい。

*奥村と青森の正当防衛殺人の依頼者の逮捕シーンは本編で描かれなかった。

*ラスト、ボスはゴリさんに拳銃を空にしていいと許可したかと怒る。なぜかラストはギャグシーンとなっている。

*今回は脚本の柏原氏の「太陽」初執筆作。柏原氏は後年にアクション回を多く手掛けている。

 

 

キャスト、スタッフ(敬称略)

藤堂俊介:石原裕次郎

三上順:勝野洋

田口良:宮内淳

野崎太郎:下川辰平

 

 

矢島明子:木村理恵

前島満:松橋登

青森県警青森署刑事(捜査第一係長?):金井大、城東精機社長:河村弘二、奥村社長:早川雄三

福原秀雄、寿福寺住職:木田三千雄、農夫:木下ゆず子、「パークサイド」店主:二見忠男

加藤:丹古母鬼馬二、鈴木:中西良太、田山の知人:広田正光、山本武

 

 

石塚誠:竜雷太

島公之:小野寺昭

山村精一:露口茂

 

 

脚本:小川英、柏原寛司

監督:小澤啓一